日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

通信事業会社様、料金プランを見直しませんか?

2012-07-22 20:21:54 | ビジネス
毎月の様に発表される、携帯電話会社別の契約増減数。
ソフトバンクはiPhoneの取り扱いを始めてから、順調に契約を増やしている。
auが、iPhoneの取り扱いを始めても、その優位性は変わっていない。
docomoに関しては、iPhoneでは無くAndroidのみ、と言うコトが影響してか?やや「ひとり負け」状態と言われている。

今年の春~夏の新作携帯電話を見ると、圧倒的に「スマートフォン」機種になっている。
いわゆる「ガラケー」と呼ばれる、旧来のタイプの「携帯電話」は、シニア向けもしくは子ども向け程度。
時代のトレンドとしては、当然なのかも知れない。
なぜなら、スマートフォンという「手のひらサイズの情報ツール」というのは、便利だからだ。
今や「携帯電話=スマートフォン」であり、「電話」ではあるが「電話の機能」よりもPCの様な機能のほうが重要視されている、と言う感じを受けている。

もちろん、通信事業者の収益の大きな柱となっているのも「スマートフォン」だろう。
そのため「スマートフォンユーザー向けの料金プラン」の見直しがされ、定額制など次々と料金そのものの見直しがされる様になってきた。
一見すると、この料金の見直しというのは「理にかなっている」というか、当然のことの様に思われるのだが、本当にユーザーのことを考えた料金プランなのだろうか?

と言うのも、今日年に1回集まる友人たちと食事会をしたのだが、そのとき「最近の携帯(電話)って、スマートフォンばかりだけど、本当は(スマートフォンなんて)必要無いんだよね。機能としては、電話とメールで十分なんだもの」という友人が、何人もいたのだ。
「ガラケー」がないので、仕方なく「スマートフォン」に替えた、と言う友人もいた。
実は私も、スマートフォンは便利だと思うが、自分には必要のない機能ばかりで使いにくそう、と言う気がしている。
料金プランにしても「スマートフォンユーザーを意識した内容で、請求金額に似合うだけの使用はしていない」と言う。
これは、私も同じで毎月の支払い明細を見る度に「この部分は、使っていないから差し引いて欲しい・・・」と、思ってしまうのだ。

一方、「子ども携帯」と呼ばれる携帯電話ユーザー対象とおぼしき小学校高学年くらいで、スマートフォンを持っている子どもたちも実は多い。
毎月の通信費は小学生(実際は、親だと思うが)に似合う金額では無いのでは?
何となくだが、通信会社が考えているユーザー利用者像と、実際のユーザーのアンマッチングが、始まっているのでは?
既にスマートフォンが一般的になりつつある状況で、尚且つ通信会社もスマートフォン中心に考えているコトを考えると、小学生だから「スマートフォンの対象では無い」と、考えるコトもナンセンスだと思うし、おとなだから「スマートフォンユーザー」と考えるのも、意味がないと思う。
ユーザー一人ひとりが、その人の生活に合った携帯電話を選び、それに似合う料金プランが必要になりつつ有るのでは?

久しぶりに会った友人たちとの会話から、そんなコトを考えたのだった。