急に暑くなったためか?アパレル関係のお店の前を歩くと、夏物の衣料に目が行くようになった。
そして、通販などのカタログも夏向けのモノが送られる様になってきた。
それらの夏物カタログを眺めていて、一つ気がついたコトがある。
それは「日本製」という言葉が、随分多く使われているコトだ。
「○○産」と言う、産地をキャッチコピーに使う商品が、急激に増えている。
確かに「日本製=安心・安全・高品質」という、イメージがある。
しかも「○○産」と産地を明示するコトで、より「高品質+α」が加わる。
もちろん、商品単価も2割程度高い。
高いのだが、それ以上の価値がある商品である、と商品説明などで訴求している。
その様なカタログを眺めていると、生活者の意識変化というものを感じる。
ユニクロのような価格重視の商品も購入するが、長期的に使うモノであれば、価格重視では無く品質重視の方が結局安い買い物になるのでは?と言う、意識の変化が生まれ始めているのでは?と言うコトなのだ。
例えば「今治タオル」の場合、「今治タオル」という「ホームリネン」のブランド化に成功した上で、「今治タオル」を作っている、各メーカーにクローズアップし商品掲載をしていたり、民工芸品のように全国的な知名度も得られぬまま、廃れていく一方であったごく普通の織物や道具などを取り上げ、産業の再興とまでにはならないものの、埋もれていた地域のローテックでありながら高品質な商品を取り上げる傾向が見られる。
「東日本大震災」以降この様な傾向が強くなりつつある、と言うコトを考えると、「東日本大震災」がもたらしたのは、自分たちの足下に埋もれている産業の見直しだったのかも知れない。
それが通販というカタチで、全国に知られるコトで地方の活性化に結び付けたい、と言う動きが始まっているようにも思えるのだ。