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「感染者数世界最多」という現実を、どう考えるのか?

2022-07-28 19:19:14 | アラカルト

今朝、ネットのニュースをチェックしていたら「新型コロナ感染者数、世界一」という、見出しが目に留まった。
朝日新聞:新型コロナ1週間の感染者数、日本が97万人で世界最多 WHO発表

これまであった新型コロナの流行の波の中で、日本は比較的感染者数の少ない国として見られてきた。
昨年のはじめの頃、ニューヨークでは感染者が病院に入りきらず、野戦病院と化していた報道写真もあったように記憶している。
この頃の見出しの一部には、「時と場合によってはトリアージが必要」ということが、書かれていたように思う。
「トリアージ」とは、「治療する患者に優先順位をつける」という意味だ。
そのため、重症化している高齢者の中には「自分の治療よりも、若い人の治療を優先して欲しい」という、申し出をする人もいたといわれている。
「命の選別」と言われるコトもある「トリアージ」だが、そのような危機的状況を乗り越え、変異株が続々と登場する中、諸外国では「マスク不要」というところまで来ている。

ところが、日本ではこの酷暑の中でも、2年以上前の「新しい生活様式」なるモノを基本とした、生活が続いている。
その効果もあって?これまでは日本の感染者数は多くなかった。
だからこそ、政府も胸を張って?「新しい生活様式」を、生活者に強ることができたのだ。
その「新しい生活様式」を継続していても、今の現状は「感染者数世界最多」ということになってしまっている。
この現実を知り「今までの努力は一体何だったのだろう?」と、疑問に感じる方もいらっしゃるのでは?という、気がしている。

これまでの「新しい生活様式」が、通用しない、という現実をどう受け止めればよいのだろうか?
何より、政府から何等かのメッセージが発しされることなく、「病床数が足りない」どころか「検査キットが不足している」という報道がされるコトで、社会的不安は増大するのではないだろうか?
それだけではなく、現在流行している「オミクロン株BA5」から、また新たな「ケンタウロス(=BA2.75 )」と呼ばれる、新しい変異株も既に流行し始めている、という話もある。
東海テレビ:BA.5の”約3倍の感染力”との研究結果も・・・BA. 2の派生型『ケンタウロス』の感染者を愛知で初めて確認

このように、次々に変異株や派生型が登場する度に、ワクチン接種を繰り返すことが、果たして最善策なのだろうか?という、疑問を感じるだけではなく「新し生活様式」そのものを継続し続ける事が、果たして有効なのか?ということなのだ。
もしかしたら、愚直に「新しい生活様式」の生活をされている方のほうが、感染しやすいということはないだろうか?という、気すらしてくるのだ。

例えば、発熱をしたとき市販の「アセトアミノフェン」の解熱剤を飲んで、家でゆっくり休み体力の回復を目指す、という方針へ切り替えるだけで、今の状況は緩和されるのでは?
何より、これまでの「気合と根性」という精神論で、感染予防をしたり仕事をしたりすることが、「美徳的慣例」のように受け入れられてきた「生活様式」を壊し、「体調が思わしくないなら、ゆっくり休む」という社会全体の認識に変わるだけで、今の状況が随分変わっていくような気がするのだ。
もちろん、「新し生活様式」等に縛られることがない、一人ひとりが「自分のメリットとデメリット」という天秤の中で、判断できるような「生活様式」が重要だと思うだが…。