昨日時事通信が発表した、内閣支持率が話題となっている。
時事通信:内閣支持率15.5%、最低更新 「政権交代を期待」4割‐時事世論調査
岸田内閣の支持率は、とどまることを知らないほどの下落が続いている。
メディア各社が世論調査を実施する度に、支持率が下がる内閣というのもいかがなモノ?と、感じられる方も少なくないだろう。
しかし、岸田内閣という内閣はこれまでの内閣と違い、内閣支持率を上げる為の政策を発表していないし、実施もしていない。
「何もしないのが、岸田内閣」という、印象を持っている。
正しくは、身内に甘く・実績作りの記録化には熱心だが、対費用効果を考えると実に非合理的だという印象しかない。
いうなれば「身内に甘い保身内閣」ということになるだろうか?
その為、これまで打ち出された様々な政策が有権者に響くことなく、支持率低下の一途をたどるということになっている。
ここまでくると、当然のことながら「政権交代」の期待へと繋がっていく。
ところが、「政権交代」を期待している人たちが4割しかいないのだ。
内閣支持率が15.5%しかないのだから、本来であれば政権交代を望む人達が、泉もっと多くて当然のはずなのだ。
にもかかわらず、4割しかないということを考えると、「政治そのものに期待をしない」という人が多いのでは?という、気がしてくる。
勿論、政治不信を生んだ自民党にも責任はあるのだが、野党に対しても期待できないと感じさせるほど、野党にも責任があると思う。
なぜこのようなコトになってしまったのか?
一つは、ここの政党の主張が分かりにくくなってきている、という点があると思う。
「政党の主張」というよりも、「どのような日本を創っていきたいのか?」という、政治的ビジョンがない、と考えた方が良いのかもしれない。
というのも、日本では「政局」は話題になっても、「政策」が話題になることがほとんどないからだ。
政策が話題にならない理由の一つは、メディアが取り上げない、ということにも関係しているだろう。
Presidenton-line:泉房穂「政治家と仲良く寿司を食っている場合か」・・・日本のマスコミが「自民党にやさしい報道」を繰り返すワケ
最近ワイドショーなどに出演をされる機会が多くなってきた泉房穂さんは、ご存じの方もいらっしゃる通り前明石市長だ。
明石市長をされる前は、国会議員として活躍をされていた時期もある。
その意味では、地方行政と国の両方を知っている政治家、ということになると思う。
その泉さんは、都知事選の頃から一貫して「政局ではなく政策をメディアは報じるべきだ」と、X(旧ツイッター)にポストしてきた。
選挙活動中、選挙カーでの候補者の名前連呼などは、今の有権者にとっては「ウザイ」ばかりで、効果があるとは思えない。
情報源として、信頼がおけるはずのメディアにしても、日ごろの報道内容に疑問を感じてしまえば、生活者のメディア不信は募り、離れていくばかりだ。
ネット上に溢れる「陰謀論」支持者が、若い人達を中心に増えるのも、メディア不信からきているのではないだろうか?
ただ、過去に岸田内閣よりも低い内閣支持率だった内閣がある。
それは、現在清和会のドンと呼ばれている、森喜朗氏の内閣だ。
NHK放送文化研究所:政治意識月例調査2001年
森さんと岸田さんの大きな違いは、失言の多かった森さんに対して、岸田さんは失言が無く「増税と身内に甘い」という点の違いだ。
この違いが、長期的岸田政権を支える要因であることには違いないだろう。
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