日本ではいまだに「新型コロナ」の陽性者数を各都道府県が、毎日発表をしている。
そして、この毎日発表される「新型コロナ陽性者数」だが、その日の陽性者数だけを見て、一喜一憂しているような気がしていた。
陽性者数が、日々増えているのであれば「感染拡大中」ということになると思うのだが。「第8波」と言われるようになってから、毎日発表される「陽性者数」に、違和感を感じているのだ。
Impress Watch:愛知県 新型コロナウイルス状況
私が違和感を感じている理由は、1週間の間で「陽性者数」の最大数と最小数の差が大きすぎる、という点だ。
もう一つは、ある程度の期間で「陽性者数」が増減すれば、それは「流行の状況」として大雑把ではあるが状況分析のデータとして見る事ができる。
ところが、上述した通り1週間という単位で見ても、数週間という単位で見ても「流行しているのか?」という傾向を見る事がなかなかできない。
このような状況を見ると、「検査数」そのものが違うのでは?という気がしてくるのだ。
「検査数」が増えれば、当然「陽性者数」も増えてくる。
もちろん一番良いのは「検査数」が多くても「陽性者数」が少ない、という状況になれば「収束」の一つの目安となる。
しかし、「検査数」の増減によって、「陽性者数」も増減してしまう、という状況であれば、具体的な「感染者数の推移」として、とらえる事ができない。
その状況にあるのが、現在の「オミクロン株+複数の変異株」ということになるのでは?
そもそも「変異株」が登場する度に、大騒ぎをしているような気がしているのだが、ウイルスそのものは変異を続けることで、生き残ることができる。
「ウイルスは、常に変化し続けるものである」という、基本的な考えに立ち返れば「変異株の出現」に、いちいち騒がなくても良いはずだ、
そのうえで、もし病状として以前の変異株との違いが分かれば、それに対処する為の策を考える、ということになるはずだ。
その対処策が、現在のような「ワクチン接種」のみという対策方法についても、疑問を感じている。
それは「変異株が登場したのでワクチンを接種しましょう」という、呼びかけだ。
数か月後、あるいは数週間後に「変異株」が発生する、というのであれば「モグラたたき」のように、ワクチンを打ち続けなくてはならない。
これは果たして、日本経済にとってプラスなことなのだろうか?
おそらく、今のような状況であれば政府は「2類相当」という政策を続けるのでは?
もう一つ懸念していることは、「陽性者数」を発表し続ける事で必要以上に不安感を与えているような気がするのだ。
この必要以上の不安感が、未だに通勤・通学途中でマスクを着用し続ける、ということにも繋がっていると感じている。
いくら、「通勤や通学などの屋外での活動には、マスクが必要ない」と広報をしたところで、「現実の陽性者数」は単純に増えているという報道しかないので、マスクを外すことに躊躇する人達は、とても多い。
そのような生活者の行動を見越して、「陽性者数」と「死亡者数」だけを発表し続けているのだとしたら、それは生活者の不安を煽るだけのような気がする。
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