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女性マーケターから見た日々の出来事

世界が注目する日本のポップカルチャー

2024-06-25 22:56:52 | ビジネス

日経新聞のWebサイトに、面白い試みだな~と思う記事があった。
日経新聞:漫画、AI翻訳で世界同時配信 集英社や小学館が新興出資 

ご存じの方も多い、日本の漫画の市場は世界的だと言われている。
漫画からアニメ放送され、そのアニメ放送が海外の放送局に売られるようになり、世界的な人気を博すようになった、ということを改めて説明をする必要はないだろう。
そのアニメに感化され、アニメに登場するキャラクターのコスプレも当たり前の様になってきている。

このアニメ等の世界的人気に政府が目を付けたのが、「COOL Japan事業」だった。
ところが、いつの間にか迷走し始めいつの間にか、累積赤字が365億円にふくれあがってしまっている。
ABEMA TIMES: 「クールジャパン」は356億円赤字から再起できるのか?“政府が本当にすべきこと”を考える 

政府の「クールジャパン事業」は、大赤字なのに日本のアニメ人気は、変わらず高いままだ。
それを表すように、昨年YOASOBIの「アイドル」はビルボード誌のグローバルチャートで1位を獲得し、今年は「マッシュル‐神覚者候補選抜試験編」の主題歌となったCreepy-Nuts「Bling-Bang‐Bang‐Born」も世界的なヒットとなっている。
Creepy-Nutsをご存じない方であっても、この「Bling‐Bang‐Bang‐Born」は、どこかで聞いたことがあるのではないだろうか?
YouTube:Creepy-Nuts「Bling‐Bang‐Bang‐Born」 

これらの2曲は、アニメ主題歌として世界的に人気となった楽曲なので、アニメ人気に引っ張られて世界的なヒットをしたのでは?と、思われる方も多いかもしれない。
しかし今年に入り、女性グループの「新しい学校のリーダー」が、米国のレーベルと直接契約を結ぶなど、日本のJ-popそのものが人気となってきている。

そのような状況の中で、藤井風が米国で「死ぬのがいいわ」が、ゴールドディスクを受賞する、という快挙があった。
ENCOUNT:藤井風、初の米ゴールドディスク認定授与 NYでのパフォーマンス後にサプライズ 

藤井風の「死ぬのがいいわ」のリリースそのものも昨年よりも前で、日本語での楽曲。
勿論、アニメ主題歌ではない。
その意味では、坂本九さんの「上を向いて歩こう(=SUKIYAKI)」のような、快挙かもしれない。
米国のチャート誌・Billboardの米国内チャート1位ではないにせよ、日本人ミュージシャンの楽曲がゴールドディスク認定をされる、ということはJ-popにとって大きな転換となるかもしれないほどの、出来事だろう。

政府肝いり事業は、ことごとく失敗をする反面、今日本のポップカルチャーの一つであるJ‐popは注目を浴び、世界進出しようとしている。
このような動きを止めない為にも、政府肝いり事業と結びつけないで欲しい、と願っている。



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