日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

国内よりも国外に、目を向ける日本政府?

2025-03-13 12:32:57 | アラカルト

現在、昨年から起きた「米不足と高騰」で、生活者は困っている。
にもかかわらず、日本コメの輸出量を増やしたい様だ。
NHK NEWS:コメの輸出量 2030年に35万トンまで増やす目標を掲げる方針 政府 

これまで日本の農業政策として、減反を推し進めてきた。
確かに、人口の減少やお米の消費量そのものが減っていることなどを考えれば、減反政策も有効だったのかもしれない。
そして、減反をしても余ってしまうお米があることや、昨今の日本食ブームで日本のお米を輸出する、という発想もわからない訳ではない。
ただ、コメ不足と言われている今、輸出毎を増やすという判断に、疑問符を持つのだ。

そういえば、岸田前総理は「外交の岸田」という(誰がつけたのか知らないが)キャッチフレーズの元、海外へ行くことが多かった気がする。
岸田前総理だけではなく、故安倍元総理も海外訪問は少なくなかったような印象を持っている。
ただ岸田前総理は、海外に行く度に「多額な経済支援」をしていた、という印象を持っている。
決して日本経済が良い状況にあるとは言えないのに、「どこにそんなお金があるんですか?」と、突っ込みたくなるような金額を約束し、日本の生活者を多いにあきれ返らせた、という実績を持っている。
結果、いつの間にか日本の生活者は収入の半分位を税金として納める、ということが当たり前となってしまったような気がする。

他にもビックリするような政策の一つとして、宿泊先ホテルを現住所として、日本の自動車免許が取得できる、という「外免切替」という制度によって可能となっている。
テレ朝 NEWS:政府 外国人の運転免許切り替え制度を再検討 住所欄にホテル名記載などで・・・

「3ヶ月以上滞在」という規定はあるようだが、取得可能となる対象国・中国を含むアジアの国々の運転事情を考えると、日本の運転試験場で運転技術と知識を身に着けたうえで、日本人同様の「運転免許」を交付する方が、良いのではないだろうか?

というのも、「外免切替」によって日本の運転免許証を取得しても、本当に日本の公道が運転できる技術と知識があるのか、大いに疑問だからだ。
そのような中途半端な免許で、人身事故を起こされた場合、被害者への補償はどうなるのか?という不安がある。
無保険の加害者が海外に逃亡してしまえば、事故にあった被害者は治療だけではなく治療期間の生活保障すらされなくなってしまうのでは?
そのような、日本の生活者を危険にさらすようなコトを、何故政府は認めてしまうのだろう?

「インバウンド」という御旗の元、国の政策として「観光立国」のようなことを始めているが、本当にその政策は日本の生活者にメリットがあるのだろうか?
京都をはじめ、海外でも有名な日本の観光地の多くは、「オーバーツーリズム」で困り始めている。
日本人が海外に出かける時、現地の言葉やマナーを習得して出かけようとするのに対して、海外からの観光客の多くは自国の言葉で自国の感覚で、日本で質の高いサービスを求めている。
それで良いのだろうか?

海外に多額の経済支援をすることや、米不足に悩む国内を差し置いて輸出米を増やすなど、今の日本の政策は日本の生活者を足蹴にし、海外に良い顔をしようとしているように思える。
なぜ、それほどまでに卑屈な態度を取り続けるのだろうか?
「(第二次世界大戦の)敗戦国」という自縛はそろそろ捨て去り、日本の生活者を重視した上での、国際的視点という考えの方が、国際社会における日本の立ち位置を上げることができるのではないだろうか?



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