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混沌としてきたロシア情勢

2024-03-24 21:19:00 | アラカルト

日本時間の昨日発生した、モスクワでのコンサートホール銃撃乱射襲撃事件。
第一報の時には、死者40名程度だったのだが、時間の経過と共に人数が増え、現在では140名とも言われているようだ。
勿論、重症者も多くますます亡くなられる方は、増えていくだろう。
Reuters:モスクワ銃乱射、背後の勢力罰するとプーチン氏 死者133人

そして今回のこの銃乱射襲撃事件は、ウクライナとの関係が否定され、IS(イスラム国)が事件に関与したと声明を出している。
なぜ突然、ISがこのような事件を「今」起こしたのか、その理由と意図が分からない。
対ウクライナの情勢を受け、このタイミングだと判断をしたのか?それとも先ごろ行われた「大統領選」に対する抗議の意味があったのか?もっと他の理由があるのか?犯行声明だけでは、犯人が何を目的としていたのか、全く分からないという状況だ。
ただ一つ分かるのは、ロシア、プーチン大統領にとって、前途多難な状況となっている、ということだろうか。

IS(イスラム国)が犯行声明を出した、ということは背景にあるのは「宗教的な問題」ということも考えられる。
ご存じの通り、IS(イスラム国)は、イスラム教を基にした組織である、ということと「オスマン帝国の再建」を掲げていたからだ。
「オスマン帝国」が建国され、最大の権力を誇っていた時代は17世紀ごろで、その範囲は北アフリカや西アジア、地中海周辺から欧州に渡っていた。
現在のロシア南部に当たるタジキスタン等は、「オスマン帝国」の一部だった。
そのことを考えると、タジキスタンのパスポートを犯人が所持していた、という点は整合性がある。
ある種の「民族と宗教を背景にしたテロ」と、考えてもよいのかもしれない。

このような視点で考えると、ウクライナ情勢によって混乱しているロシアの辺境地域が、IS(イスラム国)に感化された人達が、知らない間に増えていて、モスクワ(=プーチン政権)に対する不満が膨らんでいた、ということなのかもしれない。
そしてプーチン氏が、再び大統領になったことで、このような過激的な暴力行動(=テロ行動)へと、結びついたのでは?

そのプーチン氏自身も、自分に対する反対勢力に対する「粛清」は、手段を択ばないほどの強権さを見せている。
JBpress:暗殺、投獄、獄中死…反プーチン派が「消された」非道の手口を振り返る ロシア大統領選に自由を求める声は届くのか 

このようなロシア国内での「反プーチン派」の動きも、IS(イスラム国)が今回の銃撃テロを起こすのには、タイミングが良かったのかもしれない。
いくらプーチン氏が、「事件の背景にある組織」に対して強権的な態度をとったとしても、IS(イスラム国)に心酔している人たちは「自爆テロ」を進んで行うような人達なのだ。
プーチン氏がこれまで「反プーチン派」に対して行ってきた、強権的な手口等は怖くないかもしれない。

今現在、IS(イスラム国)が犯行声明を出した、というだけで真相は分からない点が多いが、一つだけ言えるのは「ロシア情勢が混沌としてきた」ということだ。





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