昨年8月に鏡山の「鳴谷渓谷・鳴谷の石床」と「鳴谷池」を見たくなり、三井アウトレット滋賀竜王側から鏡山へ登り、その後頂上付近まで行っています。
頂上付近というのは、頂上への道が分からなかったのと、頂上付近でノコギリクワガタを捕まえてすっかり堪能したため、そのまま下山したからでした。
今回は別ルートの“大谷池ルート”を登り、途中で「貴船神社」へ参拝して磐座を拝んでから、竜王山と鏡山の山頂へ行って折り返すコースとしました。
道の駅竜王かがみの里を起点としてスタートして、15分ほどのロード歩きをして登山口へと向かいます。
最初は車のタイヤ跡もある砂利道をただただ歩いて行く。
途中から轍が深くなっていたので、車で通る人はほとんどいないだろうという感じの林道がしばらく続く。
ほどなく大谷池の畔に出る。
水量は減っているようですが、池の向こうにはこれから登る鏡山が見える。
この近辺には溜池が幾つかありますので、かつては旱魃に苦しんだ歴史があると考えられ、鏡山は別称「雨乞山」とも呼ばれているという。
龍王を祀り雨乞いを行ってきた歴史は、この地域でいえば「東の龍王山(雪野山)、「西の龍王山(鏡山)」があり、雨乞いと自然信仰の山が向き合っています。
また、古墳の多い地域でもあり、鏡山周辺の山麓には6世紀~7世紀の古墳が点在しているといいます。
大谷池の畔を回っていくと、やっと山登りの道になり、あちこちに竜王町の花「あえんぼ」(コバノミツバツツジ)がよく咲いていて心地良い。
木段の多かった道は、登るにつれて岩場が多くなり、道が急坂になってくる。
雰囲気的にはそろそろ「こんめ岩」に近づいてきているのでは?と感じる。
道を曲がったところで「こんめ岩」に到着。
見た感じでは人の手で巨石を積み上げたように見えるが、割れているのは自然に割れたのか綺麗な断面をしている。
この「こんめ岩」は女性を表わしていると言われることがあり、生みの源を表わす磐座なのかもしれない。
これだけの見事な磐座ではあるものの、祠や注連縄がなく、信仰されているわけではないようですが、かつては信仰の対象になっていたと考えた方が不自然ではない。
この不思議な石積みの磐座がいつ造られたのかや、“こんめ”とは何を表わす言葉なのか不明ですが、何らかの由来があるのでしょう。
「こんめ岩」を越えた辺りからは岩がゴロゴロと転がる道になってくる。
大雨が降ったら川になるような道を登って行くと、今度を男性を表わすかの如くの巨石に遭遇する。
もしかしたら「こんめ岩」と一対の磐座として神産みの信仰が宿っていたのかもしれません。
さらに登って行くと、山中に突如現れたのは「貴船神社(龍王宮)」の一之鳥居でした。
神社は山岳信仰と結びつくなどして、最初は山上に祀られていた事例が多く、その後に山麓の里宮として祀られるようになったとの話を見聞きすることがあります。
最初の鳥居からさらに進んで行くと、頂上への道と神社への道の分岐があり、「貴船神社」の扁額が掛けられた鳥居に出会う。
帽子を取って一礼して鳥居をくぐって竜王参道と書かれた道を進むと、雨乞い踊りの祭事が行われる少し開けた場所に出ます。
「貴船」とは水神を指し、祀られている「竜王宮(八大龍王)」の竜王は水を司る水神ですから、この地の人々にとっては生きていくために必要な水(雨)を神に祈り続けてこられたのでしょう。
蛇口やバルブを開けば豊富な水が流れ出る現在と違って、雨乞いの祭事を行ったり、水争いで村々が衝突したり、溜池を造って水を確保したりと水に関する話はあちこちに残っています。
あっけに取られるほど驚いたのは、山の上の方に想像を絶するような大きな巨石が積みあがった「竜王宮」の磐座と祠が見えた時でした。
この場所が鏡山の肝ともいえそうな磐座に圧倒されつつも、神聖で霊的な強いエネルギーを感じてしまいました。
磐座と祠の前まで行ける道がありましたので登っていきましたが、近づけば近づくほどその巨大さに驚くことになる。
祠の前からだと岩は巨大な壁のようになり、全貌は全く見えなくなります。
祠が祀られた磐座の左にも巨石が突き出したような磐座があり、こちらも凄い迫力です。
鏡山には積み上げたような巨石が多いと感じながら、祠の前で手を合わせて、しばしこの巨石群を眺めていました。
目的の一つであった「竜王宮(八大龍王)」の磐座への参拝を終えましたので、もう一つの目的であった鏡山の頂上へともうひと登りです。
頂上のややこしいところは、このルートからだとまず「竜王山(鏡山)頂上」へ着きますので、ここが頂上だと勘違いしてしまうことでしょうか。
実は鏡山の三角点のある場所はここではなく、もう少し先になります。
地図では竜王山頂上から少し進んだところに三角点があることになっていますが、誰かが看板に書き込みをしておいてくれました。
歩くこと百数十m。
開けた場所に出るとこれが鏡山三角点のある場所です。
2つも頂上があるのは分かりにくいですが、最初の頂上は「竜王山」の頂上、こちらは「鏡山」の頂上と考えた方がいいですね。
標高は「竜王山」頂上が384.8m、「鏡山」頂上が384.6mと鏡山の方が200m低い。
鏡山の三角点のある場所からは南西方向の景色がよく見渡せます。
登山口からここまで樹木に囲まれた道でしたので、ここが唯一視界の広がる場所でした。
写真左下に突き出した岩があったので降りてみることにします。
直下には広大な林が広がり、前方には菩提寺山、後方には金勝アルプスでしょうか。
低山が点在する風景も良いのですが、なだらかに広がる林を美しいと感じてしまいます。
右手に三上山の特徴的な姿が見え、三上山の左には天山と菩提寺山。
湖東・湖南地方の風景が眺める場所で、低山揃いとはいえ美しい景色を目の前に、山の綺麗な空気で何度も深呼吸して山を下りる。
頂上付近というのは、頂上への道が分からなかったのと、頂上付近でノコギリクワガタを捕まえてすっかり堪能したため、そのまま下山したからでした。
今回は別ルートの“大谷池ルート”を登り、途中で「貴船神社」へ参拝して磐座を拝んでから、竜王山と鏡山の山頂へ行って折り返すコースとしました。
道の駅竜王かがみの里を起点としてスタートして、15分ほどのロード歩きをして登山口へと向かいます。
最初は車のタイヤ跡もある砂利道をただただ歩いて行く。
途中から轍が深くなっていたので、車で通る人はほとんどいないだろうという感じの林道がしばらく続く。
ほどなく大谷池の畔に出る。
水量は減っているようですが、池の向こうにはこれから登る鏡山が見える。
この近辺には溜池が幾つかありますので、かつては旱魃に苦しんだ歴史があると考えられ、鏡山は別称「雨乞山」とも呼ばれているという。
龍王を祀り雨乞いを行ってきた歴史は、この地域でいえば「東の龍王山(雪野山)、「西の龍王山(鏡山)」があり、雨乞いと自然信仰の山が向き合っています。
また、古墳の多い地域でもあり、鏡山周辺の山麓には6世紀~7世紀の古墳が点在しているといいます。
大谷池の畔を回っていくと、やっと山登りの道になり、あちこちに竜王町の花「あえんぼ」(コバノミツバツツジ)がよく咲いていて心地良い。
木段の多かった道は、登るにつれて岩場が多くなり、道が急坂になってくる。
雰囲気的にはそろそろ「こんめ岩」に近づいてきているのでは?と感じる。
道を曲がったところで「こんめ岩」に到着。
見た感じでは人の手で巨石を積み上げたように見えるが、割れているのは自然に割れたのか綺麗な断面をしている。
この「こんめ岩」は女性を表わしていると言われることがあり、生みの源を表わす磐座なのかもしれない。
これだけの見事な磐座ではあるものの、祠や注連縄がなく、信仰されているわけではないようですが、かつては信仰の対象になっていたと考えた方が不自然ではない。
この不思議な石積みの磐座がいつ造られたのかや、“こんめ”とは何を表わす言葉なのか不明ですが、何らかの由来があるのでしょう。
「こんめ岩」を越えた辺りからは岩がゴロゴロと転がる道になってくる。
大雨が降ったら川になるような道を登って行くと、今度を男性を表わすかの如くの巨石に遭遇する。
もしかしたら「こんめ岩」と一対の磐座として神産みの信仰が宿っていたのかもしれません。
さらに登って行くと、山中に突如現れたのは「貴船神社(龍王宮)」の一之鳥居でした。
神社は山岳信仰と結びつくなどして、最初は山上に祀られていた事例が多く、その後に山麓の里宮として祀られるようになったとの話を見聞きすることがあります。
最初の鳥居からさらに進んで行くと、頂上への道と神社への道の分岐があり、「貴船神社」の扁額が掛けられた鳥居に出会う。
帽子を取って一礼して鳥居をくぐって竜王参道と書かれた道を進むと、雨乞い踊りの祭事が行われる少し開けた場所に出ます。
「貴船」とは水神を指し、祀られている「竜王宮(八大龍王)」の竜王は水を司る水神ですから、この地の人々にとっては生きていくために必要な水(雨)を神に祈り続けてこられたのでしょう。
蛇口やバルブを開けば豊富な水が流れ出る現在と違って、雨乞いの祭事を行ったり、水争いで村々が衝突したり、溜池を造って水を確保したりと水に関する話はあちこちに残っています。
あっけに取られるほど驚いたのは、山の上の方に想像を絶するような大きな巨石が積みあがった「竜王宮」の磐座と祠が見えた時でした。
この場所が鏡山の肝ともいえそうな磐座に圧倒されつつも、神聖で霊的な強いエネルギーを感じてしまいました。
磐座と祠の前まで行ける道がありましたので登っていきましたが、近づけば近づくほどその巨大さに驚くことになる。
祠の前からだと岩は巨大な壁のようになり、全貌は全く見えなくなります。
祠が祀られた磐座の左にも巨石が突き出したような磐座があり、こちらも凄い迫力です。
鏡山には積み上げたような巨石が多いと感じながら、祠の前で手を合わせて、しばしこの巨石群を眺めていました。
目的の一つであった「竜王宮(八大龍王)」の磐座への参拝を終えましたので、もう一つの目的であった鏡山の頂上へともうひと登りです。
頂上のややこしいところは、このルートからだとまず「竜王山(鏡山)頂上」へ着きますので、ここが頂上だと勘違いしてしまうことでしょうか。
実は鏡山の三角点のある場所はここではなく、もう少し先になります。
地図では竜王山頂上から少し進んだところに三角点があることになっていますが、誰かが看板に書き込みをしておいてくれました。
歩くこと百数十m。
開けた場所に出るとこれが鏡山三角点のある場所です。
2つも頂上があるのは分かりにくいですが、最初の頂上は「竜王山」の頂上、こちらは「鏡山」の頂上と考えた方がいいですね。
標高は「竜王山」頂上が384.8m、「鏡山」頂上が384.6mと鏡山の方が200m低い。
鏡山の三角点のある場所からは南西方向の景色がよく見渡せます。
登山口からここまで樹木に囲まれた道でしたので、ここが唯一視界の広がる場所でした。
写真左下に突き出した岩があったので降りてみることにします。
直下には広大な林が広がり、前方には菩提寺山、後方には金勝アルプスでしょうか。
低山が点在する風景も良いのですが、なだらかに広がる林を美しいと感じてしまいます。
右手に三上山の特徴的な姿が見え、三上山の左には天山と菩提寺山。
湖東・湖南地方の風景が眺める場所で、低山揃いとはいえ美しい景色を目の前に、山の綺麗な空気で何度も深呼吸して山を下りる。
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