hiyamizu's blog

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遠視と老眼の違い

2007年03月15日 | 雑学
遠視の人は、遠いところは見えにくく、近いところはさらに見えにくいのです。遠くが良く見える目は正視で遠視ではありません。

遠視の人は、目玉の奥行き(眼軸)が短いことが原因で、網膜の後ろにピントがあってしまいます。そこで、網膜にピントをあわせるためにレンズとなる水晶体を厚くしたり、より多く調節しないとはっきり見えません。このため、調節のために目が疲れる眼精疲労になりがちです。

子供は遠視であっても調節力が強いため、症状は現れないことがあります。しかし、遠視を矯正しないでおくと、はっきりした像を見ないまま成長するので、脳が「見ること」を学習できず、弱視の原因となります。

老眼とは、水晶体の弾力性が弱まり、近いところを見るときに網膜にピントが合わないことを言います。40歳前後から始まる誰でもがなる目の老化現象です。60歳になるとこの調整力はほとんどなくなってしまいます。したがって、60歳過ぎると一般には老眼はこれ以上進まないので新しい老眼鏡を作らなくて良い利点があります(負惜しみ?)。

近視の人は老眼になっても、もともと近いところにピントがあっているので、その分だけ水晶体の調節が必要でなく、見かけ上老眼になっていないようにみえます。

近視の人は、目玉の奥行き(眼軸)が長すぎるので、遠くを見たときに水晶体を十分薄くしても、網膜上でピントが合いません。このほか、角膜・水晶体の屈折力が強すぎる屈折性近視の人も少ないですがいます。

以上、眼科病院に置いてあったパンフレット参天製薬(株)「遠視と老眼」を参考にしました。

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