hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

昔の思い出 (10)妄想癖

2007年03月04日 | 昔の話

小学校高学年のころ、自分の歯ブラシを使えなかった。毒が塗ってあるような気がしていたからである。コップも通常使うものでなく、わざわざ違うものを使ったりした。

なぜこんな事をしたのか。
「万が一、戦争に破れ天皇一族が絶える事態になる場合に備え、血統を保存する目的で、戦争中、天皇家の子供の一人をこっそり民間に預けた。実は、自分はその天皇の子であり、その秘密を知る人は極めて少ないが、戦後体制が確立された今では、その事実を抹殺するために、自分を密かに殺そうとしている」
そう考えていたのだ。

今にして思えば、こんな事、子供が考えることかと思うが、事実そのように考えていた。正確に言えば、そうだと思う反面、そんな事無いと思う気持ちもあった。また、今思うと、「天皇」であるところが、時代を感じさせる。当時、南朝の正統天皇を主張した熊沢天皇と称するおじさんがいたが、その影響もあったのだろうか。

今では遊びの一つだったと考えたいが、この件以外にも、私には当時の神経が異常であったと思わざるを得ないことがいろいろあった。
「当時は何でそんなこと!全く不思議だ」 と、その後は考えられたのなら良いのだが、神経異常への恐怖が人生すべて70%で過ごす原因になったように思える。この神経過敏さは壮年のころは忙しさにまぎれ、暇となった現在は感受性が摩滅してきたことに救われている。そして、老後は?


コメント
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