hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

涙と鼻

2007年03月16日 | 雑学
昨日の目の話につづき、今回は涙と鼻水の話を少々。

涙はどこから来て、どこへ行くのか?
上まぶたの外側(目じり側)に「主涙腺(しゅるいせん)」があり、ここで作られた涙が目の表面を一様に潤したあと10%が蒸発します。残り90%の涙は目頭にある小さな穴「涙点(るいてん)」へ入り、そこから鼻に入り、鼻腔へ流れます。泣くと鼻水が出るのはこのためです。
涙は目じりから目頭へ流れるのですが、涙が目からあふれるとき、目頭からの人と目じりからの人がいます。目じりから涙があふれるのは、一気に噴出すからでしょうか、それとも垂れ目だからでしょうか?

私たちは一分間に20-30回まばたきしますが、このまばたきがポンプの役割をして一定量の涙が目の表面に送り込まれます。パソコンなどの画面を見続けていると、まばたき回数は約1/4になってしまいます。

涙の量が減ったり、成分が変るドライアイの患者は日本でも800万人いるといわれています。パソコンの画面は目より下にしたり、意識的にまばたきし、あるいは休憩したり、日常生活で気をつけるとともに、ひどい時は眼科に行きましょう。

涙の膜は「水層」を「油層」と「ムチン層」がはさんだ3層になっています。「油層」は涙の蒸発を防ぎ、「ムチン層」は涙を目の表面に貼り付ける糊の役目をしています。人体の不思議です。こんなことまで、適者生存により進歩したのでしょうか。

鼻の中は空気の通り道になっていて、厚い粘膜におおわれた骨のひだが空気の通り道に突出し、鼻から空気と共に入って来た異物を取り除きます。100分の1mm以上の粒子は鼻で捕らえられます。スギ花粉は鼻で阻止されるので鼻炎を起こします。

健康な人の出す鼻水は一日約1リットルと大量です。涙もありますが、大部分は鼻腺から出てきます。鼻かぜをひくと、ティッシュの箱を首からぶら下げたくなるほど鼻水がでて、「いったいどこから?」と思っていましたが、1リットルでは鼻せんの方がよいかもしれません。
風邪をひき,直りかけの黄色い「青っ洟(はな)」は風邪のウイルスや菌を捕らえた白血球の死骸が多いためです。哀悼の意をあらわしましょう。

以上、病院に置いてあった参天製薬(株)の「涙の話」と、住友製薬(株)の「「鼻」ってなんだ?」のパンフレットを参照しました。



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