9月30日の女流王位戦予選、山田久美女流三段対船戸陽子女流二段の美女対決は、船戸女流二段の勝ち。これで予選決勝は船戸女流二段-早水千紗女流二段の対戦となった。そしてこれは、大の早水ファンであるT氏と、船戸ファンの私との対戦でもある。この対局は絶対に勝つ!
きのう10月1日は女流棋士スーパーサロンに赴き、上田初美女流二段に教えを乞うた。
この予約を入れたのは9月29日(水)午後。その夜、インターネットを見たら、「笑っていいとも!」金曜レギュラーの久本雅美が番組を卒業、とのニュースがあった。何と17年半もレギュラーだったという。私はとくに久本雅美のファンではないが、最後の出演なら、記念に観ておきたいところ。しかし私は予約のキャンセルはしない主義なので、番組の録画予約をしておいた。
ところがその翌日の30日、仕事中にガムを噛んでいたら、左上の奥歯の部分が「ザリッ」といった。ここは金冠がかぶせてあるが、歯茎の状態が悪く、昨年数ヶ月かけて治療をしている。完治はしたと思うが、いまも痛みは残っている。そして今回のこの妙な音。金冠の隙間に詰めていたセメントがとれてしまったのもしれない。
再治療するなら早いほうがいい。しかし金曜日はスーパーサロンの予約を入れてしまった。
また、私は耳鳴り持ちなので2週間に一度耳鼻科に通っているが、そろそろクスリも切れてきた。ちょうど金曜日は都合がいいが、前述のようにスーパーサロンがある。
まだある。パソコンに入っているセキュリティソフトが一部不具合を起こしており、それをメーカーに質したいのだが、これも金曜日に行ってしまいたい。しかし金曜日はスーパーサロンがある。
まだまだある。私は最近、DVD-RAMで録った番組の中で、保存用にするものをDVD-Rにダビングし直しているのだが、これが頗る面倒くさく、こんなことも平日中にやってしまいたい。しかし金曜日はスーパーサロンがある。
そうやって考えていると、仕事がなければないで、金曜日1日でも、ずいぶんこなしたい雑用があるのだ。スーパーサロンを予約したのはやや早まった感もあるが、まあそこはそれ、1日のスーパーサロンを楽しみにした。
指導対局は午前10時半から。10時のコマも空いていたが、30分早く起きる体力がない。
所定の時間に入ると、先客が4人いた。席につくと、ほかの4人は熟考中で、上田女流二段と私はゆっくり駒を並べることができた。
上田女流二段は前日の女流王将戦挑戦者決定戦で、里見香奈女流名人・倉敷藤花に敗れて、連続挑戦はならなかった。もし挑戦を決めていたなら祝福のひとつでもかけるところだが、敗退してしまっては、「残念でした」とも言えない。
ヘタに上田女流初段を怒らせて?、本気で指されたらたまらない。とにかく下手は、文字どおり下手下手に出るのがよい。
上田女流二段との対戦成績は1勝4敗。初戦の終盤で私が、上田女流二段が「オオーッ!!」と叫ぶ鬼手を指して快勝して以後、4番棒に負けている。今回負けたら、藤田麻衣子女流1級、船戸陽子女流二段以来の5連敗になってしまう。本局は絶対に負けられないところであった。
☗2六歩☖3四歩☗7六歩☖4四歩☗4八銀☖4二飛。私の居飛車明示に上田女流二段は四間飛車。最近は居飛車への芸域も拡げている上田女流二段だが、やはり振り飛車が主戦法であろう。
私は☗5七銀左~☗4六歩と急戦を目指す。木村義徳九段の名著「弱いのが強いのに勝つ法」では、持久戦より急戦で決着をつけるべし、と書かれてあった気がする。指導時間制限(1時間半)もあるし、早期決着を目指すのがよい。
☗4五歩の仕掛けを警戒して、上田女流二段☖5四銀。同じ金曜日担当の藤田綾女流初段も、この手が好みだ。
ここで私が☗3八飛と寄った手が、やや疑問だった。すかさず☖4五歩と上手から戦いを挑まれ、☗3三角成☖同桂☗4五歩(☗8八角と打つべきだったか)☖同飛☗2八飛☖2五飛☗2六歩(屈辱の一手)☖4五飛☗2二角☖6四角☗3七桂☖4三飛☗2七飛(☖4七歩の防ぎ)☖3五歩で、いっぺんに不利になった。
☗3八飛では、☗3五歩☖同歩と突き捨ててから☗3八飛が、リズムがよかった。本譜は一手先に開戦され、防戦一方である。以下は順当に負かされた。78手。
感想戦では上田女流二段に
「☗4六歩と突く前に☗6八金上として、こちらにもう一手指させたほうがよかったのではないでしょうか」
と言われた。玉の上部を厚くし、上手に☖6四歩と指させれば、のちの☖6四角がないだけでもトクだ。しかし私も
「☗6八金と上がると、のちの☖8四桂が気になりまして…。あと何かのときにバッサリ切られる手も嫌味で…」
と譲らない。
「切る……?」
「☖2四角がいたときとか」
「ああ…」
私の主張はこれだけ。当然ながら、上田女流二段は強かった。今後も上田女流二段に指導を乞えば、いずれ香落ちを所望することになってしまう。平手でもせめて2手違いくらいにはなるよう、私ももっと勉強しなければならぬ。
(つづく)
きのう10月1日は女流棋士スーパーサロンに赴き、上田初美女流二段に教えを乞うた。
この予約を入れたのは9月29日(水)午後。その夜、インターネットを見たら、「笑っていいとも!」金曜レギュラーの久本雅美が番組を卒業、とのニュースがあった。何と17年半もレギュラーだったという。私はとくに久本雅美のファンではないが、最後の出演なら、記念に観ておきたいところ。しかし私は予約のキャンセルはしない主義なので、番組の録画予約をしておいた。
ところがその翌日の30日、仕事中にガムを噛んでいたら、左上の奥歯の部分が「ザリッ」といった。ここは金冠がかぶせてあるが、歯茎の状態が悪く、昨年数ヶ月かけて治療をしている。完治はしたと思うが、いまも痛みは残っている。そして今回のこの妙な音。金冠の隙間に詰めていたセメントがとれてしまったのもしれない。
再治療するなら早いほうがいい。しかし金曜日はスーパーサロンの予約を入れてしまった。
また、私は耳鳴り持ちなので2週間に一度耳鼻科に通っているが、そろそろクスリも切れてきた。ちょうど金曜日は都合がいいが、前述のようにスーパーサロンがある。
まだある。パソコンに入っているセキュリティソフトが一部不具合を起こしており、それをメーカーに質したいのだが、これも金曜日に行ってしまいたい。しかし金曜日はスーパーサロンがある。
まだまだある。私は最近、DVD-RAMで録った番組の中で、保存用にするものをDVD-Rにダビングし直しているのだが、これが頗る面倒くさく、こんなことも平日中にやってしまいたい。しかし金曜日はスーパーサロンがある。
そうやって考えていると、仕事がなければないで、金曜日1日でも、ずいぶんこなしたい雑用があるのだ。スーパーサロンを予約したのはやや早まった感もあるが、まあそこはそれ、1日のスーパーサロンを楽しみにした。
指導対局は午前10時半から。10時のコマも空いていたが、30分早く起きる体力がない。
所定の時間に入ると、先客が4人いた。席につくと、ほかの4人は熟考中で、上田女流二段と私はゆっくり駒を並べることができた。
上田女流二段は前日の女流王将戦挑戦者決定戦で、里見香奈女流名人・倉敷藤花に敗れて、連続挑戦はならなかった。もし挑戦を決めていたなら祝福のひとつでもかけるところだが、敗退してしまっては、「残念でした」とも言えない。
ヘタに上田女流初段を怒らせて?、本気で指されたらたまらない。とにかく下手は、文字どおり下手下手に出るのがよい。
上田女流二段との対戦成績は1勝4敗。初戦の終盤で私が、上田女流二段が「オオーッ!!」と叫ぶ鬼手を指して快勝して以後、4番棒に負けている。今回負けたら、藤田麻衣子女流1級、船戸陽子女流二段以来の5連敗になってしまう。本局は絶対に負けられないところであった。
☗2六歩☖3四歩☗7六歩☖4四歩☗4八銀☖4二飛。私の居飛車明示に上田女流二段は四間飛車。最近は居飛車への芸域も拡げている上田女流二段だが、やはり振り飛車が主戦法であろう。
私は☗5七銀左~☗4六歩と急戦を目指す。木村義徳九段の名著「弱いのが強いのに勝つ法」では、持久戦より急戦で決着をつけるべし、と書かれてあった気がする。指導時間制限(1時間半)もあるし、早期決着を目指すのがよい。
☗4五歩の仕掛けを警戒して、上田女流二段☖5四銀。同じ金曜日担当の藤田綾女流初段も、この手が好みだ。
ここで私が☗3八飛と寄った手が、やや疑問だった。すかさず☖4五歩と上手から戦いを挑まれ、☗3三角成☖同桂☗4五歩(☗8八角と打つべきだったか)☖同飛☗2八飛☖2五飛☗2六歩(屈辱の一手)☖4五飛☗2二角☖6四角☗3七桂☖4三飛☗2七飛(☖4七歩の防ぎ)☖3五歩で、いっぺんに不利になった。
☗3八飛では、☗3五歩☖同歩と突き捨ててから☗3八飛が、リズムがよかった。本譜は一手先に開戦され、防戦一方である。以下は順当に負かされた。78手。
感想戦では上田女流二段に
「☗4六歩と突く前に☗6八金上として、こちらにもう一手指させたほうがよかったのではないでしょうか」
と言われた。玉の上部を厚くし、上手に☖6四歩と指させれば、のちの☖6四角がないだけでもトクだ。しかし私も
「☗6八金と上がると、のちの☖8四桂が気になりまして…。あと何かのときにバッサリ切られる手も嫌味で…」
と譲らない。
「切る……?」
「☖2四角がいたときとか」
「ああ…」
私の主張はこれだけ。当然ながら、上田女流二段は強かった。今後も上田女流二段に指導を乞えば、いずれ香落ちを所望することになってしまう。平手でもせめて2手違いくらいにはなるよう、私ももっと勉強しなければならぬ。
(つづく)