一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・島井咲緒里女流初段④・痛い負け

2010-10-18 00:09:03 | LPSA金曜サロン
いま観ているテレビ朝日系「霊能力者・小田霧響子の嘘」の、石原さとみがよい。

7月9日のLPSA金曜サロン、2部は島井咲緒里女流初段の担当だった。そういえば、私が新卒で入社した会社を退職した日が7月9日だった。あれから18年、まさか私が女流棋士に指導対局を受ける生活になっているとは思わなかったし、それ以上に独身だとは思わなかった。いやそれ以上に、こんな堕落した生活を送っているとは思わなかった。
さて島井女流初段は、急用で休んだときもあって、3月19日以来の指導対局となった。
また島井女流初段は6月の1dayトーナメント「NIS×Tefu CUP」において、ブルーのワンピースでベストドレッサー賞を獲得し、この時はその残像が私の脳裏に残っており、多少悶々とした中での指導対局でもあった。
なお最近はこのブログに記していないが、「扇子サイン勝負」はしっかり続行中で、本局は5本目のコンプリートがかかっていた。ちなみに前回の3月も、「4本目」のコンプリート局だった。今回の扇子も石橋幸緒天河をはじめ錚々たるLPSAメンバーからサインを戴いており、ここに島井女流初段が加われば言うことはない。私はいつも以上に気合を入れて戦った。
指導対局開始。島井女流初段の四間飛車に、私は☗5七銀~☗7七角。居飛車穴熊を目指している。私は居飛車穴熊は好まないし、必ずしも優秀だとは思わないが、容易に王手がかからないことは大きな強みだ。絶対に負けたくない、という気持ちの表れである。
しかし島井女流初段に☖9二香と先に穴熊を明示されて、左美濃に変えた。相穴熊は駒の剥がし合いのようなところがあって、そこまでしてこちらも穴熊を指す気はしない。
中盤、4筋に飛車が向かいあい、☗4六歩☖同歩☗同銀☖5八歩に、私は☗5七銀と飛車交換を挑む。ここで交換ができれば☖5八歩が邪魔駒になるし、上手は穴熊でも☖6三金型なので、攻め合いなら何とかなると思った。
ここでハイライトを記す。

☗7一飛成を防いで☖6一歩と打った局面。☗6四角は間接的に上手王を睨んでいたいので、私は☗2一飛成と桂を取ったが、フワリと☖4四角と動かれて困った。☗5三角成を防いだだけの手で冴えないが、こう落ち着かれてみると、存外こちらも指す手がむずかしい。
これなら☗2一飛成では☗5三角成だったか、と後悔したが、対局中にこんなことを考えるようではいけない。
☖4四角以下は☗8四歩☖同金☗9六桂☖8三金☗8四歩☖7三金☗4六角(☗同角成もあった)☖1九竜☗8五桂と進んだ。

ここで島井女流初段は☖9七香と打ち、私は☗8八玉とよろけたが、以下☖9九竜☗7七玉☖5九歩成となり、私は投了した。

☖9七香には強く☗同玉と取り、☖9九竜に☗8六玉と、銀冠の天井に逃げ越すべきだったか。しかし☖5三角☗7七玉☖9七竜☗6八玉☖8六香の進行は、下手勝てないと思う。
本譜も無条件で香を取られたうえ☖5九歩成とされ、次に☖6五桂☗6八玉は☖6九竜の詰みがある。よって☖6五桂には☗8六玉と上に逃げるが、☖5三角☗7五歩☖同角☗7六玉で即詰みはないものの、これも下手厳しいだろう。
そしてお荷物だった☖5八歩をと金に昇格させてしまったことが不愉快で、先の☗2一飛成の緩手も脳裏によみがえり、自分のバカさ加減に呆れた私は次に指す手が浮かばず、ここで投了したのだった。
短い感想戦では、投了以下も私に粘る順があったが、戦意を喪失してしまったのだからしょうがない。
島井女流初段は
「サインはまたの機会で…」
と言ったが、失意の私にはキツイ一言だった。
コメント (3)
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