一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・神田真由美女流二段⑧

2010-10-19 00:44:03 | LPSA金曜サロン
7月16日のLPSA金曜サロンは、1部が神田真由美女流二段、2部が鹿野圭生女流初段の担当だった。
神田女流二段はこの当時、LPSAサイト内「教室ブログ」の「金曜サロン」執筆を担当しており、指導対局は休みが続いていた。今回実に2月26日以来の担当となったのは、この翌日に、現役女流棋士(全員ではない)がマイナビ女子オープンの対局を控えていたからだろう。
さて前週の扇子サイン勝負で私は島井咲緒里女流初段に惜敗し、コンプリートはならなかった。今回の神田女流二段戦でサインをいただかないと、今後はサインをいただいた女流棋士と当たるケースが多くなり、コンプリートが遠くなる。事実、2部の鹿野女流初段には、すでに5月にいただいている。本局は絶対に負けられない一戦だった。
指導対局開始。前局は相居飛車の力戦から苦杯を喫した。癒し系の神田女流二段ではあるが、油断はならない。
なんでも指す神田女流二段、これで平手9局目の指導対局になるが、今回は初めての中飛車採用だった。もっともそこは昭和の香りを残す神田女流二段で、角道を止める旧式である。ただし☖3二銀~☖4三銀~☖3二金~☖5二飛と、ちょっと作戦を決めかねているようだった。
☗2五歩。ほかの将棋に気を取られていたのか、神田女流二段は☖3三角と上がらず、平然と☖9四歩。すかさず私に☗2四歩と突かれ、「アッ」と笑って☗2五歩と戻そうとしたのが、オチャメな神田女流二段らしかった。まあ☖3二金と上がっているので、これは大した罪ではない。ただこの将棋、棋譜ノートをつけたそのときも訝しく思ったのだが、神田女流二段が一手多く指している。いつの間にか☖7二銀が入っているのだ。このときのドサクサで私が一手指し忘れたのだろうか。
私は☗5七銀右から☗4五歩と仕掛けるが、神田女流二段に巧妙に応接され、成果は得られなかった。

さらに第1図で、☖2七角に☗3三飛成と切ったのが短兵急だった。ここは☗2六飛と寄り、☖3八角成☗4八金と我慢するべきだったか。どうもこのあたり、気持ちが急いていた。

そこから終盤に飛んで、☗2一飛成の局面。ここで本譜は☖7一銀だったが、私は☖5一歩と竜の利きを遮断されるのがイヤだった。そこで☗4二成桂は遅い感じで、指す気がしない。
もっともこれなら自玉が固いので、この攻めで十分だったか。以下も際どい攻防が続いたが、なんとか私の勝ちとなった。
局後に神田女流二段からサインをいただき、5本目のサイン扇子が完成した。女流棋士の組み合わせは毎回違うから、世界にひとつしかないサイン扇子である。毎回、完成後は感激する。
コメント (5)
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