一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・藤森奈津子女流四段⑨

2010-10-30 00:22:59 | LPSA金曜サロン
8月6日のLPSA金曜サロン、2部は藤森奈津子女流四段の担当だった。第1金曜なので、手合い係は櫛田陽一六段が務めた。
藤森女流四段はこの4日前に誕生日を迎え、「26歳になったのオ」と平然と言ってのけた。さらに先日(10月24日)の社団戦でお会いしたときは「いま私は24歳だから…」と、さらに若返ってしまった。
女性はハタチを過ぎたら年齢詐称をしてもよい、というのが私の持論だが、藤森女流四段、24歳というのはどうなんだろう。さすがに肌にハリがないような気がする。目ジリのシワも…まあこの辺は触れないでおこう。
対局開始。☗7六歩☖3四歩。「三間飛車30年」の藤森女流四段の作戦は三間飛車(石田流)に決まっていて、事実私との将棋はほとんどがその戦型である。では私が先に三間飛車のアジを見せたらどうなるのか。私は☗7五歩と突いてみた。と、藤森女流四段は☖3五歩。あれは「近代将棋」誌上だったか、アマ強豪同士の対局で、こんな出だしの将棋が紹介されたが、それはともかく、この☖3五歩には心底驚いた。
ここで私が☗7八飛なら上手も☖3二飛とくるのだろう。こんな怖い将棋は指せない。私は飛車を振らず、☗6六歩と角道を止め、居飛車にスイッチした。しかしこれでは作戦が一貫しておらず、早くも気合負けである。
私は玉頭位取りに出たが、十分な態勢が整わないうちに飛車角交換になり、指しにくさを感じた。
中盤、藤森女流四段が☖1九竜と香を補充する。これに私も☗4一飛と打ったのが緩着だった。☖8六香の香取りが激痛で、☗同銀は☖7六桂の王手金取りがある。私はやむなく☗7七馬と引き揚げたが、☖8七香成と玉頭の銀をボロッと取られては、やや戦意を失った。
さらに☖5一金打とはじかれ、ここで負けを覚悟した。藤森女流四段、序・中盤はサラッと指すが、終盤になると、自陣を固める一着を指すことがある。「鍛えの入った一着」というか「負けない手」というか、こういう手に私はいつも感心してしまう。
以下もゴチャゴチャした戦いが続いたが、少しずつこちらがわるくなっていった。ここで最後の局面を記しておこう。

☖8七金☗同玉☖7八銀不成☗同香☖8六銀 まで、藤森女流四段の勝ち。
こうした押したり引いたりの将棋を負けるとつらい。誰かに慰めてもらいてぇ…と意気消沈しているところに、突然船戸陽子女流二段が現われた。おおお!!
船戸女流二段は何かあったのか、「10秒将棋指したい!!」と絶叫していた。私は喜んで彼女の前に座るが、軽く吹っ飛ばされた。
けっきょくこの日は女流棋士に3戦全敗。実力の差だから当然とはいえ、この結果は厳しかった。
コメント (2)
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