LPSAサロンの営業が休みになるのは珍しい。そこで10月1日(金)~3日(日)は、3日間だけど北海道を旅行しようと思っていた。移動手段は航空会社「AIR DO」の利用が格安でいいが、北海道内の移動におカネがかかる。
そこで重宝なのが、JR東日本が発売している「ぐるり北海道フリーきっぷ」だ。基本的なシステムは、北海道まで(帰りも)東北新幹線や寝台特急「北斗星」が利用でき、北海道内の特急も乗り放題というもの。値段は5日間有効で35,700円。これで9月30日夜発の北斗星に乗り、帰りもそれを利用すれば、北海道内を丸々3日楽しめる。
ところがJR東日本やJR北海道ホームページのどこを探しても、そのきっぷの案内がない。怪訝に思っていろいろ探すと、利用者減少により、今年の3月31日で廃止になっていた。このきっぷが発売されたのはいつだったか。15年は経っているはずだ。何度も利用していただけに残念である。
もっともこのきっぷは数年前から「夏季値段」が設定され、7月~9月出発分は45,200円になった。私は9月30日発の北斗星を利用するつもりだったから、ギリギリ夏季値段が適用されてしまう。これではきっぷが発売されていても、果たして北海道を旅行したか、分からない。
そんな9月24日、最後の金曜サロンの閉席後に、有志でジョナサンに行った際、どうせ来週(10月1日)はサロンも休みだから、来週もここに集まろうか、という話になった。私は半分冗談かと思ったが皆さん本気だったようで、どうせなら当日は植山悦行七段もお招きし、9月27日に指される森内俊之九段戦(王位戦)の自戦解説をしていただこう、となった。
というわけで、前週にサヨナラしたのに、もう1回だけ駒込ジョナサンにお邪魔することになった。連続ドラマ「JOKER~許されざる捜査官」が最終回になったのに、その翌週「特別編」を放送したのと同じ感じだ。集合時間は午後7時に決めた。
ところが将棋会館道場での対局が長引き、大幅な遅刻を余議なくされた。実はこの日、会館道場には旧金曜サロン会員のR氏が訪れ、対局をしていた。休みの日にも将棋会館で将棋を指すとは、R氏の将棋好きもスゴイ。またY氏は、「将棋世界の最新号が早く手に入るから」と、わざわざ将棋会館まで同誌を買いに来ていた。それなら定期購読にすればいいと思うが、とにかく日本将棋連盟には涙が出る話であろう。
そのふたりは「時間だから」と駒込へ向かったが、私は対局中である。けっきょく7時40分ごろ将棋会館を出たが、ここから駒込へ行くのが難儀だった。
JR千駄ヶ谷駅から総武線(正式名称は中央総武緩行線)に乗って次の代々木駅で降り、向かいの山手線に乗り換える。ところがこれが渋谷方面の内回り(反時計回り)電車だった。しまった…乗り換えるなら、代々木駅の次の新宿駅だった。これなら向かいの電車(山手線)が、駒込方面行きだったのだ。
私は呆れながら原宿駅で降り、反対側の外回り・駒込方面行きの電車に乗り換えたが、これが何と池袋止まり。山手線は環状線だから、「○○止まり」の電車にはまず遭遇しない。それにブチ当たるとは、何と言う運の悪さか。
駒込ジョナサンに入ったのは、8時30分だった。何と1時間半の遅刻である。持ち時間4時間の将棋なら不戦敗、というところだ。
沖縄出身のウエイトレスさんに目礼し、奥のテーブルへ向かう。女王席(壁際中央)に中井広恵女流六段がいらしたのでビックリした。何という美しさだろう。他の参加メンバーも一応書いておくと、植山七段、W氏、Kun氏、R氏、Y氏、Hon氏、Tat氏、それに私の9名だった。
中井女流六段はハナ声で、ちょっとキュートだ。いつぞやの藤森奈津子女流四段のハナ声もアニメ声で魅力的だったが、中井女流六段のそれもなかなかのものだ。しかし期間限定なのが残念である。
遅れて食事をしたあと、植山七段に森内九段戦の解説をしていただく。どうせなすところなく負けたんだろうと思いきや、序盤早々植山七段が機敏に動き、中盤の入口まで優位を保っていた。ここで植山七段が当然の指し手を逃し、混戦模様となった。こうなれば森内九段ペースだ。以下は森内九段が気にしていた手を植山七段が気づかず、無念の敗戦となった。
植山七段の解説を聞いて思ったのは、プロは序盤から深い読みを入れて指している、という当たり前のことだった。私ならノータイムで飛ばしているところを、プロは数十分の時間をかけて考える。そしてA級九段もフリークラスも、実力差は紙0.1ミリなのだと思った。ところがこれだけ脳髄を絞って作り上げた棋譜が、一般将棋ファンの目に触れることはない。もったいないことだと思う。
この夜も11時55分まで店で粘った。女流棋士スーパーサロンで指しても、そのあと会館道場で指しても、LPSAサロンで将棋を指さないと、いまひとつ締まらない感はあった。だがジョナサンで食事を摂って、その物足りなさ感が少し軽減された。
それにしても、駒込ジョナサンは落ち着くよなあ。たまに芝浦サロンを休んで、旧金曜サロンのメンバーとここにしけこむのも、悪くないと思った。
そこで重宝なのが、JR東日本が発売している「ぐるり北海道フリーきっぷ」だ。基本的なシステムは、北海道まで(帰りも)東北新幹線や寝台特急「北斗星」が利用でき、北海道内の特急も乗り放題というもの。値段は5日間有効で35,700円。これで9月30日夜発の北斗星に乗り、帰りもそれを利用すれば、北海道内を丸々3日楽しめる。
ところがJR東日本やJR北海道ホームページのどこを探しても、そのきっぷの案内がない。怪訝に思っていろいろ探すと、利用者減少により、今年の3月31日で廃止になっていた。このきっぷが発売されたのはいつだったか。15年は経っているはずだ。何度も利用していただけに残念である。
もっともこのきっぷは数年前から「夏季値段」が設定され、7月~9月出発分は45,200円になった。私は9月30日発の北斗星を利用するつもりだったから、ギリギリ夏季値段が適用されてしまう。これではきっぷが発売されていても、果たして北海道を旅行したか、分からない。
そんな9月24日、最後の金曜サロンの閉席後に、有志でジョナサンに行った際、どうせ来週(10月1日)はサロンも休みだから、来週もここに集まろうか、という話になった。私は半分冗談かと思ったが皆さん本気だったようで、どうせなら当日は植山悦行七段もお招きし、9月27日に指される森内俊之九段戦(王位戦)の自戦解説をしていただこう、となった。
というわけで、前週にサヨナラしたのに、もう1回だけ駒込ジョナサンにお邪魔することになった。連続ドラマ「JOKER~許されざる捜査官」が最終回になったのに、その翌週「特別編」を放送したのと同じ感じだ。集合時間は午後7時に決めた。
ところが将棋会館道場での対局が長引き、大幅な遅刻を余議なくされた。実はこの日、会館道場には旧金曜サロン会員のR氏が訪れ、対局をしていた。休みの日にも将棋会館で将棋を指すとは、R氏の将棋好きもスゴイ。またY氏は、「将棋世界の最新号が早く手に入るから」と、わざわざ将棋会館まで同誌を買いに来ていた。それなら定期購読にすればいいと思うが、とにかく日本将棋連盟には涙が出る話であろう。
そのふたりは「時間だから」と駒込へ向かったが、私は対局中である。けっきょく7時40分ごろ将棋会館を出たが、ここから駒込へ行くのが難儀だった。
JR千駄ヶ谷駅から総武線(正式名称は中央総武緩行線)に乗って次の代々木駅で降り、向かいの山手線に乗り換える。ところがこれが渋谷方面の内回り(反時計回り)電車だった。しまった…乗り換えるなら、代々木駅の次の新宿駅だった。これなら向かいの電車(山手線)が、駒込方面行きだったのだ。
私は呆れながら原宿駅で降り、反対側の外回り・駒込方面行きの電車に乗り換えたが、これが何と池袋止まり。山手線は環状線だから、「○○止まり」の電車にはまず遭遇しない。それにブチ当たるとは、何と言う運の悪さか。
駒込ジョナサンに入ったのは、8時30分だった。何と1時間半の遅刻である。持ち時間4時間の将棋なら不戦敗、というところだ。
沖縄出身のウエイトレスさんに目礼し、奥のテーブルへ向かう。女王席(壁際中央)に中井広恵女流六段がいらしたのでビックリした。何という美しさだろう。他の参加メンバーも一応書いておくと、植山七段、W氏、Kun氏、R氏、Y氏、Hon氏、Tat氏、それに私の9名だった。
中井女流六段はハナ声で、ちょっとキュートだ。いつぞやの藤森奈津子女流四段のハナ声もアニメ声で魅力的だったが、中井女流六段のそれもなかなかのものだ。しかし期間限定なのが残念である。
遅れて食事をしたあと、植山七段に森内九段戦の解説をしていただく。どうせなすところなく負けたんだろうと思いきや、序盤早々植山七段が機敏に動き、中盤の入口まで優位を保っていた。ここで植山七段が当然の指し手を逃し、混戦模様となった。こうなれば森内九段ペースだ。以下は森内九段が気にしていた手を植山七段が気づかず、無念の敗戦となった。
植山七段の解説を聞いて思ったのは、プロは序盤から深い読みを入れて指している、という当たり前のことだった。私ならノータイムで飛ばしているところを、プロは数十分の時間をかけて考える。そしてA級九段もフリークラスも、実力差は紙0.1ミリなのだと思った。ところがこれだけ脳髄を絞って作り上げた棋譜が、一般将棋ファンの目に触れることはない。もったいないことだと思う。
この夜も11時55分まで店で粘った。女流棋士スーパーサロンで指しても、そのあと会館道場で指しても、LPSAサロンで将棋を指さないと、いまひとつ締まらない感はあった。だがジョナサンで食事を摂って、その物足りなさ感が少し軽減された。
それにしても、駒込ジョナサンは落ち着くよなあ。たまに芝浦サロンを休んで、旧金曜サロンのメンバーとここにしけこむのも、悪くないと思った。