一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

ジョナ研2012(前編)

2012-01-20 00:21:52 | ジョナ研
13日(金)は、今年最初のジョナ研があった。季節や年が変わると、人間関係や習慣が変わることがあるが、ジョナ研は今年も定期的に開かれるようで、まずはホッとする。
あらためて説明するまでもないが、ジョナ研とはジョナサン研究会の略で、旧LPSA金曜サロンが終わった後、みんなでファミレスのジョナサンへ行き、将棋談議に花を咲かせていたのがルーツである。
その後LPSAの移転に伴い金曜サロンも消滅したが、ジョナサンの雰囲気を懐かしむ有志が、その後もジョナサンに自然に集うようになったわけであった。
「研究会」とは、もちろん将棋の研究のことで、私たちはファミレスにもかかわらず、将棋盤を出して将棋の研究もしてしまうのだ。それを大目に見てくれている駒込ジョナサンには、本当に感謝している。
また駒込ジョナサンにはT・Ayakoさんという、沖縄出身のウェイトレスさんがいる。彼女は私たちのマドンナ的存在で、一応、私が彼女を狙っている、ということになっている。一度彼女と飲みに行く約束を取り付けたのだが、ドタキャンされた。彼女とメアド交換をするためにケータイも購入したのだが、その目的は果たせず、いまのところ宝の持ち腐れとなっている。
中井広恵女流六段とメアド交換はできたが、それだけが収穫とあっては、毎月の通信費に見合っていない。

きょうは午後7時にジョナサンに入った。別のウェイトレスさんが「(先客は)あちらです」と言った。彼女にも私の顔を憶えてもらった、ということだ。これはうれしい。女流棋士が自分のファンを増やすにはどうすればいいか。一度会った人の顔と名前を、しっかり憶えればよい。これは営業のすべてに通ずるものである。
先客はHon氏のみ。「Honちゃーん、今年もよろしくー!!」と型通りの挨拶をする。
Hon氏とふたりならではの雑談をする。サシだと、同じジョナ研でも、相手次第で話題が変わる。将棋と同じだ。切ない毎日を送っているHon氏、そのHon氏とは相哀れむ仲で、彼と話していると本当に癒される。きょうもそうだった。
30分ほど経って、Kaz氏が来た。Kaz氏にも新年の挨拶をしておく。
さらにKun氏も来た。しばらく経ってFuj氏も来る。着々とメンバーが揃っていく。Fuj氏は金曜サロンの会員ではないが、すっかりジョナ研に定着した。
ところでジョナ研の顔であるW氏の姿がない。きょうはR氏とともに、LPSA芝浦サロンで中倉彰子女流初段・宏美女流二段に将棋を教わっているのだ。
時刻は7時56分。Fuj氏が、
「WさんとRさんは遅くなるでしょうねえ。宏美さんにお代わり対局を申し込んでいるだろうから」
と言う。
「中倉シスターズと対局はしているだろうけど、同じ人にお代わりはしないよ」
私は返す。
「そうですか? でも、こっちに来るのは遅くなるんじゃないですか?」
しかしFuj氏は信じない。オレの言ってることが分かんねえかなあ。
「5時から宏美さんと指導対局やるだろ? それが7時ごろに終わって、こっちに来るまで1時間。だからもう来るよ、ホラッ!!」
と、私は左手の人差し指を、入口のほうに向けた。
「アアアッ!!」
Kun氏が大仰に驚く。そ、そんな驚かなくても…。私もつられて入口を見る。
「アアアッ!!」
私の人差し指の先に、入店したW氏とR氏の姿があり、言った私が驚いた。呆気に取られるFuj氏。恐れ入りました、とその顔に書いてあった。
これで今夜の全メンバーがそろった。では席の配置を記そう。

     壁
Kaz R Hon Kun

  Fuj 一公 W

食事を終えて適当に雑談していると、Fuj氏が、何かの紙片を出した。ジョナ研の参加メンバーは毎回微妙に変わっていて、いままで同じメンバーの会合はあったのだろうか、と、私がFuj氏に調べを依頼したことがあったのだ。こんなもの自分で調べればいいのだが、私はそんな面倒臭いことはしない。そしてそれを、Fuj氏が当ブログを見ながら律義に調べ、その出欠状況を一覧にしてきてくれた、というわけであった。
一目見て、驚いた。何と、出席率No.1は、私でもW氏でもなくKun氏で、皆勤だった。私やW氏も、2、3回休んでいる。
そういえば、昨年秋の「ふたりジョナ研」も「3人ジョナ研」も、Kun氏はいた。Kun氏、熱いな…。
「私は会社の帰り道だからねえ」
とKun氏は苦笑するが、Kun氏だって会社では結構な地位に就いているし、毎回参加というのはなかなかできないことである。私たちジョナ研メンバーでは、Kun氏は比較的まともな将棋ファンという位置づけだったが、これはKun氏、一気に将棋バカの仲間入りをしてしまった。
なお、いままでのジョナ研では、Fuj氏の報告によると、同一メンバーの参加は皆無とのことだった。またFuj氏は、大野教室の食事会参加状況まで調べあげた。こちらの要望以上の仕事をする。素晴らしい心掛けである。Fuj氏に感謝したい。
R氏が、将棋の研究を始める。R氏も相変わらず将棋に熱い。その情熱が羨ましい。
席の移動があって、私の向かいにきたW氏に、芝浦サロンでの将棋を並べてもらう。まずはピュアピュア彰子女流初段。W氏はアマ1級の棋力だが、女流棋士と平手で指す。それでけっこういい勝負になるのがよく分からない。W氏、実は「女流1級」の棋力じゃないか? という噂もある。
彰子女流初段、W氏が中飛車から速攻の気配を見せているのに、「何としても穴熊」で、けっきょく潜ってしまった。このへんの感覚が私には理解できない。
続いてクリーミー宏美女流二段の将棋も見せてもらう。
W氏が、今年の宏美女流二段は気合が入っている、と言う。将棋を見ると、いつもの宏美女流二段の将棋とは一味違っていた。宏美女流二段の「ワタシ、将棋の勉強します」は毎度のことだが、今回は信じていいようである。
ところで、Ayakoさんの姿がない。W氏が、Ayakoさんはシフトが変わったかもしれない、とイヤなことを言う。だがたしかに、前回のジョナ研でもAyakoさんは休みだったし、それはあり得る。お互い何の挨拶もないまま、私とAyakoさんは別れてしまうのだろうか。

9時半になり、Kun氏、Hon氏と相次いで退席した。おふたりには今年もお世話になるだろう。
ヒトの将棋を見ていると、自分も指したくなるものだ。R氏の研究が終わったので、私が実戦を所望する。
R氏は今年すでに何局か指しているが、私はこれが指し初めである。R氏の先手で、▲7六歩に、私は△3四歩。これが2012年の、私の第1手だった。
(つづく)
コメント (5)
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