一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の青春18きっぷの旅9・現代有料ビデオ事情2012

2012-01-16 00:24:53 | 旅行記・その他の地域
きのう15日(日)に行われた天河戦・中倉宏美女流二段と鎌村ちひろ女子アマ王位の一戦は、屈指の名局だった。今年の宏美女流二段は期待できる。

(きのうのつづき)
弥彦山から下山して、神社前の通りを行く。「さくらの湯」はパスし、通りにある温泉処で済ますことにする。
候補はふたつあったが、露天風呂のある「弥彦温泉ホテルヴァイス」を利用することにした。750円。
温泉の営業終了?が午後4時と書いてあったからギリギリだったが、構わず入れてくれた。温泉ホテルの営業時間は一様に短いが、こんなに早く閉めるわけがないから、立ち寄り湯はここまで、という意味なのだろうか。
温泉といえば、もはや露天風呂である。しかしここのそれは、外の景色がほとんど見えない。立地の関係からそうだろうなとは思ったが、これでは湯船を外に出したというだけで、おもしろみがない。
まあ、でも、温まった。
駅に戻る途中に、「芋そば」の暖簾がかかっている日本そば屋があった。ちょっと気になって、入ってみる。
ざるそばを頼むと、小天ぷらが3品とお新香がついてきた。お新香はともかく、天ぷらはサービスであろう。おばちゃん、私をひとり旅の旅行者とみて、おまけしてくれたらしい。弥彦の人々は、旅人に優しい。
そばもしこしこしていて、美味かった。会計のときに聞いてみると、やはりそばに、芋が練り込んであるそうだ。だけど、何の芋だったのだろう。
「日乃出食堂」。またいい店を見つけて、私は頗る気分がよくなった。

前を歩いていた2人連れの女性が、「エエーッ!?」と叫ぶや、しゃがみこんでしまった。例の「パンダ焼き」の店が、きょうの営業を終えていたらしい。
「この店だったのよう!!」
とか叫んでいる。店の前には、「パンダ焼きの材料がなくなったので、きょうは閉店します」の貼り紙があった。いまや、弥彦神社のお参りとパンダ焼きは、ワンセットになっているようである。そんなにパンダ焼きは、美味いのだろうか…。
17時20分発の弥彦線で、吉田に向かう。10分だけ乗って、下車。次の越後線は18時41分だから時間がある。ここで夕食を摂る。さきほどのざるそばは、お八つである。
駅前に出ると、右手に和菓子屋があったが、ほかにこれといったお店がない。しばらく歩くと、大判焼きを売っている店があった。しかしそのほかは、食堂の類がまったくない。そもそも、商店街があるにはあるが、ほとんどがシャッターを下ろしている。
旅に出ると、駅を出ても食事処がまったくないところがある。自宅で食事を摂る習慣ができているのだろうが、旅人は困る。
大判焼きの店は、焼きそばもできるふうだったが、麺類を続けて摂るのは味がわるいので、大判焼きを買うに留める。
吉田駅前に戻ると、和菓子屋の二階が、イタリアンレストランだった。表のメニューを見るとかなり本格的だが、一品料理もあったので、構わず入る。
店内はかなりオシャレで、白いブラウスに黒のタイトスカートでバッチリ決めた数人の女性店員が、キビキビと動いていた。
これは場違いな店に入ってしまったようだ。まあよい。駅が見渡せる、窓際のカウンター席に案内された。「サーモンと野菜のクリームソースパスタ」(980円)をオーダーする。いけね、麺類はやめようと思ったのに、けっきょく麺類を頼んでいた。
女性が何人か来店する。「きょうは女子会なのオ」とか言っている。私の座っているカウンター席の奥に隠し部屋があり、そこが女子会の会場らしい。妙齢の女性が続々と入っていく。私はその彼女らを窓の反射で確認するが、皆さん美人だ。何と言っても、ここは新潟である。東京の女性とは格が違う。
出されたパスタは美味かった。麺の量も、パッと見は少ないと思ったが、皿の底が意外に深く、けっこう食べ応えがあった。
惜しむらくは、本当に微妙なところなのだが、女性店員がシステマティックに動きすぎている気がした。ともあれここも、抑えておいて損のない店である。
吉田発18時41分の越後線で柏崎に向かう。19時54分、柏崎着。16分の待ち合わせで、直江津行きの信越本線に乗り換えた。この区間は右手に日本海が見渡せるはずだが、辺りはとうに漆黒の闇である。明るいうちに走りたかったと思う。しかし夜汽車もそれはそれで、別の趣がある。
直江津、20時51分着。きょう泊まる「HOTEL α-1上越」は駅から徒歩11分である。駅からホテルの看板が見えたが、やや遠回りをしたようだ。その途中にセブンイレブンがあり、買わずもがなのお菓子を買う。こんなもの寝しなに食べたら太るモトなのだが、寝る前に食うお菓子には絶妙の背徳感があり、やめられないのだ。
ホテルにチェックインする。今夜はブログを書かなければいけないが、パソコン設置の御礼として、有料テレビシアターを利用しなければならない。
早速私は部屋を出ると、廊下にあるその手の券売機に、千円を挿し込んだ。と、カードの代わりに、レシートのようなものが出てきた。見ると、4ケタの番号が書いてある。
どうも、これを画面に打ち込むらしい。そういえば、昨夜もアレッと思ったのだが、部屋のテレビには、カードの挿し込み口がなかった。どうやってシアターを観るのだろうと怪訝に思ったのだが、こういうシステムだったわけだ。
部屋に戻ってテレビの電源を入れ、指定の番号を入力する。これでテレビシアターが明日のチェックアウトまで見放題だ。
ここでは一般映画と成人番組とに分かれていた。まあどちらを観てもいいのだが、せっかくだから成人番組を観ることにする。
ここでは5つのカテゴリーに分かれていて、「今月の入荷作品」「女優」「バラエティ」「フェチ」「作品番号入力」とあった。それぞれ50、20、45、6と本数があったが、「女優」や「バラエティ」の中に、「今月の入荷作品」も含まれていたので、20+45+6=71本の、成人番組が収録されていたことになる。ただ「バラエティ」と「フェチ」の差異がよく分からなかった。
なお「作品番号入力」とは、番組紹介パンフレットに書かれている4ケタの番号を入力すると、その作品が観られる仕組みになっていた。
またそれぞれの作品には、テレビ上で、「作品ストーリーの紹介」が読めるようになっていた。この類のシアターにストーリーもへったくれもあるかと思うのだが、一応の参考にはなる。
女優と作品紹介でおもしろそうな番組を選び、観賞する。もちろん、早送りや一時停止は思いのままである。リモコンのボタンを見ると、「早送り」と「一時停止・再生」のマークのところが、ハゲてしまっている。いままでの宿泊者が、相当このボタンを利用したことの証左である。そしてきょう私も、立派にその仲間入りを果たしたというわけであった。
観賞した各作品は画質がわるく、内容もいまひとつで、目的を果たすには不十分だったが、「かすみりさ」という女優はいい演技をすると思った。麻美ゆまの演技も手堅い。かすみりさを調べてみると、彼女はブログも開設しており、けっこう売れている女優のようである。月見栞も半引退状態だし、これからは彼女も応援していこうと思った。
さてブログといえば私も書かなければいけないが、どうもキーボードを叩く手が重い。それより今回の旅行では、ホテルで「将棋ペン倶楽部」投稿用の原稿を書こうと思い、掲載する将棋の研究用に、布将棋盤と駒も持参していた。旅先でも将棋とは、私もいよいよヤキが回ったようだ。
昨年10月に行われた、竜王戦6組昇級者決定戦・大野八一雄七段×伊藤真吾四段戦がそうで、並べてみる。11月の「信濃わらび山荘将棋合宿」では、大野七段に軽く自戦解説を受けていたが、いざ並べてみると、その局面にならない。
お、大野七段、合宿では私に、架空の局面を解説していたんじゃないか!!
「将棋ペン倶楽部」春号の原稿〆切は今月20日である。これは、また編集幹事に泣きを入れて、〆切を延ばしてもらわなければならない。
けっきょく私は、ホテルで何をやったのだろう。どうも釈然としないまま、私は午前2時すぎに就寝した。
(つづく)
コメント (3)
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