一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

宏美・咲緒里・奈穂・いづみのトークショー(第3幕)・怒濤のトーク

2012-10-29 00:22:46 | LPSAイベント
28日のTBS系「MONSTERS」は、手袋についた指紋が事件解決のカギだった。しかし本来、布系の手袋には指紋はつかないものである。話のスジはおもしろかっただけに、残念だった(注:現在は布からも指紋が検出できる、という指摘が読者からあった。不勉強をおわびします)。

(27日のつづき)
今回のイベントは、予約状況は芳しくなかったが、駆け込み予約が殺到し、開演までに満席になったという。私のような手合いが多数いたのだろうが、まずはめでたい。
今回は3部構成で、第1部は「まじめな話」。
まずは将棋、囲碁、麻雀界のしくみを、それぞれが説明する。将棋界は分かるが、囲碁界はどうなのだろう。万波奈穂二段によると、現在は現役男性棋士が361人、女性棋士が82人いるという。
私の席からは奈穂二段がよく見えるので、まじまじと彼女の顔を拝んでしまう。彼女は新田恵利に似ていると思った。しかし眺めているうち、フジテレビの本田朋子アナウンサーにも見えてきた。AKB48・大島優子も入っている。それぞれ30・50・20%の割合か。それに、女優の青山倫子(のりこ)を少しまぶせば、万波奈穂の出来上がりという感じである。
囲碁界には、彼女のようなキュートな棋士がたくさんいるのだろうか。だとすれば、女流将棋界より相当レベルが高いことになる。
話を戻すが、囲碁界は男性も女性も統一の段位なので、棋戦も男女平等に参加する。当然とはいえ、これが本来の姿だ。
さらに女性棋士にはこれらとは別に、女流棋戦がある。それを奈穂二段は「(将棋界と較べて)女性に優遇されている」と言った。
これは謙遜である。女性が優遇されているのはむしろ将棋界のほうで、奨励会を卒業していない女性が「女流プロ」を名乗れる制度が、かなり甘いのだ。
囲碁の女性棋士は、優勝賞金4,500万円の棋聖戦にも参加できる。対して女流将棋界は…と思うと、ひと事なのに、肩身が狭くなった。
涼崎いづみプロが麻雀界の説明をする。こちらは団体が6つくらいあるらしい。麻雀は運の要素が強いが、それでもチカラがないと、プロにはなれない。
将棋、囲碁、麻雀を始めたキッカケは、中倉宏美女流二段がお父さんからで、スパルタ方式。島井咲緒里女流二段はおじいさんからで、これは意外だった。
奈穂二段は2歳上のお姉さんが5歳のときにお父さんから教わっており、自分も5歳になったとき、必然的に教わったという。なお、お姉さんも囲碁棋士とのこと。実力がすべての世界で、姉妹ともプロになったのはすごい。これは才能であろう。
いづみプロが麻雀を始めたキッカケは何だったか、忘れた。
ところでこのイベントでは、飲食を1オーダー以上する決まりになっている。私はジンジャーエール、Fuj氏は青島ビール、Tag氏はつまみ2品とロックを頼んだが、Tag氏のピッチが早い。
咲緒里女流二段がパソコンのキーボードを叩くと、バックのスクリーンの表示が「普段の練習、勉強法は?」に変わった。
これは将棋も囲碁も棋譜並べ。麻雀も、実力のある先輩から打ち方を教えてもらったりするという。
奈穂二段は、平均5時間の勉強をしているらしい。これが多いのか少ないのか分からぬが、囲碁も将棋も、勉強はいつでもどこでもできるから、実際はもっと多いに違いない。
続いてのテーマ、「対局前日、当日の過ごし方は?」
宏美女流二段は、むかしは神経質で、前日にはカツ丼を食べることが多かったそう。ただし当然ながら、それが結果に直結するわけではなく、それなりのカロリーを摂取するので、いまはゲンを担ぐのはやめ、自然体で過ごしているという。
またここ数年は、一切将棋を考えない、完全オフの日を作っているという。
私のような素人から見ると、将棋から離れた日を作ったら、そのぶんだけヒトから遅れを取る感じがして、暢気に休めないのではと思うのだが、その辺りはどうなのだろう。
たとえば里見香奈女流四冠なら、「四六時中将棋のことを考えています」と答えそうな気がする。
奈穂二段は家の掃除をするらしい。大事な勝負に挑む前の身辺整理という感じか。
これには咲緒里女流二段も同意する。「勝負をしに行っていて、いつ死ぬか分からないから」。
ちょっと大袈裟だがこの気持ち、分からぬではない。私も旅行に出るとき、やり残したことはなるべく片付けてから、家を出るからだ。
旅といえば、奈穂二段は来月、沖縄・石垣島にプライベートで行くという。対局に勝って気分が高揚し、対局場からチョクに旅行会社に赴き、契約を済ませてしまったという。奈穂二段、意外と大胆なのだった。
咲緒里女流二段は、形勢が顔に出るらしい。それは確かにそうだ。ときどき何かつぶやくらしいが、麻雀界では「私語禁止」(いづみプロ)とのことで、これは意外だった。
話は「秒読み」に移る。秒読みでトイレに行きたくなったとき、将棋界は容赦なく時間が進む。しかし囲碁界はOKである。正確に書くと、相手の持ち時間を止める規則になっている。なるほど合理的で、このルールには感心した。
咲緒里女流二段はトイレが近く、秒読みの将棋のときに、受けなしの状態になったことが3回ほどあったという。いっそのことおむつを付けようかと、本気で考えたという。しかし咲緒里女流二段、こんなこと言っていいのか?
対局で負けたあとはどうするか。奈穂二段「ヤケ酒」。これには会場爆笑。そしてほかの3人も同じ答えのようだった。
ただ奈穂二段は、自分を負かした相手とは飲みたくないので、ほかの棋士と行くことが多いらしい。
「でもふだんは仲がいいですよ。将棋界も仲いいでしょ?」(奈穂二段)
「表面上は…」(宏美女流二段)
場内大爆笑。このトークショーは、第2部の「プライベート編」が、「トーク内容はネット上に掲載禁止」になっているが、1部もどうしてどうして、書けない話が多い。このテンションだと、2部はどうなってしまうのだろう。
続いてのテーマ。「どういう棋風、打ち回し?」。
これは4人とも「攻め」。囲碁界には「切れるところがあったら切って行く」という言い回しがあるそうで、奈穂二段はそれにあたるらしい。
女流将棋界でも、咲緒里女流二段の「シマイ攻め」は有名だ。また宏美女流二段は、同じ「セメ」でも、「責め」が少し入っているらしい。私も宏美女流二段に責められたいものだ。
というところで、大盛況のうちに第1部は終了。スケジュールを少し押して、午後8時38分だった。
(つづく)
コメント (5)
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