一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

桃泥棒に遭う―今年最大の憤り。ぶっ○してやろうか!!

2013-07-15 00:08:34 | プライベート
7月14日(日)午前2時20分ごろ、私が茶の間でグダグダしていると、庭からカサッという音がした。今月2日に自転車のカギを3つも盗まれてから、私は神経過敏になっている。明らかに人がいる気配だった。
しばらくすると、パキッと音がした。これは桃の木の枝が折れた音だ。これはマジで、誰かが庭に侵入している…!! 私はお勝手に回り、サッシの窓を開けてみる。すると、我が桃の木の幹に、上半身裸(パンツ1枚!?)の男が登っていた!
桃泥棒!? こういうとき、「泥棒!」とか「何やってる!」とか言えないものだ。
「おおい!!」
私は全身総毛立ちながら発すると、男は慌てて塀に乗り移る。私もすぐに追い掛けたかったが、それが適わぬことに気づいた。この暑さゆえ私もパンツ一丁だったのだ! 私は襖からパジャマを取り出し、上だけ着て外へ出たが、もちろん侵入者は逃げていた。
塀の外には、折られた桃の木の枝と、ビーチサンダルが残っていた。泥棒はビーチサンダルを履く間もなく、一目散で逃げたということだ。さらに塀のブロックの一部も欠けていた。
上を見ると、街灯のあかりのみで分かりづらかったが、あれだけなっていた桃の実が、この位置からではまったく見えなかった。
やられた…!!
もう2時半を過ぎていたが、私は両親を起こし、かくかくしかじかと説明する。しかし真夜中ということもあり、両親は、突然眠りを邪魔されたという、私への怒りのほうが大きかった。
ビーチサンダルは「遺留品」だから保管しようとすると、「そんなものあった場所に戻してこい!」とオヤジ。なんでオレが怒られなきゃいかんのだ。
私はビーチサンダルを、庭先の甕の上に置いた。
さまざまな怒りが渦巻いたまま、私も床に就くが、当然眠れない。この前のカギ泥棒と同じ犯人だろうか。パンツ一丁のいでたちが異様だったが、大通りを渡ってまでウチには来ないだろうから、近所に住む者の犯行だろう。しかし私は近所と交流がなく、犯人の見当がまるでつかない。
さっきの自分の行動を反芻する。どうして人の気配を感じたとき、すぐに行動を起こさなかったのか。どうしてパジャマを着て、すぐに表に出られる用意をしなかったのか。そしてサッシの窓ではなく、ワキの戸を開ければよかった…と、後から後から後悔の念が湧きあがる。
気がつけば午前4時を過ぎている。その後仮眠はしたが、熟睡はできなかった。

夜が明け、寝ぼけ眼で起きると、オフクロが、
「こっち側(道路側)の桃の実、根こそぎ盗られてた…」
とつぶやいた。
私はパジャマ姿のまま表に出ると、やはり綺麗さっぱりなくなっていた。ここ何日間は確認しなかったが、道路側は、実がいくつも連なっていた。傍を通れば桃の香りがフワーッとして、もう色づいているだろうから、そろそろ写真に撮ろう、と考えていた矢先の出来事だったのだ(去年の桃の実の写真は、2012年7月26日「桃の木物語」参照)。
昨年はハクビシンに桃をやられ、今年は悲壮な覚悟で臨んだ。5月から農薬を撒き、朝起きれば桃の木に挨拶していた。今年は実も大きく、昨年以上の収穫が期待できたのに、今年はよりによって、人間の手によってオシャカになった。
こうなると、ハクビシンもかわいいものだ。ヤツは1日に1個食べるのみ。人間は根こそぎ盗んでいく。
ナナメ前に住んでいるSさんが通ったので、私は事情を話す。「悪い奴がいるねえ…」と同情してくれるが、聞くと、Sさんも自宅の庭のみかんの実を、ごっそり盗られた過去があったらしい。
甕の上のビーチサンダルはなくなっていた。つまり、あれから犯人が戻って来たということだ。その際にも行きがけの駄賃で、残りの桃の実を盗っていったかもしれない。
ここはいま思うと軽率だった。やはりあのビーチサンダルは、重要な遺留品だったのだ。これをオトリにして、犯人を待ち伏せする手もあったかもしれないのだ。
ところがウチは、甕の上に置いて泥棒に返してやっている。不法入国の要人を拘留せず、そのまま自国にお引き取り願う、日本のアホ外交そっくりではないか。まったく、「盗人に追い銭」にも似た愚行だった。
とにかくオフクロとSさん、私で話していると、これまたちょうどいいところに、お巡りさんが来た。私は事情を話すと、
「こういうときは110番してください」
といった。たしかに今回の件は、敷地不法侵入?+器物損壊?+窃盗の重罪である。しかしこんな場合の警察が役に立たないのは痛感している。仮に110番して警察を呼び、
「ここに遺留品のビーチサンダルがあるから、これを取りに犯人が戻ってくるかもしれません。だから朝まで張り込んでくれますか?」
とお願いしたところで、警察はそこまでしない。結局、犯人は自分の手で捕まえるしかないのだ。
お巡りさんは
「(犯行のあった時間帯に)このあたりのパトロールを強化します」
と言ってくれたが、それも言葉だけだろう。それに、もう桃の実はほとんど盗られている。あとはてっぺんに数個実っているのみだが、これは脚立でもない限り取れない。いまさら防犯したところで、意味はないのだ。
しかし改めて、頭にくるのは桃泥棒である。1個や2個盗むなら可愛げがあるが、根こそぎというのが腹が立つ。しかも神聖な桃の木に登るとは…!! 桃の実は女性のお尻の象徴で、幸せを運んでくれる。私だって畏れ多くて、木に乗ったことはないのに!!
私からすればそんな桃の実はお宝だが、実際は形も悪く、虫も食っている。食べたって固いところはあるし、極論すれば、美味しくないのだ。メロンやマンゴーのような高級品でもないし、人の家に侵入してまで盗るほどの代物ではないのである。
先日のカギ泥棒と同一人物ならば、ウチへの嫌がらせとも考えられる。両親はヒトに怨まれるようなことはしていないし、私もヒトを怨むことはあっても、怨まれることはないと信じる。
しかし世の中、逆恨みというものがある。いまを遡ること数か月前、ウチの向かいのゴミ集積場に、箪笥の一部を不法投棄する輩がいた。犯人は見つからないと思われたが、ウチの前のマンションに設置されていた防犯ビデオに犯人がバッチリ映っており、犯人が特定された。そのとき、ウチが逆恨みされた可能性も否定できないのだ。
かくいう私だって、中井広恵女流六段との誕生日パーティーを企画し、ふたりでデュエットしたなどとブログに書けば、おもしろくないと思う将棋ファンもいるはずだ。実際、2ちゃんねるに妙なスレを立てられて、私はさんざんな言われようである。人間、どこで怨みを買っているか分からない。
やや話が逸れたが、ともかく今回の犯人は狂っている。私がヤツを深追いしていたら、私の方が危害を加えられていたかもしれない。そう思えば、私は最善手を指していたのか。
こんな状態で「NHK杯将棋トーナメント」を見るが、全然頭に入って来ない。
そこへ電話が来た。
「○○○○○21と申しますが、現在駐車場の利用状況を調査しておりまして…」
…まったく、こんな時にもいつもの営業は来るのだ。
「はあ。それはいいですが、ウチは教えませんよ」
私はあえてとぼけてみる。
「実は女性向けの賃貸マンションを考えておりまして…。駐車場とか古いアパートとか、そういう物件を探しております」
「ああ…。それはご自由に探してください。ウチはお断りします」
それでも先方は食い下がる。私もイライラしているから、好戦的になる。
「あのー、このことブログに書きますよ? 以前オタクから電話があったとき、次に電話をしてきたらブログに書くって宣言しましたからね。いいですね?」
実際はこの会社には言ってないのだが、「駐車場の利用状況」とかあっちの方角から仕掛けてくるから、私もカチンとなった。
「…ではそのブログ名を教えてください」
「イヤですよ。だけどオタクが今後電話を掛けてこないというんだったら、私も書きませんよ」
「(ゴニョゴニョゴニョ)」
「ガチャ」
もう相手はしてられないので、私は電話を切る。テレビの前に戻ったが、NHK杯はもう目に入らなかった。
しかし桃泥棒のヤツめ…。このまま泣き寝入りでは、どうにも腹の虫が収まらん。こいつはホントに許さへんど! やられたら倍返しだ! だけどどうすればいい? ウチも防犯ビデオを設置してやろうか。
まったく、住みにくい世の中になった。
コメント (6)
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