何と、「山ちゃんラーメン」の看板の上に「WALK INN STUDIO」の看板が重ねられていた。ドアの前には、「山ちゃんラーメンは閉店しましたが、御愛顧された皆様の思いを汲み、看板だけ残させていただくことにしました」という説明板が掲げられていた。
鹿児島に来たら、ここに寄るのが楽しみだったのに…。オバチャンは、引退したのだ。世代交代もままならず、店を閉めた。職種は違うが、それは遠からず私の身にも起こりうることであり、ひと事ではない。それがいっそう、私の心を締め付けた。

それにしても今年は、「歩揺」、砂蒸し温泉など、空振りが多かった。
駅前に戻り、バスターミナルの窓口で、鹿児島空港までの切符を買っておく。1,250円で、増税前は1,200円だった。ちなみにICカードを使えば、1,100円の割引料金になる。1,000円をチャージするとこの額になるから、都合200円のトクになった。
今回私は、みすみす200円を多く払ったことになるわけで、本当に本当に、血圧が上がった。
まだ時間があるので、高見馬場電停近くにある、「一公」に行く。これまでにも何度かお邪魔しているが、「一公」と検索すると、私と並んで必ず上位に出てくる、洋菓子店である。
今年は迷わず見つかり、ケーキ3つを買った。1,096円は現金で払っていい額だが、私はあえてカードを使う。カードに名前が書いてあるからで、「私も一公っていうんですよ」と言い、女店員さんをよろこばせた。
さて、今旅行最後の晩餐である。一公に行く途中に、新規と思しき飲食店街があった。ここに「黒豚」の幟があったので、帰りに寄ってみた。
しかし店のおねえさんが、「ここ(入口前の廊下にポツンと置かれている2人席)とあそこ(大きな店内)のどちらがいいですか」と聞く。
店内にはほとんど客がいないのに、おかしなことを聞くものだ。もちろん「中」と答えると、中に招じ入れられ、お通しを出された。
ここは居酒屋だったのか!
私は食堂だと思っていた。私は飲まないので、これではキャンセルである。
しかしこの店…。客をあんな廊下に案内するとは、ヒトをバカにするにもほどがある。もうこの飲食街に寄ることはないだろう。
三たび駅前に戻り、駅の西口に出る。きょうの宿泊は「APAホテル鹿児島中央駅前」で、駅の向こう側にあるイメージだ。今回は素泊まり3,500円である。ここの社長は例の名物女社長だが、ホテルの満足度はおしなべて高い。
チェックインの前に、今度こそ九州最後の晩餐である。鶏の唐揚げの持ち帰り専門店があり、客が絶えない。私も食してみたいが、立ち食いは憚られ、パス。これといった店がなく、コンビニでおにぎりを買った。
「すいとん」の店があったので興味を惹かれたが、「うどん」の見間違いだった。うどんはもういい。
その手前にカレーの専門店があったので、入る。1日2回のカレーは異例で、人生初かもしれない。店はカウンターとテーブル席数個で簡素だが、こういう店が美味いのだ。
私はチキンカツカレーを頼む。サラダとシャーベットが付いて780円はまずまずである。カレーはスパイシーで、美味かった。
ホテルに旅装を解き、「一公」のケーキを食う。失敗したのはフォークをもらわなかったことで、下品にも口に頬張る形となった。
しかし、食べにくい。…あっ、落とした!
…次にケーキを買うときは、フォークをもらうようにしよう。

デザートを食したあとは、レンタルパソコンでブログを書く作業が残っている。
これで今回の九州旅行はほぼ終わりである。初日の夜、暘谷駅での女子高生との出会いから、今回もいろいろなことがあった。すべての人に、感謝します。

(おわり)
鹿児島に来たら、ここに寄るのが楽しみだったのに…。オバチャンは、引退したのだ。世代交代もままならず、店を閉めた。職種は違うが、それは遠からず私の身にも起こりうることであり、ひと事ではない。それがいっそう、私の心を締め付けた。

それにしても今年は、「歩揺」、砂蒸し温泉など、空振りが多かった。
駅前に戻り、バスターミナルの窓口で、鹿児島空港までの切符を買っておく。1,250円で、増税前は1,200円だった。ちなみにICカードを使えば、1,100円の割引料金になる。1,000円をチャージするとこの額になるから、都合200円のトクになった。
今回私は、みすみす200円を多く払ったことになるわけで、本当に本当に、血圧が上がった。
まだ時間があるので、高見馬場電停近くにある、「一公」に行く。これまでにも何度かお邪魔しているが、「一公」と検索すると、私と並んで必ず上位に出てくる、洋菓子店である。
今年は迷わず見つかり、ケーキ3つを買った。1,096円は現金で払っていい額だが、私はあえてカードを使う。カードに名前が書いてあるからで、「私も一公っていうんですよ」と言い、女店員さんをよろこばせた。
さて、今旅行最後の晩餐である。一公に行く途中に、新規と思しき飲食店街があった。ここに「黒豚」の幟があったので、帰りに寄ってみた。
しかし店のおねえさんが、「ここ(入口前の廊下にポツンと置かれている2人席)とあそこ(大きな店内)のどちらがいいですか」と聞く。
店内にはほとんど客がいないのに、おかしなことを聞くものだ。もちろん「中」と答えると、中に招じ入れられ、お通しを出された。
ここは居酒屋だったのか!
私は食堂だと思っていた。私は飲まないので、これではキャンセルである。
しかしこの店…。客をあんな廊下に案内するとは、ヒトをバカにするにもほどがある。もうこの飲食街に寄ることはないだろう。
三たび駅前に戻り、駅の西口に出る。きょうの宿泊は「APAホテル鹿児島中央駅前」で、駅の向こう側にあるイメージだ。今回は素泊まり3,500円である。ここの社長は例の名物女社長だが、ホテルの満足度はおしなべて高い。
チェックインの前に、今度こそ九州最後の晩餐である。鶏の唐揚げの持ち帰り専門店があり、客が絶えない。私も食してみたいが、立ち食いは憚られ、パス。これといった店がなく、コンビニでおにぎりを買った。
「すいとん」の店があったので興味を惹かれたが、「うどん」の見間違いだった。うどんはもういい。
その手前にカレーの専門店があったので、入る。1日2回のカレーは異例で、人生初かもしれない。店はカウンターとテーブル席数個で簡素だが、こういう店が美味いのだ。
私はチキンカツカレーを頼む。サラダとシャーベットが付いて780円はまずまずである。カレーはスパイシーで、美味かった。
ホテルに旅装を解き、「一公」のケーキを食う。失敗したのはフォークをもらわなかったことで、下品にも口に頬張る形となった。
しかし、食べにくい。…あっ、落とした!
…次にケーキを買うときは、フォークをもらうようにしよう。

デザートを食したあとは、レンタルパソコンでブログを書く作業が残っている。
これで今回の九州旅行はほぼ終わりである。初日の夜、暘谷駅での女子高生との出会いから、今回もいろいろなことがあった。すべての人に、感謝します。

(おわり)