一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

消えた記事

2014-12-18 22:13:45 | 将棋雑記
昔の「将棋世界」(や「近代将棋」「将棋マガジン」)には、現在では見られない記事がある。きょうはそれを列記してみよう。

●棋士住所
主に新年号(12月発売号)の巻末に、全棋士の住所が載っていた。もちろん年賀状のためである。個人情報保護法にうるさい現在では考えられないことで、いま女流棋士の住所が載ったらエライことになる。当時は何事においても大らかだった。
現在ではネット上での挨拶に変わっている感じか。

●全棋士出題次の一手
年末から新年の別冊付録には、「全棋士出題次の一手」や「全棋士出題詰将棋」、あるいは「全棋士出題思い出の一手」などがあり、豪勢な仕様に年末年始の特別感を満喫したものだった。
現在の付録は季節感がなく、ちょっと寂しい。

●連載自戦記
大山康晴十五世名人や谷川浩司九段など、トップ棋士の自戦記が面白かった。現在はトップ棋士の執筆による自戦記はもちろん、連載記事もない。タイトル戦でもない1局の将棋を数ページに渡って解説するのは、時代に合っていないのかもしれない。

●コンピューター棋力診断
年末に、大山十五世名人出題による、コンピューター棋力診断があった。有料なので私は解答しなかったが、問題を考えているだけでも楽しかった。

●Q&Aコーナー
読者からの疑問、質問に、棋士が答えるページがあった。
いまではネット上で疑問をぶつければ、誰かが答えてくれる。
そういえば、「連盟の瀬川さん」は終了してしまったのだろうか。

●棋士近況
おもに「近代将棋」の巻頭カラーで、棋士のプライベートを報じていた。現在はやはり個人情報保護法の観点からか、「私」の部分にはほとんどタッチされなくなった。

●データ室
棋士の勝率、勝ち星、連勝など、種々のデータを紹介する記事があった。現在は日本将棋連盟のサイトで確認できる。

まあ、こんなことろであろう。
現在の編集は、記事に遊びの部分が少なくなった気がする。
コメント (2)
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