一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

12月7日の大野・植山教室(前編)

2014-12-12 00:17:40 | 大野・植山教室
11日は、業務上、プリントをする必要性が生じた。ところが家庭用プリンタの電源を入れると、「インクカートリッジ(BL)が確認できません」の表示が出て、往生した。
ごちゃごちゃやったが改善しないので、代わりのインクを用意し、プリンタ内のカートリッジを取り出した。でも、インクはまだあるみたいである。
ちょっと振ったらインクが飛び散り、うあああああ!! プリンタ、畳、取扱説明書、そして手が大変なことになってしまった。
「インクがなくなりました」という表示ではなかったからイヤな予感はしたのだが、プリンタにおちょくられたようで、不愉快なことこの上ない。
先代のプリンタも、インク周りの不調で廃棄になった。まったく、プリンタの取り扱いは難しい。

さて、いま私は、宮崎県内のビジネスホテルにいる。12月恒例「あんでるせん」旅行である。
私は、この3日間のために生きているといっても過言ではない。この旅行記も機会があったら記すが、精一杯楽しんでこようと思う。

7日(日)はいろいろ観たいテレビがあったのだが、「大野・植山教室」に行った。
和田あき女流初段への御馳走の日程や、19日(金)に東十条囲碁将棋サロンで行われるお好み対局の打ち合わせなど、いろいろ詰めておきたいこともあった。
教室には午後1時40分ごろ入ったが、洋間の雰囲気が違う。通常は大野八一雄七段を中心に、扇形に盤が並べられているのだが、今回は規則的に盤が並べられている。
見習いスタッフのFuj氏によると、大野七段は静岡に出張とのことだった。奥では植山悦行七段がS君に指導を行っていたが、肝心の和田女流初段はおらず、私が来た意味があまりなかった。
しかし踵を返して帰るわけにもいかない。私はそのまま、植山七段の指導対局に加わった。
S君は平手矢倉戦だったが、私は角を落としていただく。これは当然である。
序盤、私が▲3六歩と突くと、
「(この歩を突いて急戦を狙う指し方が)大沢さんも好きですね…」
と苦笑した。もちろんふつうに矢倉を目指してもいいのだが、駒落ちの下手は、自由に指せるところに面白味がある。
△7四歩にスキありと見て▲5五歩だが、△同歩と応じてくれるわけもなく、数手進んでこちらが作戦負けに陥った。
△4三金右~△5二飛に、私は先受けして▲5八歩。
「そんな手があるんですか…」
と植山七段が呆れた。
たしかに屈服したが、私も冷静に駒組を進め、中盤までにやや盛り返した。

以下の指し手。▲3七銀△3八歩▲4八銀△3九歩成▲同銀△6五歩▲同歩△同桂▲5六歩△7七桂不成▲同桂△6六歩▲5五歩△6七歩成▲同金△5五飛▲5六歩△5一飛▲5八玉△8六歩▲同歩△8七歩… 以下、植山七段の勝ち。

上手の持駒は歩が4枚で、十分。私は▲3七銀と上がったが、早かった。
植山七段は△3八歩。これに▲3六銀も考えたが、私は▲4八銀と我慢する。△3九歩成▲同銀。たった1歩で銀を2歩も引かされてはクサッタ。以下△6五歩▲同歩△同桂となり、▲6六銀は△同銀▲同金△5七桂成で下手敗勢。よって私は▲5六歩だが、△7七桂不成で銀桂交換になり、ここで形勢に差がついた。
△5一飛で一段落。△4九銀~△5八金の筋を警戒し、私は▲5八玉と上がったが、植山七段に「そんな手(△4九銀)は指しませんよ」と笑われた。以下、植山七段の急所を突いた攻めに、私の惨敗となった。
戻って最初の局面では、とにもかくにも▲5六歩と指すのだった。△4四銀引にそこで▲3七銀と指せば、下手は次に▲3六銀~▲3七桂から▲4五銀や▲4五桂、▲4六歩など、指したい手がいくらでもある。もちろん上手にも△3四歩の合わせから反撃があるが、そういう戦いになれば本望である。▲5六歩はいつでも指せるとのんびりしていたが、そのチャンスは限られていたのだ。
Fuj氏の話では、前日は生徒が少なかったという。きょうは少し持ち直し、10名前後か。
W氏が来ていた。相変わらずの大名出勤だが、スタッフにFuj氏が加わったので、W氏もだいぶラクになったろう。
2局目は小学生君とリーグ戦。私の二枚落ちとなる。たしか彼とは前期のリーグ戦でも当たり、私が痛い逆転負けを喫した。今度は同じ轍は踏まない。
小学生君は、「定跡忘れちゃった」と、普通中飛車に振った。こういう指し方なら、上手がラクだ。お互いポンポン指すが、それなら私のペースだ。以下、私がドサクサに紛れて勝利を収めた。
たまたまOk氏が観戦していたのだが、小学生君の▲6五桂に、私が△8五桂と跳ね違えたことが、Ok氏の印象に残ったという。将棋にはいろいろな手筋がある。私も知らないことがいっぱいある。
3局目はそのOk氏とで、手合いは二枚落ち。Ok氏は晩学だが、人一倍の努力でメキメキと実力をつけた。私との二枚落ち戦でも何度か勝ちを収め、もう少しで二枚落ち卒業だった。…が、そこでOk氏は壁に当たり、現在は自信を失いかけているようだ。
上手・5二玉、5四銀、5五銀、6四金…。下手・4五桂、8八角…の局面で、Ok氏は▲5五角△同金▲5三銀と強攻したが、以下の攻めがちょっとダサく、Ok氏の惜敗となった。
大駒を切って寄せるのはOk氏の得意だが、タイミングが早いと暴発になる。このあたりの見極めが難しい。
ちょっと遅くなったが、ここで3時休み。先日私がアップした、東十条囲碁将棋サロンでのHon氏との将棋だが、Fuj氏に異論があるらしい。
我慢できないという感じで、Fuj氏が大盤に駒を並べ始めたので、私はビビった。
(つづく)
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