2月27日、いや28日の竜王ランキング戦6組・中尾敏之五段VS牧野光則五段の持将棋指し直し局は、100手までで牧野五段の勝ち。中尾五段はまことに痛い敗戦で、今年度は「17勝10敗」or「16勝10敗」となった。
5月9日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦1回戦 ○木下浩一七段
6月1日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦2回戦 ○堀口弘治七段
6月8日 第89期棋聖戦一次予選1回戦 ●小林宏七段
6月14日 第3期叡王戦五段戦1回戦 ○金沢孝史五段
7月24日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦3回戦 ●牧野光則五段
7月30日 第26回銀河戦予選1回戦 ○室岡克彦七段
7月30日 第26回銀河戦予選決勝 ●村山慈明七段
8月1日 第3期叡王戦五段戦2回戦 ●高見泰地五段
8月9日 第59期王位戦予選1回戦 ○室岡克彦七段
8月31日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○上田初美女流三段
8月31日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○野月浩貴八段
9月5日 第59期王位戦予選2回戦 ●佐々木勇気六段
9月11日 第66期王座戦一次予選1回戦 ○木下浩一七段
10月3日 第66期王座戦一次予選2回戦 ●高野秀行六段
10月19日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○門倉啓太五段
11月14日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝 ○高橋道雄九段
12月14日 第31期竜王ランキング戦6組1回戦 ○香川愛生女流三段
12月21日 第11回朝日杯将棋オープン戦二次予選1回戦 ○佐藤康光九段
12月21日 第11回朝日杯将棋オープン戦二次予選決勝 ●高見泰地五段
12月25日 第44期棋王戦予選1回戦 ○川上猛七段
1月11日 第68期王将戦一次予選1回戦 ○中座真七段
1月23日 第44期棋王戦予選2回戦 ○飯塚祐紀七段
2月3日 第31期竜王ランキング戦6組2回戦 ○所司和晴七段
2月8日 第68期王将戦一次予選2回戦 ●宮田敦史六段
2月19日or23日 第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選 ○●or●
2月27日 第31期竜王ランキング戦6組3回戦 持●牧野光則五段
残るは第44期棋王戦のみとなった。予選3回戦の相手は日浦市郎八段。
順位戦復帰規定は「年度18勝以上の勝率6割」である。中尾五段が復帰まであと1勝なら日浦戦に勝てば問題ないのだが、2勝が必要だと、4回戦での勝利が必要となる。
しかしその場合、日本将棋連盟が3月中に手合いを付けてくれるだろうか。仮に手合いを付けて勝たれてしまい、現役続行の棋士が1人増えたら、将棋連盟もおカネは潤沢にないし、痛し痒しではないか?
これそもそも中尾五段の正確な勝敗が分からないからこちらは困惑しているのだが、当局から発表がないのだからどうしようもない。
このあたり当局は頭が固いというか、融通が利かないと思う。中尾五段がNHK杯予選を通過できなかったのは分かっている。それなら予選で1勝したか否かを公表するくらい、何でもないと思う。それをすることが真のファンサービスではないのか。
最悪のシナリオを想定してみる。
中尾五段がNHK杯予選1回戦で負け、棋王戦の日浦八段戦にも負けたとしよう。すると今年度「16勝11敗」となり、「年度18勝以上の勝率6割」は叶わない。一見引退が決まったかに見える。
しかしもうひとつの復帰規定「良い所取り30局以上で勝率6割5分以上」は残っている。
竜王ランキング戦は昇級者決定戦に回るが、中尾五段の負けた位置から推して、勝ち続ければ5局指せる。すなわち5連勝すれば「21勝11敗の勝率.652」。上記規定をギリギリクリアするのだ。
しかし5連勝はハードルが高いし、そもそも今月が終了した時点で、「中尾五段は引退確定。残りの対局は復帰事項に加算しない」との考えをする人もいる。これは数年前、熊坂学五段の引退間際にも提起された問題だ。
ただハッキリ言えるのは、この5連勝で竜王戦は5組昇級となる。5組在籍なら竜王戦独自の規定で、竜王戦のみあと2期指せるのだ。その間に4組に昇級すれば、また寿命が延びる。
ただしこれは数字上の話であって、現実的に5連勝は無理だろう。棋王戦で1勝もしくは2勝を目指したほうがはるかによい。
とにもかくにも中尾五段は、次の日浦八段戦に何が何でも勝つしかない。
5月9日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦1回戦 ○木下浩一七段
6月1日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦2回戦 ○堀口弘治七段
6月8日 第89期棋聖戦一次予選1回戦 ●小林宏七段
6月14日 第3期叡王戦五段戦1回戦 ○金沢孝史五段
7月24日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦3回戦 ●牧野光則五段
7月30日 第26回銀河戦予選1回戦 ○室岡克彦七段
7月30日 第26回銀河戦予選決勝 ●村山慈明七段
8月1日 第3期叡王戦五段戦2回戦 ●高見泰地五段
8月9日 第59期王位戦予選1回戦 ○室岡克彦七段
8月31日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○上田初美女流三段
8月31日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○野月浩貴八段
9月5日 第59期王位戦予選2回戦 ●佐々木勇気六段
9月11日 第66期王座戦一次予選1回戦 ○木下浩一七段
10月3日 第66期王座戦一次予選2回戦 ●高野秀行六段
10月19日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○門倉啓太五段
11月14日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝 ○高橋道雄九段
12月14日 第31期竜王ランキング戦6組1回戦 ○香川愛生女流三段
12月21日 第11回朝日杯将棋オープン戦二次予選1回戦 ○佐藤康光九段
12月21日 第11回朝日杯将棋オープン戦二次予選決勝 ●高見泰地五段
12月25日 第44期棋王戦予選1回戦 ○川上猛七段
1月11日 第68期王将戦一次予選1回戦 ○中座真七段
1月23日 第44期棋王戦予選2回戦 ○飯塚祐紀七段
2月3日 第31期竜王ランキング戦6組2回戦 ○所司和晴七段
2月8日 第68期王将戦一次予選2回戦 ●宮田敦史六段
2月19日or23日 第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選 ○●or●
2月27日 第31期竜王ランキング戦6組3回戦 持●牧野光則五段
残るは第44期棋王戦のみとなった。予選3回戦の相手は日浦市郎八段。
順位戦復帰規定は「年度18勝以上の勝率6割」である。中尾五段が復帰まであと1勝なら日浦戦に勝てば問題ないのだが、2勝が必要だと、4回戦での勝利が必要となる。
しかしその場合、日本将棋連盟が3月中に手合いを付けてくれるだろうか。仮に手合いを付けて勝たれてしまい、現役続行の棋士が1人増えたら、将棋連盟もおカネは潤沢にないし、痛し痒しではないか?
これそもそも中尾五段の正確な勝敗が分からないからこちらは困惑しているのだが、当局から発表がないのだからどうしようもない。
このあたり当局は頭が固いというか、融通が利かないと思う。中尾五段がNHK杯予選を通過できなかったのは分かっている。それなら予選で1勝したか否かを公表するくらい、何でもないと思う。それをすることが真のファンサービスではないのか。
最悪のシナリオを想定してみる。
中尾五段がNHK杯予選1回戦で負け、棋王戦の日浦八段戦にも負けたとしよう。すると今年度「16勝11敗」となり、「年度18勝以上の勝率6割」は叶わない。一見引退が決まったかに見える。
しかしもうひとつの復帰規定「良い所取り30局以上で勝率6割5分以上」は残っている。
竜王ランキング戦は昇級者決定戦に回るが、中尾五段の負けた位置から推して、勝ち続ければ5局指せる。すなわち5連勝すれば「21勝11敗の勝率.652」。上記規定をギリギリクリアするのだ。
しかし5連勝はハードルが高いし、そもそも今月が終了した時点で、「中尾五段は引退確定。残りの対局は復帰事項に加算しない」との考えをする人もいる。これは数年前、熊坂学五段の引退間際にも提起された問題だ。
ただハッキリ言えるのは、この5連勝で竜王戦は5組昇級となる。5組在籍なら竜王戦独自の規定で、竜王戦のみあと2期指せるのだ。その間に4組に昇級すれば、また寿命が延びる。
ただしこれは数字上の話であって、現実的に5連勝は無理だろう。棋王戦で1勝もしくは2勝を目指したほうがはるかによい。
とにもかくにも中尾五段は、次の日浦八段戦に何が何でも勝つしかない。