一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

藤原七段の順位戦復帰の目も考える・3

2018-03-21 02:25:11 | 目を考える
藤原直哉七段は昨年3月に順位戦C級2組からフリークラスに降級した。しかしフリークラス1年目の今年度はよく勝ち、3月19日の時点で17勝11敗。
順位戦復帰の条件はいくつかあるが、現在の藤原七段に最も近いのは、
「年度に『参加棋戦数+8』勝以上の成績を挙げ、勝率6割以上」
である。藤原七段は順位戦を除く7タイトル戦に、朝日杯将棋オープン戦、NHK杯、銀河戦と合計10棋戦に参戦したので、「18勝12敗」という数字になる。すなわち、今月中にあと1勝すればよい。
残す対局は、第44期棋王戦予選2回戦・畠山鎮七段。それが20日に行われたが、藤原七段は残念ながら負けた。

4月11日 第67期王将戦一次予選2回戦 ●澤田真吾六段
5月11日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦1回戦 ○豊川孝弘七段
6月5日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦2回戦 ○浦野真彦八段
6月21日 第3期叡王戦予選1回戦 ○高田尚平七段
6月21日 第3期叡王戦予選2回戦 ○堀口一史座七段
7月6日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦3回戦 ○小倉久史七段
7月12日 第89期棋聖戦一次予選1回戦 ○小林健二九段
7月27日 第89期棋聖戦一次予選2回戦 ●西川和宏六段
7月30日 第26回銀河戦予選1回戦 ○東和男八段
7月30日 第26回銀河戦予選決勝 ○北浜健介八段
8月21日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦4回戦 ○神崎健二八段
8月24日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○伊奈祐介六段
8月24日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○阿部隆八段
8月31日 第59期王位戦予選1回戦 ○東和男八段
9月5日 第3期叡王戦予選3回戦 ●小林裕士七段
9月12日 第26回銀河戦本戦トーナメント1回戦 ○上田初美女流三段
9月12日 第26回銀河戦本戦トーナメント2回戦 ●渡辺正和五段
9月15日 第11回 朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ●宮本広志五段
9月20日 第66期王座戦一次予選1回戦 ○伊藤博文七段
9月26日 第59期王位戦予選2回戦 ●都成竜馬四段
10月11日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦5回戦 ●脇謙二八段
10月17日 第66期王座戦一次予選2回戦 ○今泉健司四段
12月21日 第66期王座戦一次予選3回戦 ●大橋貴洸四段
1月16日 第44期棋王戦予選1回戦 ○伊藤博文七段
1月25日 第31期竜王ランキング戦6組1回戦 ○島本亮五段
1月31日 第68期王将戦一次予選1回戦 ●大橋貴洸四段
2月19日? 第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選1回戦 ●
2月23日 第31期竜王ランキング戦6組2回戦 ●久保田貴洋アマ
3月20日 第44期棋王戦予選2回戦 ●畠山鎮七段
以上、17勝12敗。

こうしてみると、フリークラス脱出はむずかしいと改めて思う。
新年度から12勝2敗と好調なスタートを切ったのに、その後は勝ったり負けたりで、17勝8敗。
ここで「マジック1」となったのに、そこから痛恨の4連敗で、冒頭の条件をクリアできなかった。
いや正確には竜王戦6組の昇級者決定戦があるが、このトーナメント表すら発表されていない現在、来週中に藤原戦が組まれる可能性はない。
残る復帰の可能性は、
「良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上」
となるが、昨年4月11日の澤田六段戦はカットされるものの、11敗だと21勝(.656)が必要となり、あと4連勝が求められる。これはちょっと、順位戦復帰が困難になってしまった。
もう一度書く。
フリークラス脱出は本当にむずかしい。
コメント
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