一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行2018・12

2018-03-09 00:10:00 | 旅行記・北海道編
明けて13日(火)。もし順調に会社勤めになっていたらあり得なかった、北海道旅行5日目である。
昨夜は夏子さんにハガキの文面を書く心境になかった。ま、帰京してからでもハガキは出せる。
さて今日は夕方から夜にかけて小樽観光をする予定だが、それまでの行動が難しい。
昔、万字線というローカル線が岩見沢(正確には志文)から伸びていたが、1985年4月1日に廃止された。
現在は旧駅舎のひとつが郵便局になっていて食指が動くが、バスの時刻を調べると時間がかかるようで、訪問を断念せざるを得なかった。
とりあえず1階に下りたが朝食スペースはほぼ満席で、こちらも断念。結局チェックアウトした。東横インは3日連続の利用だったが、部屋は広くて快適だった。
で、今日の行程である。こうなったらバカバカしいが、例の雑誌をまんだらけに買い取ってもらおうか。しかし開店は10時か、11時か。
今日は天気がよい。大通公園に赴くと、ショベルカーが雪像を壊していた。もう通勤時間は過ぎているが、結構な数の人が、それを眺めている。昨今はこの破壊の光景を見るツアーもあるらしいが、私は見たくないほうだ。





しばらく歩くと、西4丁目電停に電車が止まっていた。札幌市電は2015年12月20日に西4丁目―すすきの間が開業しループ化。かなり使い勝手がよくなった。
この延伸区間を私は乗っていない。それで、反射的に乗車した。
狸小路、すすきのと未乗区間を過ぎ、早くも目的を達成したが、私は一周しようと思った。幸い一律料金(200円)なので、どこで降りても問題はない。
10時10分、ロープウェイ入口電停に着いた。ここは藻岩山への最寄り駅だが、私は藻岩山に登った記憶がない。それで、またも反射的に降りた。いっしょの下車は、実年夫婦だった。どうも、私も藻岩山観光に決定したようである。
電停からすぐのところに、ロープウェイ乗り場行きの無料シャトルバス乗り場があった。
だが運行は10時45分から。このまま待つのもアレなので、私(たち)は先を急ぐ。だが先に行った私が左折か直進か迷っているうち、夫婦に抜かされてしまった。
しまいには私が夫婦に行先を聞く始末で、穴があったら入りたい気分だった。
途中のファミマでは、おにぎりが100円で売られていたので、1コ買った。これが今日の朝食である。
急な坂をしばし登ると、ロープウェイ乗り場に着いた。「市電からロープウェイ乗り場」という行程は、函館山の時とそっくりだ。旭川河畔会場と大通会場のチア、五稜郭タワーとさっぽろテレビ塔と、今回は似た観光が多い。
しかしロープウェイの営業は11時からだった。シャトルバスの始発が10時45分なのだから、当然そうなる。
私たちは建物の中で待つ。山頂までの料金は大人往復1,700円である。ずいぶん高いが、札幌市在住者は1,000円と優遇されている。何とも合点がいかないが、いまさら引き返すわけにもいかない。
11時00分の始発に乗った。ロープウェイにはガイドさんが同乗しており、「高さは531mです」とか言っている。が、上に行くにつれ視界が悪くなり、雪が舞い始めた。これじゃあますます登山の意味がないが、それが私の旅らしい、ともいえようか。
タイム5分でもいわ中腹に着き、「もーりすカー」という登山電車に乗り換える。これが2両編成で、客の乗る位置も上と下に別れた。
タイム数分でもいわ山頂に着いた。しかし展望台は霧が深く、札幌市街はまったく見えない。
展望台中央には「幸せの鐘」があり、「恋人の聖地」の看板がある。周囲の柵には「愛の南京錠」がくくりつけられてある。カップルの手によるもので私はおもしろくないが、カップルがこうして散財し、カネを流通させるのはいいことだ。
客は順番に鐘を鳴らしている。この手の鐘で幸せを実感したためしがないのだが、客がふけたのを見計らって、私も1回鳴らした。
外国人にスマホでの撮影を頼まれる。これは珍しく、今旅行ではじめてだ。
山頂建物内の「スターホール」では、無料シアターを観ることができる。今回は「藻岩山紹介編」で、藻岩山の成り立ちを放映するらしい。私も入場したが、3Dメガネを使うので定員制。私で満席になり、後ろの女性がひとりあぶれてしまった。申し訳ない。
無料シアターは藻岩山の成り立ちを丁寧に説明し、まるで「ブラタモリ」を観ているかのようだった。
山頂に戻ると、霧はかなり晴れ、札幌市街が一望できた。こうした景色を毎日見ていたら、みんな視力がよくなるんだろうなと思う。











もいわ山麓に戻り、今度はスムーズにシャトルバスに乗れた。
電停前のバス停で降りると、すぐに市電が到着した。本当はこの辺りの郵便局を探したかったのだが、こうタイミングがよいと乗らざるを得ない。
西4丁目で降り、まんだらけに行く。「前日に買った雑誌を、翌日に買い取ってもらう」。まったく、バラエティ番組でやりそうなことを実際にやるとは、アホの極みだ。
買取カウンターでは身分証明書の提示した。なかなか面倒なのだ。ビニール袋は開封していないからそこそこのカネが戻ってくるとフンだら、半額が戻ってきた。これを高いと見るべきか、安いと見るべきか。まあこんなものであろう。
さて、北海道最後の観光は小樽である。すすきのからは地下鉄を使う。市電に乗ると乗り継ぎの地下鉄料金が割安になるからで、200円が120円となる。
南北線に乗り、タイム3分でさっぽろ着。
昼食を摂るべく駅の地下街をふらふらする。うどん屋「杵屋」があったが、客が多かったので、見送る。
JRの改札を抜けると、構内に幌加内そばを食べさせる店があったので、そこに入った。立ち食いそばではない、ちゃんとした店舗である。
大もり(700円)を頼む。実に今旅行4回目の日本蕎麦である。
蕎麦はつるつるしこしこで、美味かった。
14時13分発の快速エアポート135号に乗った。帰りもこの快速エアポートに乗り、新千歳空港まで一直線という寸法だ。
車内はそこそこ混んでいて、外国人が多かった。この光景はJRで一部の区間だけだと思うが、何か日本が占領された気がする。
右手に日本海が見え、みなはスマホやデジカメで撮影する。ケータイの普及で、今は誰もがカメラ小僧である。
14時43分、南小樽着。私は例年通り、ここで降りる。ただし電車賃は、小樽までと変わらぬ640円だった。
(つづく)
コメント (2)
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