1日に行われた第67期王座戦第3局は、永瀬拓矢叡王が斎藤慎太郎王座を161手で降し、3勝0敗で新王座に就いた。これで叡王と合わせ、二冠となった。
斎藤前王座は第2局、第3局で、終盤まで優位に立ちながら決め手を逸し、勝ち切れなかった。
もっとも、永瀬新王座も苦しい局面でよく辛抱し、決め手を与えなかった。終わってみれば盤石の強さだったと思う。
ところで現在まで、二冠を同時に保持した棋士は何人いるのだろう。調べてみた。
なお、三冠以上を同時に獲った棋士は、最大冠数を記した。
羽生善治九段 七冠=全冠(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)
大山康晴十五世名人 五冠=全冠(名人・十段・王将・棋聖・王位)4回
中原誠十六世名人 五冠(名人・十段・王将・棋聖・王位)
米長邦雄永世棋聖 四冠(十段・棋聖・棋王・王将)
谷川浩司九段 四冠(竜王・棋聖・王位・王将)
升田幸三実力制第四代名人 三冠=全冠(名人・九段・王将)
森内俊之九段 三冠(竜王・名人・王将)
渡辺明三冠 三冠(竜王・棋王・王将、棋王・王将・棋聖)
豊島将之名人 三冠(名人・王位・棋聖)
加藤一二三九段 二冠(棋王・王将、名人・十段)
高橋道雄九段 二冠(王位・棋王、十段・棋王)
南芳一九段 二冠(棋聖・王将、棋王・王将、棋王・王将、棋聖・王将)
佐藤康光九段 二冠(棋聖・王将、棋聖・棋王)
久保利明九段 二冠(棋王・王将)
永瀬拓矢二冠 二冠(叡王・王座)
タイトル経験者は44人いるが、二冠同時経験者は15人で、3分の1に減ってしまう。
大山十五世名人は1974年8月に棋聖を奪取し、二冠復帰。この時51歳だった。
1978年1月に中原十六世名人は五冠王になったが、直後に行われた棋王戦五番勝負では敗退し、当時の全冠である六冠王にはならなかった。
一度に三冠を保持すれば、その中に竜王か名人は入っていそうなものだが、米長永世棋聖が1985年に四冠を達成した時は、「十段、棋王、王将、棋聖」で、竜王の前身の十段はあるものの、名人位は入っていなかった。
現在、複数冠初達成の最短距離にいるのは、広瀬章人竜王と木村一基王位である。ただし広瀬竜王は、次の竜王戦は防衛戦だし、木村王位も、二冠目は難しい。16人目の二冠達成者は、見当がつかない。
まさか藤井聡太七段になってしまうのだろうか。
斎藤前王座は第2局、第3局で、終盤まで優位に立ちながら決め手を逸し、勝ち切れなかった。
もっとも、永瀬新王座も苦しい局面でよく辛抱し、決め手を与えなかった。終わってみれば盤石の強さだったと思う。
ところで現在まで、二冠を同時に保持した棋士は何人いるのだろう。調べてみた。
なお、三冠以上を同時に獲った棋士は、最大冠数を記した。
羽生善治九段 七冠=全冠(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)
大山康晴十五世名人 五冠=全冠(名人・十段・王将・棋聖・王位)4回
中原誠十六世名人 五冠(名人・十段・王将・棋聖・王位)
米長邦雄永世棋聖 四冠(十段・棋聖・棋王・王将)
谷川浩司九段 四冠(竜王・棋聖・王位・王将)
升田幸三実力制第四代名人 三冠=全冠(名人・九段・王将)
森内俊之九段 三冠(竜王・名人・王将)
渡辺明三冠 三冠(竜王・棋王・王将、棋王・王将・棋聖)
豊島将之名人 三冠(名人・王位・棋聖)
加藤一二三九段 二冠(棋王・王将、名人・十段)
高橋道雄九段 二冠(王位・棋王、十段・棋王)
南芳一九段 二冠(棋聖・王将、棋王・王将、棋王・王将、棋聖・王将)
佐藤康光九段 二冠(棋聖・王将、棋聖・棋王)
久保利明九段 二冠(棋王・王将)
永瀬拓矢二冠 二冠(叡王・王座)
タイトル経験者は44人いるが、二冠同時経験者は15人で、3分の1に減ってしまう。
大山十五世名人は1974年8月に棋聖を奪取し、二冠復帰。この時51歳だった。
1978年1月に中原十六世名人は五冠王になったが、直後に行われた棋王戦五番勝負では敗退し、当時の全冠である六冠王にはならなかった。
一度に三冠を保持すれば、その中に竜王か名人は入っていそうなものだが、米長永世棋聖が1985年に四冠を達成した時は、「十段、棋王、王将、棋聖」で、竜王の前身の十段はあるものの、名人位は入っていなかった。
現在、複数冠初達成の最短距離にいるのは、広瀬章人竜王と木村一基王位である。ただし広瀬竜王は、次の竜王戦は防衛戦だし、木村王位も、二冠目は難しい。16人目の二冠達成者は、見当がつかない。
まさか藤井聡太七段になってしまうのだろうか。