一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第2期清麗戦の対戦表を見て

2019-10-12 00:23:44 | 女流棋戦
昨年創設された清麗戦は、奨励会員の参加を認めなかった。西山朋佳奨励会三段は女王のタイトルを持っていたが、それでも出場できなかった。もちろん、加藤桃子奨励会初段(当時)も不参加である。結果、大本命は里見女流五冠となり、対抗が渡部愛女流王位(当時)や伊藤沙恵女流三段となった。
清麗戦の予選は、1敗即失格の厳しさを和らげるためと、女流棋士に公式戦を指す機会を与えたいという意図で、2敗失格制が導入された。
この恩恵を受けたのが誰あろう里見女流五冠である。予選では4回戦で甲斐智美女流五段に敗れたものの、残りを連勝し本戦進出。決勝五番勝負で甲斐女流五段に3連勝し、初代清麗かつ、史上初の女流六冠に輝いたというわけだった。
大本命の里見女流五冠が、予想通り清麗位に就く。この当たり前すぎる結果が何ともというところで、かつて王位戦や棋聖戦が創設された時、大山康晴名人が当然のように第1期を戴冠したが、あの時もこんな雰囲気だったのだろうか。

さて10日、LPSAから第2期の組み合わせが発表された。今回も2敗失格だが、対戦表がリーグ戦形式ではなく、トーナメント形式になったので、すこぶる見やすくなった。
このトーナメントで全勝すれば、文句なく予選通過。途中で負けた女流棋士は、同じ位置で負けた女流棋士と再トーナメント戦を戦い、その優勝者が本戦に出場できる。最終的には本戦に6人出場で、ここから第2期の挑戦者を決めるようだ。
トーナメント表を眺めると、左上の山の渡部女流三段-飯野愛女流初段戦は目を惹く。
私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキングの第1位同士の戦いで、いわゆる「愛愛対決」だ。もちろんどっちにも勝たせたい一番である。
右上の中倉宏美女流二段-礒谷真帆女流初段戦は、LPSAの代表理事と期待の新鋭の一戦。
清麗戦はLPSA女流棋士を散らさないで、無作為に抽選を行っているようだ。
今期も西山奨励会三段は、当然不出場。女流棋士に転向した加藤女流三段は出場するが、出場全女流棋士からすれば、西山奨励会三段が出場しないだけでも、脅威は和らいでいることだろう。情けない話だが、これが現実と思う。
なお、渡部女流三段と加藤女流三段が勝ち進めば、左上の山の決勝で当たる。予選は持ち時間が2時間なので、これだけあれば読みの入った将棋が期待できる。
ほかの女流棋士も含め、第2期の戦いも楽しみにしている。
コメント (4)
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