一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

段位のイメージ

2019-10-18 00:19:32 | 将棋雑記
大山康晴十五世名人は1972年に名人を失冠したが、まわりの将棋ファンは、それでも「名人」と呼んでいたという。
事実、1974年に発行されたある著書では、著者の大山十五世名人の肩書を「名人」と表記していた。
また中原誠十六世名人が1982年に名人を失冠した時も、大内延介九段などはNHK杯の解説で、構わず「中原名人」と呼んでいた。両名人ともそのくらい「名人」のイメージが強かったということだ。
羽生善治九段が昨年無冠になり「九段」を名乗ったがこれも違和感ありありで、羽生九段は「○冠」とか「名人」とかの肩書で呼びたくなる。
そこで今日は、棋士が持つ肩書のイメージを列挙してみる。あくまでも私の主観である。


大山康晴十五世名人
升田幸三九段
塚田正夫名誉十段
丸田祐三九段
山田道美棋聖
中原誠名人
原田泰夫八段
米長邦雄棋王
加藤一二三九段
二上達也九段
有吉道夫八段
内藤國雄九段
芹沢博文八段
西村一義七段
佐藤大五郎八段
大内延介八段
森雞二八段
石田和雄八段
勝浦修八段
桐山清澄八段
森安秀光七段
北村昌男八段
長谷部久雄七段
真部一男七段
前田祐司七段
河口俊彦五段
土佐浩司四段
高橋道雄王位
青野照市八段
田丸昇七段
福崎文吾七段
田中寅彦八段
屋敷伸之棋聖
南芳一九段
島朗竜王
塚田泰明八段
中村修六段
神谷広志七段
脇謙二六段
谷川浩司竜王
羽生善治四冠
森内俊之名人
佐藤康光棋聖
藤井猛九段
深浦康市王位
木村一基七段
渡辺明竜王
広瀬章人七段
鈴木大介八段
先崎学八段
豊島将之八段
高見泰地叡王
藤井聡太四段


すべて挙げたらキリがないので、この辺でやめておく。
上記の丸田九段と、二上九段から森安九段までは順位戦B級1組の常連で、そのほとんどがA級に昇級したが、やがてB級1組に戻ってきた。芹沢九段は、このクラスが妙に居心地がいい、と言っていたらしい。1980年代のB級1組は、ほぼこのメンバーで固定されていた。
1984年に勝星による昇段規定が新設され、九段が増えた。だが八段より九段のほうが弱そうにも見えて、私には相当な違和感があった。
現在九段でも六段や七段のイメージの棋士がいる。これは、そのころが実はいちばん強かったんじゃないか、の意味もある。
コメント
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