一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

あさっては女流名人リーグ最終戦!

2021-11-23 22:42:05 | 女流棋戦
あさって25日は、第48期女流名人戦リーグの最終戦が行われる。
まず、それぞれの戦績と、最終戦の相手を記しておこう。

②伊藤沙恵女流三段 7勝1敗 香川
③鈴木環那女流三段 6勝2敗 加藤圭
⑤香川愛生女流四段 5勝3敗 伊藤
⑦石本さくら女流二段 5勝3敗 中井
④加藤圭女流二段 4勝4敗 鈴木
①加藤桃子清麗 3勝5敗 渡部
⑥渡部愛女流三段 3勝5敗 加藤桃
⑦中井広恵女流六段 3勝5敗 石本
⑦中村真梨花女流三段 3勝5敗 北村
⑦北村桂香女流初段 1勝7敗 中村

伊藤女流三段が7勝1敗で、自力。鈴木女流三段が6勝2敗で追う。仮に伊藤女流三段が負けて鈴木女流三段が勝っても、まだ伊藤女流三段にはプレーオフがある。つまり、伊藤女流三段が相当有利である。
かようなわけで鈴木女流三段は望みが薄いが、それでも来期は2位以上が確定している。鈴木女流三段は本当に実力をつけたと思う。
しかしまあ、本当に面白いのは陥落争いである。陥落は4名で、すでに北村女流初段の陥落が決定している。また、3勝ながら順位の悪い中井女流六段と中村女流三段も決定している。
そして残り1枠が3勝の加藤清麗と渡部女流三段で、この両者が直接対決でカタを付ける、というのも作ったようで面白い。
しかし加藤清麗の3勝というのも信じがたい。加藤清麗は2019年に女流棋士に転向。昨年は女流王位戦と女流名人戦で挑戦者になったが、いずれも里見香奈女流四冠に敗れた。
それが今期の女流名人リーグは3勝で、じゃあ調子が悪いのかと思えばさにあらず、清麗戦と倉敷藤花戦はしっかり挑戦者になり、清麗戦では里見女流五冠から一冠をもぎ取った。
結局、女流名人リーグはたまたま星が集まらなかっただけだが、リーグ参加者のレヴェルの高さの証左でもある。
いっぽうの渡部女流三段も調子が悪く見えるが、こちらも白玲戦の舞台に出たわけだから、けっして調子は悪くない。やはり本棋戦に黒星が集まってしまっただけだ。
そして渡部女流三段は最終戦、絶対に勝たねばならない。じゃないと、来期は西山朋佳女流三冠が登場してくる。予選で同じ枠に入るといろいろ面倒だ。だからリーグに残留しておいたほうが紛れが少ない。そしていうまでもないが、リーグ残留は加藤清麗を蹴落とすことにもなり、一石二鳥なのだ。
連盟の携帯中継は挑戦に関わる2局だが、まあこれは仕方ない。渡部女流三段の勝利をひたすら祈るのみ。
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