一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第80期C級2組順位戦最終戦

2022-03-15 23:19:16 | 男性棋戦
10日(木)は第80期C級2組順位戦最終戦が行われた。ここまで西田拓也五段が9連勝で昇級確定。残り2名の昇級が誰になるかというところ。
結果を書けば、8勝1敗の服部慎一郎四段(6位)が遠山雄亮六段に屈し、8勝2敗。下位で8勝1敗の渡辺和史四段、伊藤匠四段が9勝目を挙げ、C級1組へのキップを手にした。
伊藤新五段は順位戦初参加で、見事にゴボウ抜きした。藤井聡太竜王の陰に隠れて目立たないが、現在は藤井竜王と勝率1位を争っている実力者だ。順位戦は、在籍クラスが上がれば、それに見合った格になってくるもの。伊藤五段のますますの活躍を期待したい。
C級2組のスター・佐々木大地六段は、7勝でフィニッシュ。これで第76期の順位戦デビューから8勝、8勝、8勝、7勝、そして今期の7勝と安定した成績である。しかし「安定」だけでは昇級できないのが、C級2組の厳しいところ。
降級点に目を転じれば、中田功八段が2勝8敗となり、降級となった。中田八段は三間飛車からの芸術的な捌きを得意とするが、それが勝利に結びつかないのが勝負事のつらいところ。
しかし今年度は叡王戦で広瀬章人八段に勝ったし、実力はある。現在54歳だからフリークラス脱出まで6年しかないが、ぜひとも実現してほしい。
堀口一史座七段は0勝10敗で、2つめの降級点。逆の意味の安定感を発揮した。
堀口七段は転出の可能性はあるが、行使しないと思う。堀口七段はそういう男である。
ほかは佐藤慎一五段が勝ち4勝6敗。負ければ降級点3つで降級だったから、これは大きい勝利だった。
藤井竜王のようにスイスイ上位クラスに行くのもいいが、私はC級2組で降級点を巡る争いを見るほうが、人間味が感じられて好きだ。
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