一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

川上七段の成績はどうなっているのか

2022-03-28 23:22:36 | 男性棋士
「入館証明書」を、今度こそ本当に紛失してしまった……。
筋金入りのバカだ、私は。

   ◇

当ブログで注目している川上猛七段は今年度、フリークラス9年目だった。では成績はどうだったのか。
結果を書くと、5勝10敗だった。勝敗を羅列すると、「●●●○●●●●●○○●○●○」である。
なかなかの惨敗ぶりだが、フリークラスを脱出するには、まとめて白星を得るのがよい。となれば前半の1勝8敗は無視してよい。後半の4勝2敗が重要なのである。
しかもこの内訳を記すと、

12月8日 第35期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ○ 先崎学九段
1月12日 第48期棋王戦予選1回戦 ○ 塚田泰明九段
1月28日 第72期王将戦一次予選1回戦 ● 田中悠一五段
2月4日 第35期竜王戦ランキング戦5組2回戦 ○日浦市郎八段
2月9日 第48期棋王戦予選2回戦 ● 飯塚祐紀七段
3月24日 第35期竜王戦ランキング戦5組3回戦 ○ 森下卓九段

で、4勝中3勝が竜王戦である。
フリークラスで10年を経過した場合、6組は即引退、5組は2期猶予だが、4組在籍の場合は降級しない限り、竜王戦参加が持続できる。
となれば、川上七段は次局に勝てば4組昇級となり、竜王戦は当分安泰となる。準決勝の相手は南芳一九段だが、大昔ならともかく、現在の南九段なら勝てない相手ではない。
そしてフリークラス脱出に目を転じると、例によって「いい所取り20勝10敗」「年度18勝12敗」などがあるが、「いい所取り」だと、「あと16勝8敗」が必要となる。
これもなかなかに厳しいのだが、ここで隠れ勝敗がある。来期のNHK杯予選である。
ないとは思うが、もし3連勝で予選を抜けていれば、「あと13勝8敗」と、だいぶハードルが低くなる。
いずれにしても、川上七段は来年度がフリークラス10年目。もう、あと1年で結果を出さねばならない。
奨励会三段リーグを1期で抜けた川上七段は天才の部類に入ると思う。フリークラスで指す格ではないのである。熊坂学五段や中尾敏之六段がフリークラス10年目で大爆発したように、人間、追い込まれれば驚異の力を発揮するものである。
是非とも奇跡を起こしてほしい。
コメント (4)
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