9日は第80期B級1組順位戦最終戦が行われた。
この日の注目はもちろん藤井聡太竜王で、勝てばA級に昇級する。相手は佐々木勇気七段。
誰が相手でも藤井竜王ノリだが、佐々木七段は四段時代、藤井四段の連勝(29)をストップさせたことで知られる。よって、ほかの棋士より期待度は高かった。
将棋は夜までいい勝負だったが、最終的には藤井竜王の勝ち。令和、いや将棋界の怪物が、ついにA級に昇級した。
すでに五冠を手にしている藤井竜王だが、これでやっと名人挑戦レースに名を連ねる。あらゆる勝負事において、最短でも5年を要する戦いはそうそうない。だからこそ、名人位は価値があるのだ。
藤井竜王は今年度52勝12敗・勝率0.8125でフィニッシュ。5年連続勝率8割の離れワザである。
一口に8割というが、要するに、デビュー以来4勝1敗ペースをずぅっと続けているということだ。同じプロ同士で、この勝率はあり得ない。対戦相手の中に竜王や名人など強豪がいたのに、である。
野球に例えると、打率.370を毎年叩きだしている感じか。いずれにしても、恐ろしい記録だ。
なお2人目の昇級者は、9勝3敗の稲葉陽八段。2戦目に藤井竜王に勝ったのが大きかった。
同じ9勝3敗の千田翔太七段は、無念の頭ハネ。千田七段も藤井竜王に勝っており、昇級の資格は十分すぎるほどあるが、順位の差に泣いた。
9勝で昇級ならずは珍しく、第72期の豊島将之七段以来。だが豊島七段は13位なのに対し、千田七段は7位と、まあまあの位置だった。ちなみに第76期では阿久津主税八段が6勝4敗で昇級しているから、今期の千田七段は巡り合わせが悪かった。だけど、いずれA級に昇級するだろう。
やや気が早いが、来期のA級メンバーは、何がなんでも藤井竜王に勝たねばならない。
19歳の若者にこれだけ走らせて、ほかの棋士はだらしないと私は思っている。せめて名人挑戦だけは阻止してもらいたい。
この日の注目はもちろん藤井聡太竜王で、勝てばA級に昇級する。相手は佐々木勇気七段。
誰が相手でも藤井竜王ノリだが、佐々木七段は四段時代、藤井四段の連勝(29)をストップさせたことで知られる。よって、ほかの棋士より期待度は高かった。
将棋は夜までいい勝負だったが、最終的には藤井竜王の勝ち。令和、いや将棋界の怪物が、ついにA級に昇級した。
すでに五冠を手にしている藤井竜王だが、これでやっと名人挑戦レースに名を連ねる。あらゆる勝負事において、最短でも5年を要する戦いはそうそうない。だからこそ、名人位は価値があるのだ。
藤井竜王は今年度52勝12敗・勝率0.8125でフィニッシュ。5年連続勝率8割の離れワザである。
一口に8割というが、要するに、デビュー以来4勝1敗ペースをずぅっと続けているということだ。同じプロ同士で、この勝率はあり得ない。対戦相手の中に竜王や名人など強豪がいたのに、である。
野球に例えると、打率.370を毎年叩きだしている感じか。いずれにしても、恐ろしい記録だ。
なお2人目の昇級者は、9勝3敗の稲葉陽八段。2戦目に藤井竜王に勝ったのが大きかった。
同じ9勝3敗の千田翔太七段は、無念の頭ハネ。千田七段も藤井竜王に勝っており、昇級の資格は十分すぎるほどあるが、順位の差に泣いた。
9勝で昇級ならずは珍しく、第72期の豊島将之七段以来。だが豊島七段は13位なのに対し、千田七段は7位と、まあまあの位置だった。ちなみに第76期では阿久津主税八段が6勝4敗で昇級しているから、今期の千田七段は巡り合わせが悪かった。だけど、いずれA級に昇級するだろう。
やや気が早いが、来期のA級メンバーは、何がなんでも藤井竜王に勝たねばならない。
19歳の若者にこれだけ走らせて、ほかの棋士はだらしないと私は思っている。せめて名人挑戦だけは阻止してもらいたい。