2年前の3月17日に、当ブログに「前竜王の降級」をアップしたが、今日はその続編である。
第34期竜王戦で藤井聡太三冠に竜王を獲られた豊島将之九段は、第35期ランキング戦1組に参加した。
1回戦の相手は竜王11期の渡辺明名人。1組はむろん強豪揃いだが、順位戦C級の棋士が入っていたりして、当たりによっては緩いときがある。だが豊島九段はよりによって、最強の敵に当たってしまったわけだ。
将棋は角換わりから相早繰り銀という意外に見ない戦型となったが、私にはどこが急所だかさっぱり分からず、ただ棋譜を追っているだけだった。
107手目、渡辺名人が▲7三同歩成(投了図)と金を取ったところで豊島九段が投了した。
この局面、双方が居玉という珍しさ。双方居玉での終局は、1990年12月9日の第11回JT杯将棋日本シリーズ決勝(参考A図)、2020年10月9日・10日の第33期竜王戦第1局(参考B図)などが浮かぶが、本局のように100手越えで双方居玉は相当珍しい。
ランキング戦は初戦が大事で、勝てばそのクラスは残留。しかし負けると、1~3組は次局が早くも降級の一番となってしまう。
豊島九段は出場者決定戦1回戦で稲葉陽八段と当たった。将棋は相掛かりからまた訳の分からない戦いとなり、それが延々と続く。結局、195手までで稲葉八段が勝利したのだった。
かくして前竜王が2組降級となってしまった。
第4期 羽生善治棋王 ●脇謙二七段→●南芳一王将→●加藤一二三九段(残留決定戦)
第27期 渡辺明二冠 ●屋敷伸之九段→●藤井猛九段
第28期 森内俊之九段 ●佐藤天彦七段→●藤井猛九段
第33期 広瀬章人八段 ●佐藤天彦九段→●阿部健治郎七段
第35期 豊島将之九段 ●渡辺明名人→●稲葉陽八段
「前竜王」17名のうち、「即降級」は上記5名。そのうち4名が名人経験者というのがすごい。
まあ、竜王戦は2組でも、3連勝で本戦トーナメントに進出できる。竜王への道はそんなに遠くなっていないのだ。
第34期竜王戦で藤井聡太三冠に竜王を獲られた豊島将之九段は、第35期ランキング戦1組に参加した。
1回戦の相手は竜王11期の渡辺明名人。1組はむろん強豪揃いだが、順位戦C級の棋士が入っていたりして、当たりによっては緩いときがある。だが豊島九段はよりによって、最強の敵に当たってしまったわけだ。
将棋は角換わりから相早繰り銀という意外に見ない戦型となったが、私にはどこが急所だかさっぱり分からず、ただ棋譜を追っているだけだった。
107手目、渡辺名人が▲7三同歩成(投了図)と金を取ったところで豊島九段が投了した。
この局面、双方が居玉という珍しさ。双方居玉での終局は、1990年12月9日の第11回JT杯将棋日本シリーズ決勝(参考A図)、2020年10月9日・10日の第33期竜王戦第1局(参考B図)などが浮かぶが、本局のように100手越えで双方居玉は相当珍しい。
ランキング戦は初戦が大事で、勝てばそのクラスは残留。しかし負けると、1~3組は次局が早くも降級の一番となってしまう。
豊島九段は出場者決定戦1回戦で稲葉陽八段と当たった。将棋は相掛かりからまた訳の分からない戦いとなり、それが延々と続く。結局、195手までで稲葉八段が勝利したのだった。
かくして前竜王が2組降級となってしまった。
第4期 羽生善治棋王 ●脇謙二七段→●南芳一王将→●加藤一二三九段(残留決定戦)
第27期 渡辺明二冠 ●屋敷伸之九段→●藤井猛九段
第28期 森内俊之九段 ●佐藤天彦七段→●藤井猛九段
第33期 広瀬章人八段 ●佐藤天彦九段→●阿部健治郎七段
第35期 豊島将之九段 ●渡辺明名人→●稲葉陽八段
「前竜王」17名のうち、「即降級」は上記5名。そのうち4名が名人経験者というのがすごい。
まあ、竜王戦は2組でも、3連勝で本戦トーナメントに進出できる。竜王への道はそんなに遠くなっていないのだ。