今期竜王戦は桐山清澄九段の引退が話題となったが、藤倉勇樹五段もほぼ同じ状況だった。
藤倉五段は2009年度の第68期順位戦でC級2組から降級し、フリークラス入りとなった。棋士になってからの順位戦参加期間はわずか7年だった。
この間の成績は、
第62期 41位 3勝7敗▲
第63期 39位 5勝5敗
第64期 28位 5勝5敗
第65期 23位 5勝5敗
第66期 16位 5勝5敗
第67期 24位 2勝8敗▲▲
第68期 38位 1勝9敗▲▲▲
である。最高でも5勝で、勝ち越しなし。これでは降級もやむを得なかったか。
しかし竜王戦は第19期に5組に昇級してから、このクラスを死守した。竜王戦は昇降級が激しいから、16期5組を堅持したのは、隠れた偉業である。
藤倉五段はフリークラスの10年間で規定の成績を取れなかったが、竜王戦はかようなわけで、若干の猶予期間が与えられた。しかしそれも、今期竜王戦で4組に昇級しなければ引退確定となる。
しかしランキング戦は1回戦で負け、残るは昇級者決定戦で昇級するしか生き延びる道はなくなった。
そして17日の長谷部浩平四段戦を迎えたというわけである。
将棋は先番・藤倉五段の三間飛車で始まった。期待に違わぬ激戦が展開され、私には、一流棋士と藤倉五段の将棋の質の違いが分からなかった。藤倉五段もプロで、やはり強かったのだ。

だが将棋は藤倉五段が敗れ、次の残留決定戦をもって、引退することが決まった。
ここまでの通算成績は「168勝234敗、0.4179」。どうも、通算成績が4割台前半だと、順位戦からはじき出されるイメージがある。
棋士としてはパッとしなかったが、これまで多くの奨励会員が夢破れて退会したことを思えば、夢を叶えた人生として、成功の部類に入るのではなかろうか。
藤倉五段は2009年度の第68期順位戦でC級2組から降級し、フリークラス入りとなった。棋士になってからの順位戦参加期間はわずか7年だった。
この間の成績は、
第62期 41位 3勝7敗▲
第63期 39位 5勝5敗
第64期 28位 5勝5敗
第65期 23位 5勝5敗
第66期 16位 5勝5敗
第67期 24位 2勝8敗▲▲
第68期 38位 1勝9敗▲▲▲
である。最高でも5勝で、勝ち越しなし。これでは降級もやむを得なかったか。
しかし竜王戦は第19期に5組に昇級してから、このクラスを死守した。竜王戦は昇降級が激しいから、16期5組を堅持したのは、隠れた偉業である。
藤倉五段はフリークラスの10年間で規定の成績を取れなかったが、竜王戦はかようなわけで、若干の猶予期間が与えられた。しかしそれも、今期竜王戦で4組に昇級しなければ引退確定となる。
しかしランキング戦は1回戦で負け、残るは昇級者決定戦で昇級するしか生き延びる道はなくなった。
そして17日の長谷部浩平四段戦を迎えたというわけである。
将棋は先番・藤倉五段の三間飛車で始まった。期待に違わぬ激戦が展開され、私には、一流棋士と藤倉五段の将棋の質の違いが分からなかった。藤倉五段もプロで、やはり強かったのだ。

だが将棋は藤倉五段が敗れ、次の残留決定戦をもって、引退することが決まった。
ここまでの通算成績は「168勝234敗、0.4179」。どうも、通算成績が4割台前半だと、順位戦からはじき出されるイメージがある。
棋士としてはパッとしなかったが、これまで多くの奨励会員が夢破れて退会したことを思えば、夢を叶えた人生として、成功の部類に入るのではなかろうか。