一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第36期竜王ランキング戦

2022-12-07 23:11:38 | 男性棋戦
第36期竜王ランキング戦のトーナメント表が発表された。
では各クラスの雑感を記してみよう(トーナメント表は省略)。

【1組】
16名中、タイトル経験者は9名。
竜王戦は前期敗者のアドバンテージはない。一応1組在籍となるがシードはなく、横一線のスタートである。
広瀬章人八段は都成竜馬七段と。都成七段は若手のホープで、広瀬八段もゆめゆめ油断はならない。
渡辺明名人は稲葉陽八段と。羽生善治九段は佐藤天彦九段と。1組は精鋭ばかりなので、どの組み合わせも好勝負になる。
永瀬拓矢王座は森内俊之九段と。森内九段はフリークラスに移ってからパッとしないが、今期1組に復帰した。永世名人のチカラはダテではないのである。
1組は(というか5組まで)1回戦に勝てば残留確定。また3組までは、2連敗で即降級である。よって、1回戦は隠れた大一番なのだ。

【2組】
16名中、タイトル経験者は8名。
2組は豊島将之九段がいる。前期、連敗して2組に降級したのだ。ここが竜王戦の恐ろしいところである。
相手は佐々木七段。将棋界に「佐々木七段」は3名いるが、慎七段である。
豊島九段を含め、順位戦A級は5名。半数もいることが、竜王戦の昇降級の激しさを物語っている。

【3組】
16名中、タイトル経験者は4名。
3組は古豪と若手が入り混じっている感じ。高橋道雄九段と中村修九段は、1回戦を勝てば対戦する。

【4組】
32名中、タイトル経験者は2名。
また、七段が18名と、半数を越える。そんな中、谷川浩司十七世名人がビッグネームすぎて、どう考えてもこのクラスには似合わない。
でもほかのメンバーを見れば、優勝してもおかしくない。今期はやってくれるのではないだろうか。

【5組】
32名中、タイトル経験者は1名。
かつてのタイトル戦の常連、南芳一九段と森下卓九段の名前があるのがさびしい。このタイプはランクを落とさないと思ったが、そうならなかった。
台風の目は伊藤匠五段であろう。優勝への期待はもちろん、決勝トーナメントでもどんどん勝ち進んでくれると面白い。

【6組】
67名中、タイトル経験者は3名(女流棋士を除く)。
1回戦で島朗九段VS塚田泰明九段の対戦があり、オールドファンにはうれしい。
また、徳山拳士四段VS小山怜央アマの一戦があり、これは先日の棋士編入試験第1局と同じカードである。そして、徳山四段の雪辱戦、というのが面白い。

ランキング戦は、昇級の先に挑戦権がある。1組以外の棋士にも挑戦のチャンスがあり、それが竜王戦の魅力でもある。
最近はビッグネームの挑戦が多いが、シンデレラ棋士の登場にも期待したい。
コメント
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