きょう12日は、小山怜央アマの棋士編入試験第2局が行われた。
その前に、9日に行われた第16回朝日杯オープン戦である。小山アマは二次予選に進出していてこの日対局だが、一次予選の勝利のおかげで、棋士編入試験に臨めたわけだ。
ちなみに一次予選では、岡部怜央四段、戸辺誠七段、中川大輔八段を破った。編入試験第2局の相手が岡部四段ある。プロ側が雪辱戦というのが面白い。
そして12日は、1回戦で千田翔太七段を破った。一次予選の相手も相当だが、千田七段からの勝利も大殊勲だ。
そして2回戦の広瀬章人八段戦。小山アマは中盤まで優位に進めながら、一手の悪手で敗れた。終盤、△5八金のイモ金なんか打たず△8七桂と打ち、▲同歩△同歩成▲同金△同飛成で後手大優勢だった。
私でもわかる手をなぜ小山アマが指さなかったのか――。先手陣は凝り形なので、反対側から攻めたくなったのだろう。強さゆえの疑問手とは、皮肉だった。
さて、棋士編入試験第2局である。岡部四段戦は小山アマの先手で、角換わり相腰掛け銀になった。
双方で微妙な玉の移動があったあと、岡部四段は9筋の香を吊りあげて△9八角。次の△8七角成からの8筋突破が受からず、私なら非勢を自認するところだが、小山アマは慌てず▲5八玉(図)と、一路右に寄った。
その後▲4七玉と安住の地に逃げ込み、▲5六同玉~▲2六玉と、玉自ら四段目で頑張り、最後は岡部玉を鮮やかな即詰みに討ち取ったのだった。
これで試験は、堂々の2勝0敗である。これに朝日杯オープン戦での成績を加味して、もう編入試験は合格でいいのではと思うが、そういうわけにもいかない。
ただまあ、ここまでくればもう、小山アマの合格はキマリであろう。小山アマの将棋は面白い。玉が自ら四段目で浮遊するなど、藤井聡太竜王の将棋を見ているようである。
こういうアマがプロになれないようなら、将棋界の未来は暗い。
その前に、9日に行われた第16回朝日杯オープン戦である。小山アマは二次予選に進出していてこの日対局だが、一次予選の勝利のおかげで、棋士編入試験に臨めたわけだ。
ちなみに一次予選では、岡部怜央四段、戸辺誠七段、中川大輔八段を破った。編入試験第2局の相手が岡部四段ある。プロ側が雪辱戦というのが面白い。
そして12日は、1回戦で千田翔太七段を破った。一次予選の相手も相当だが、千田七段からの勝利も大殊勲だ。
そして2回戦の広瀬章人八段戦。小山アマは中盤まで優位に進めながら、一手の悪手で敗れた。終盤、△5八金のイモ金なんか打たず△8七桂と打ち、▲同歩△同歩成▲同金△同飛成で後手大優勢だった。
私でもわかる手をなぜ小山アマが指さなかったのか――。先手陣は凝り形なので、反対側から攻めたくなったのだろう。強さゆえの疑問手とは、皮肉だった。
さて、棋士編入試験第2局である。岡部四段戦は小山アマの先手で、角換わり相腰掛け銀になった。
双方で微妙な玉の移動があったあと、岡部四段は9筋の香を吊りあげて△9八角。次の△8七角成からの8筋突破が受からず、私なら非勢を自認するところだが、小山アマは慌てず▲5八玉(図)と、一路右に寄った。
その後▲4七玉と安住の地に逃げ込み、▲5六同玉~▲2六玉と、玉自ら四段目で頑張り、最後は岡部玉を鮮やかな即詰みに討ち取ったのだった。
これで試験は、堂々の2勝0敗である。これに朝日杯オープン戦での成績を加味して、もう編入試験は合格でいいのではと思うが、そういうわけにもいかない。
ただまあ、ここまでくればもう、小山アマの合格はキマリであろう。小山アマの将棋は面白い。玉が自ら四段目で浮遊するなど、藤井聡太竜王の将棋を見ているようである。
こういうアマがプロになれないようなら、将棋界の未来は暗い。