一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「将棋の日」の、島井咲緒里女流二段(後編)

2022-12-27 22:50:16 | LPSA麹町サロンin DIS

第4図以下の指し手。△5四歩▲3四歩△5五歩▲4五銀△3五角▲4六銀△6二角▲5五角△4四歩(第5図)

第4図で島井咲緒里女流二段は△5四歩と突いた。でも私は△3七銀の露骨な攻めがイヤだった。
以下▲5八飛△2六銀成▲同金△同角が考えられるが、そこで▲5四歩と突き出して、下手も指せるかもしれない。
本譜△5四歩に▲同歩は△8八角成▲同玉で、上手にどんな攻めがあるのか。下手も▲5四歩の拠点が大きいから食指は動いたが、私は3筋を緩衝しようと▲3四歩。△同飛はもちろん▲4五銀だ。これは我ながら小気味いい歩だった。
島井女流二段の△5五歩に、手順に▲4五銀と進出し、△3五角にも▲4六銀と手厚く打つ。そして△6二角に▲5五角が絶好の飛び出しで、これはこっちがよくなっているのではと不思議な気持ちになった。
しかし△4四歩に次の手がマズかった。

第5図以下の指し手。▲3六銀△4三金▲2六金△5二飛▲5六歩△7四歩▲2四歩△8四角▲3五金△3九角成▲2六飛△5四金▲8八角(第6図)

△4四歩に第一感は▲5六銀である。駒は中央に集めるのがよく、△3六歩は▲2七の金で払うハラだ。
しかし考えているうち△3六歩の存在が大きく見えてきて、私は▲3六銀とこっちに引いた。
しかしこれがマズかった。
私は▲2七金を活用しようと▲2六金だが、これは金が上擦るうえ、飛車が間接的に釘付けになり、大損だった。その間島井女流二段は△4三金と活用し、△5二飛。島井女流二段の指がしなってきた。私が有利と思ったのは一瞬だった。
やむない▲5六歩に△7四歩。私はこの手の意味が分からず、私は、島井女流二段があからさまに緩めてくれているのかと思った。
そこで私は▲2四歩としたが、これがトドメの緩手。△同歩と取ってくれるはずもなく、△8四角とノゾかれて参った。△7四歩はこの手を見ていたのだ。
それにしても、私は▲2四歩の時期がいつも遅い。相手に歩を渡すのを嫌うからだが、いつも証文の出し遅れになる。
私は角成を甘受したが、▲2六飛に△5四金とされ、4二にいた金にここまで活用されては、クサるしかなかった。

第6図以下の指し手。△7五歩▲同歩△7二飛▲4四金△6四金▲5三金△7五金▲1一角成△7七歩▲6八玉△7八銀▲5八金△8九銀成(投了図)
まで、80手まで島井女流二段の勝ち。

△7五歩が急所の歩突き。▲同歩△7二飛に、私は▲4四金~▲5三金としたが、こんな手しかないようでは、もうダメである。
△7八銀から△8九銀成とされ、受けても一手一手。指し継ぐ気力もなくなり、投げた。

感想戦では、第5図からの▲3六銀を、真っ先に悔いた。島井女流二段も同意してくれたが、島井女流二段は第4図から6手後の▲4六銀に疑問手の烙印を捺した。私は手順に厚くできたからいいと思ったが、島井女流二段は銀を温存する▲5八金を推奨した。
なるほど、本譜は▲6九金が働かなかったことを思えば、ここは味よく▲5八金だった。
感想戦を終えても、時間が40分以上残っていたが、中途半端になるので、これでアガリである。
そのとき、11月27日に行われる「LPSA Minerva交流将棋団体戦2022」に誘われた。そういえば、13日の「将棋ペンクラブ大賞贈呈式」で、中倉宏美女流二段に、「団体戦はどうですか」みたいなことを聞かれたが、それはこのことを言っていたのか。
私はこの類の団体戦に出たことはないが、27日は幸い、時間がある。我が頭が気になるが、申し込んでみた。
(おわり)
コメント
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