伊藤匠七段の封じ手は、当然の歩成り。藤井聡太竜王も当然取り返し、問題はここだ。伊藤七段は、3筋に歩を打ち、銀を支えた。前日に藤井竜王が飛銀両取りを打ち、伊藤七段が飛車を浮いて両方を助けた。しかしこのままでは飛車が動けないので、この銀をどうかする必要がある。それゆえ再びの受けとなったのだが、ここに歩を打つのは相当に屈辱的だ。だから伊藤七段も代替手を模索したはずだが、見つからなかったようだ。
深い読みで先手を得た藤井竜王は左辺に馬を作る。例の飛銀両取りのウラでは、この馬作りも見ていたのだ。
このように藤井竜王は、目いっぱい駒を働かせる。駒数に換算すると、「22枚対20枚」のイメージがある。これで戦っているのだから、藤井竜王が勝つわけだ。
本譜に戻り、伊藤七段はさっそく飛車を動かす。藤井竜王は金取りに歩を打つ。伊藤七段も銀取りに歩を打つ。そこでお互い駒を取り合ったが、これは藤井竜王がと金を作り、大優勢だ。
たぶん藤井竜王は、ここから先、自分が最善手を続ければ勝てる、と確信したことだろう。
伊藤七段は手順を尽くし飛車をいじめ、飛車角交換を果たす。しかし藤井竜王も半分遊んでいた飛車を角に替えられたから、むしろ藤井竜王のほうが儲けたくらいだ。
伊藤七段は馬取りに歩を打つが、藤井竜王は金を打ち、手順に馬を捌く。以前久保利明九段が、「飛車取りに当てられたときに飛車を切り、相手の駒をスカタンにする」という意味のことを述べていたことを思い出した。
伊藤七段は角を捨て銀を出るが、藤井竜王はその銀を取り、最後はその銀を打ってフィニッシュ。私には詰め手順が分からないが、もちろん即詰みである。いつもながら華麗に決めるものだ。
さて、2局終わって藤井竜王の2勝。2局の勝敗予想を行えば、藤井竜王の2勝が最多だったと思う。ただ、1勝1敗の予想も相当数あったと思う。それほど伊藤七段に期待していた将棋ファンも多かったと思うのだが、藤井竜王の壁は想像通り厚かった。
いやしかし、伊藤七段はかなりきつくなった。残り5局を4勝1敗で乗り切ることは相当難しいから、藤井竜王の防衛が濃厚になった。もう決まりであろう。
とにかく伊藤七段は、1勝だけでもしてほしい。タイトル戦で勝つよろこびを味わってほしい。
深い読みで先手を得た藤井竜王は左辺に馬を作る。例の飛銀両取りのウラでは、この馬作りも見ていたのだ。
このように藤井竜王は、目いっぱい駒を働かせる。駒数に換算すると、「22枚対20枚」のイメージがある。これで戦っているのだから、藤井竜王が勝つわけだ。
本譜に戻り、伊藤七段はさっそく飛車を動かす。藤井竜王は金取りに歩を打つ。伊藤七段も銀取りに歩を打つ。そこでお互い駒を取り合ったが、これは藤井竜王がと金を作り、大優勢だ。
たぶん藤井竜王は、ここから先、自分が最善手を続ければ勝てる、と確信したことだろう。
伊藤七段は手順を尽くし飛車をいじめ、飛車角交換を果たす。しかし藤井竜王も半分遊んでいた飛車を角に替えられたから、むしろ藤井竜王のほうが儲けたくらいだ。
伊藤七段は馬取りに歩を打つが、藤井竜王は金を打ち、手順に馬を捌く。以前久保利明九段が、「飛車取りに当てられたときに飛車を切り、相手の駒をスカタンにする」という意味のことを述べていたことを思い出した。
伊藤七段は角を捨て銀を出るが、藤井竜王はその銀を取り、最後はその銀を打ってフィニッシュ。私には詰め手順が分からないが、もちろん即詰みである。いつもながら華麗に決めるものだ。
さて、2局終わって藤井竜王の2勝。2局の勝敗予想を行えば、藤井竜王の2勝が最多だったと思う。ただ、1勝1敗の予想も相当数あったと思う。それほど伊藤七段に期待していた将棋ファンも多かったと思うのだが、藤井竜王の壁は想像通り厚かった。
いやしかし、伊藤七段はかなりきつくなった。残り5局を4勝1敗で乗り切ることは相当難しいから、藤井竜王の防衛が濃厚になった。もう決まりであろう。
とにかく伊藤七段は、1勝だけでもしてほしい。タイトル戦で勝つよろこびを味わってほしい。