それは、作業用風ズボンだった。A氏の知り合いの女性が当ブログのファンだそうで、A氏を介して、私にプレゼントをくれたのだ。当ブログを開設して14年7ヶ月、見知らぬ読者からこの類のプレゼントをもらったのは初めてである。ありがとうございます。大切に使わせていただきます。
木村晋介会長とA氏との将棋は、木村会長が振り飛車を振った対抗形。お互い筋違いに角を打ち、格調高い将棋になっていた。
ところが木村会長に見落としがあり、角をタダで取られる展開になった。ここ会長投了。潔い散り際だった。
ここでKan氏、阿部氏、山本氏が到着し、全員集合となった。なお今回は、Osa氏は欠席だった。私たちの撤去作業に時間がかかったので、待ちくたびれて帰ってしまったらしい。
では、席の配置を記しておこう。
木村 Kan 山本 アントン 山野 Kid
□ □ □
A 一公 阿部 ベルク 藤原父 Aku
ほぼ全員が生ビールを頼み、木村会長の音頭で乾杯! 私は酒は飲まないが、ビールの最初の一口は美味いと思う。
と、ここでアントン氏が将棋盤と駒を取り出した。しばらくして、山部氏も盤駒を取り出した。大野教室のメンバーも相当だが、将棋ペンクラブも相当な将棋バカの集まりである。
今回は食べ応えのある食べ物がどんどん出てきて(しかも綺麗に3人前ずつだ)、みなそれを食べながら将棋を指す。話題も将棋のことばかりで、これが社団戦の打ち上げだと思った。
阿部-山本戦は、山本氏が寄せ切ったかに思えたが、阿部氏がうまい受けを見せ、制勝。両氏とも、社団戦でこういう将棋を指せばいいのにと思う。
木村-A戦の再戦があってもよかったが、木村-Kanの戦いとなった。木村会長が私の左に来て、Kan氏が右にズレる。Kan氏の席にはA氏が座った。
木村会長が強制的に先手を取って、初手▲6八飛から対局開始。さすがに木村会長、最先端の序盤だ。
そして中盤は木村会長、角交換から逆棒銀で8筋を制圧し、大優勢となった。
A氏と阿部氏は、難解な仕事談義をしている。冷静に見ると、このメンバーの中では私が最下層の仕事をしていて、将棋の強弱がふだんの生活に何の関係もないことが分かる。
さて第1図では▲6一角が筋だ。▲7二角成△同飛▲8三歩成の筋が受けにくく、先手必勝である。
ところが木村会長は▲6八金! なかなかなココセで、以下△7九角▲7八飛△6八角成▲同飛△8六金(△8四銀が勝る)で、Kan氏が有利になってしまった。
ところがそこから木村会長が持ち直し、第2図も先手大優勢の局面。
ここで▲6六角△7六金▲3三馬△同銀▲3四桂△3二玉▲2一銀△同玉▲3三角成で先手必勝だったが、木村会長は▲8三銀。
以下△8三同金▲同歩成△同飛▲8四歩△同飛▲6六角△8七飛成(第3図)と進んだ。
▲8三銀は後手の飛車と金を捌かせる悪手だが、第3図となってみれば、第2図より先手の条件がよくなっている。
すなわち、▲3三馬△同銀▲3四桂△1二玉(△3二玉は▲2二金△同銀▲同角成まで詰み)▲3三角成(参考図)まで、先手の勝ちだった。
ところが木村会長は別の手を指す。それでも先手優位は持続できたが、Kan氏も巧妙に受け、形勢接近。やがて逆転した。
木村会長もKan玉に迫るがKan玉はギリギリ詰まず、Kan氏が会長玉に必至を掛けたところで、木村会長の投了となった。
木村会長は負けたものの、よい指し回しだった。きょうも3戦全部に参戦し、2勝1敗。勝負強いところを見せた。来年の戦いにも期待である。
今年助っ人に入ってくれた外国人2人も、元気に将棋を指している。彼らは留学生なので、来年いっぱいには2人とも帰国する。その前に会長と3人で、場を改めて鼎談をすることになった。これは会長、ナイス提案である。
この模様はもちろん、会報に掲載される。
つぼ八は基本的に2時間制なので、間もなく追い出される。ところがラストオーダーで若手連中がばかばかつまみを頼み、それが終了間際にまとめてきたので、大変なことになった。こういうときは、単品で頼めばいいのに。まあいいが。
店の前で散会となったが、Kan氏が話し足りないようだったので、店を換えて飲み直す。参加者はA氏、阿部氏、私の4人である。
アーケード街の中にある居酒屋に入る。しかしテーブルは一部店外にあり、ちょっと寒いが、そこで飲むことになった。このシチュエーション、私はこの歳になって初めての経験である。改めてビールで乾杯。
Kan氏は落ち着いた口調で淡々と話す。Kan氏はいまや将棋ペンクラブになくてはならない存在で、社団戦も含め、大車輪の活躍といえる。しかしそれだけに運営上の悩みも抱えているようで、私たちは、そのご苦労をただただ労うのみである。
私は翌日のことを考えず、もっと飲んでいたかったが、Kan氏がうたた寝を始めてしまった。A氏が見かねて散会を申し出た。
今回も楽しい打ち上げだったが、これからの現実を見るに、私は将棋ペンクラブ大賞贈呈式の原稿は書かねばならないし、年末調整の記入もある。携帯の会社には提出しなければならない書類もある。桃の苗木を買いに行かなければならないし、ああその前に、木の根っこを引っこ抜かなければならない。それより何より、翌日も仕事(バイトみたいなもの)だ。もう、鬱になりそうだった。
バス停でバスを待っていると、A氏から電話が来た。私が店にズボンを忘れてきてしまったのだ。
慌てて戻る私。バカは死ななきゃ治らない。
木村晋介会長とA氏との将棋は、木村会長が振り飛車を振った対抗形。お互い筋違いに角を打ち、格調高い将棋になっていた。
ところが木村会長に見落としがあり、角をタダで取られる展開になった。ここ会長投了。潔い散り際だった。
ここでKan氏、阿部氏、山本氏が到着し、全員集合となった。なお今回は、Osa氏は欠席だった。私たちの撤去作業に時間がかかったので、待ちくたびれて帰ってしまったらしい。
では、席の配置を記しておこう。
木村 Kan 山本 アントン 山野 Kid
□ □ □
A 一公 阿部 ベルク 藤原父 Aku
ほぼ全員が生ビールを頼み、木村会長の音頭で乾杯! 私は酒は飲まないが、ビールの最初の一口は美味いと思う。
と、ここでアントン氏が将棋盤と駒を取り出した。しばらくして、山部氏も盤駒を取り出した。大野教室のメンバーも相当だが、将棋ペンクラブも相当な将棋バカの集まりである。
今回は食べ応えのある食べ物がどんどん出てきて(しかも綺麗に3人前ずつだ)、みなそれを食べながら将棋を指す。話題も将棋のことばかりで、これが社団戦の打ち上げだと思った。
阿部-山本戦は、山本氏が寄せ切ったかに思えたが、阿部氏がうまい受けを見せ、制勝。両氏とも、社団戦でこういう将棋を指せばいいのにと思う。
木村-A戦の再戦があってもよかったが、木村-Kanの戦いとなった。木村会長が私の左に来て、Kan氏が右にズレる。Kan氏の席にはA氏が座った。
木村会長が強制的に先手を取って、初手▲6八飛から対局開始。さすがに木村会長、最先端の序盤だ。
そして中盤は木村会長、角交換から逆棒銀で8筋を制圧し、大優勢となった。
A氏と阿部氏は、難解な仕事談義をしている。冷静に見ると、このメンバーの中では私が最下層の仕事をしていて、将棋の強弱がふだんの生活に何の関係もないことが分かる。
さて第1図では▲6一角が筋だ。▲7二角成△同飛▲8三歩成の筋が受けにくく、先手必勝である。
ところが木村会長は▲6八金! なかなかなココセで、以下△7九角▲7八飛△6八角成▲同飛△8六金(△8四銀が勝る)で、Kan氏が有利になってしまった。
ところがそこから木村会長が持ち直し、第2図も先手大優勢の局面。
ここで▲6六角△7六金▲3三馬△同銀▲3四桂△3二玉▲2一銀△同玉▲3三角成で先手必勝だったが、木村会長は▲8三銀。
以下△8三同金▲同歩成△同飛▲8四歩△同飛▲6六角△8七飛成(第3図)と進んだ。
▲8三銀は後手の飛車と金を捌かせる悪手だが、第3図となってみれば、第2図より先手の条件がよくなっている。
すなわち、▲3三馬△同銀▲3四桂△1二玉(△3二玉は▲2二金△同銀▲同角成まで詰み)▲3三角成(参考図)まで、先手の勝ちだった。
ところが木村会長は別の手を指す。それでも先手優位は持続できたが、Kan氏も巧妙に受け、形勢接近。やがて逆転した。
木村会長もKan玉に迫るがKan玉はギリギリ詰まず、Kan氏が会長玉に必至を掛けたところで、木村会長の投了となった。
木村会長は負けたものの、よい指し回しだった。きょうも3戦全部に参戦し、2勝1敗。勝負強いところを見せた。来年の戦いにも期待である。
今年助っ人に入ってくれた外国人2人も、元気に将棋を指している。彼らは留学生なので、来年いっぱいには2人とも帰国する。その前に会長と3人で、場を改めて鼎談をすることになった。これは会長、ナイス提案である。
この模様はもちろん、会報に掲載される。
つぼ八は基本的に2時間制なので、間もなく追い出される。ところがラストオーダーで若手連中がばかばかつまみを頼み、それが終了間際にまとめてきたので、大変なことになった。こういうときは、単品で頼めばいいのに。まあいいが。
店の前で散会となったが、Kan氏が話し足りないようだったので、店を換えて飲み直す。参加者はA氏、阿部氏、私の4人である。
アーケード街の中にある居酒屋に入る。しかしテーブルは一部店外にあり、ちょっと寒いが、そこで飲むことになった。このシチュエーション、私はこの歳になって初めての経験である。改めてビールで乾杯。
Kan氏は落ち着いた口調で淡々と話す。Kan氏はいまや将棋ペンクラブになくてはならない存在で、社団戦も含め、大車輪の活躍といえる。しかしそれだけに運営上の悩みも抱えているようで、私たちは、そのご苦労をただただ労うのみである。
私は翌日のことを考えず、もっと飲んでいたかったが、Kan氏がうたた寝を始めてしまった。A氏が見かねて散会を申し出た。
今回も楽しい打ち上げだったが、これからの現実を見るに、私は将棋ペンクラブ大賞贈呈式の原稿は書かねばならないし、年末調整の記入もある。携帯の会社には提出しなければならない書類もある。桃の苗木を買いに行かなければならないし、ああその前に、木の根っこを引っこ抜かなければならない。それより何より、翌日も仕事(バイトみたいなもの)だ。もう、鬱になりそうだった。
バス停でバスを待っていると、A氏から電話が来た。私が店にズボンを忘れてきてしまったのだ。
慌てて戻る私。バカは死ななきゃ治らない。