(23日のつづき)
西都城は思い出深い地で、数年前ここを訪れた時、ひょんなことから地元の老夫婦と知り合いになった。お二人とも体調は万全ではなかったが、気力は充実しているように見えた。昼食までごちそうになり、後日写真を送ったら、その数日後、新米を送り返してくれた。今はお元気だろうか。
この話を書いているとキリがないので、2014年に戻る。さて、夕食である。駅前に食事処の類はないので、駅前通りをぶらぶらする。ポツポツと食堂の類はあるのだが、帯に短しタスキに長しで、どうもフンギリがつかない。
牛丼のすき家があったので、入る。吉野家が12月17日から牛丼並盛を300円から380円に値上げする。すき家は4月の消費税増税後に270円に値下げしたが、(2014年12月12日)現在は291円。容量の問題もあるが、大いに奮闘しているといっていいだろう。
すき家の牛丼は美味かった。大いに満足して、西都城駅に戻る。駅構内の待合室はだだっ広い。何かイベントに使えそうだが、そうしたことはあるのだろうか。
18時47分の日豊本線下りで、鹿児島中央に向かう。20時17分、鹿児島中央着。今夜泊まる宿は「かごしまプラザホテル天文館」。天文館までは歩いて行くが、そこから先が分からない。
さんざん道に迷って、ようやく見つけることができた。チェックインする。素泊まり3,900円だから多くは期待しないが、室内は清潔でなかなかよい。
2階にビジネスルームがあり、PCが無料で使えるとのことで、早速向かった。
室内はLPSA金曜サロンと同じ匂いがして、懐かしい。ともあれこれでブログが書けるが、2台あるうちの1台は、なぜか「ひらがな入力」しかできない。もう1台は起動せず、これで困ってしまった。
私はスタッフを呼んで直してもらうが、やっぱりひらがな入力に戻ってしまう。私のイライラも頂点に達し、有料でパソコンを借りてしまった。
ブログを書くために1,000円の出費…。バカじゃなかろうか。もう、旅先のブログは止めたほうがいい。いや、ブログ自体の毎日更新を止めればいいのか…。
今夜はさすがに、有料ビデオは利用しなかった。
13日(土)は、朝6時すぎに起きた。今日は年に1度のお楽しみ(のひとつ)、長崎県川棚の喫茶店「あんでるせん」で、マスターのマジックを楽しむのだ。予約は午後5時半だが、「青春18きっぷ」をメインに使うため、机上の計画では、観光の時間がない。
それなら最初から長崎空港に向かえばいいじゃないか、とも言えるが、徐々に目的地に向かい、気分を高めていくのがいいのである。
交通費節約のため鹿児島中央まで徒歩で行き、改札で青春18きっぷの2日目にスタンプを捺してもらう。
07時04分発の川内(せんだい)行きに乗る。車内はほどよい混み具合で、私は立って行った。
川内着07時56分。タイム3分の待ち合わせで、すぐ先にある肥薩おれんじ鉄道に乗り換える。
肥薩おれんじ鉄道は、九州新幹線開業と引き換えにJR鹿児島本線から分離され誕生した路線である。が、JR九州はドル箱の鹿児島中央―川内間は手放さなかった。移管した川内―八代は赤字路線だが、おれんじ鉄道は健気に頑張る。最近のヒットは、列車内で豪華な食事が摂れる「おれんじ食堂」が有名だ。
川内―八代は2,620円。同区間を九州新幹線で利用すれば、自由席利用で3,550円。川内―新八代間は約30分で、これでは全区間を乗り通す人が、新幹線に流れる道理だ。
それでも私が肥薩おれんじ鉄道を利用したのは、今回青春18きっぷを提示することで、「おれんじ18フリーきっぷ」が、2,060円で購入できるからであった。
しかしその購入に手間取ったため、あたふたする。私の乗車を待って、1両の列車は出発した。
出水着08時59分。ここで25分の待ち合わせである。出水は新幹線の停車駅ではあるが、駅周辺にこれといった店はない。遠出はせず、列車の写真などを撮った。
09時24分発。車内は私、男性2人組、女性2人組、男性1人の計6人。私はボックス席を独り占めしたが、これはふつうの行動だろう。
だが、八代に近づくにつれどんどん客が乗り、ボックス席にいる私が場違いな雰囲気になってしまった。
10時48分、八代着。ここで再び鹿児島本線に戻る。おれんじ鉄道は、ただ通過するだけで終わってしまった。
タイム23分の待ち合わせで、11時11分、八代発。熊本には、11時48分に着いた。
このままJRを乗り通すと川棚着が危ぶまれるので、ショートカットをする。1.ここで三角線に乗り換え、三角港からフェリーで島原半島に渡り、島原鉄道→大村線というルート。2.ここ熊本で下車し熊本港からフェリーに乗り、島原半島に渡るルート…があるが、私は鹿児島本線の上りに乗るつもりだ。そして長洲で下車しフェリーに乗るつもりで、これが最も料金が安く済むのだ。
熊本駅では「吉祥うどん」なる立ち食いそば屋があったが、かけそばが370円では食う気がしない。たぶん、かしわ肉が入っているからだと思うが、私の頭は、豊吉うどんの190円が基準になっているのだ。
その隣の吉野家にも入りたかった。何しろ、300円で並が食べられるのも、あと4日なのだ。ただ、次の列車の乗り換えまで14分しかなく、断念せざるを得なかった。
12時02分発の上りに乗る。列車はロングシートで、これは余裕で座れた。
西里で、幼い小学生の兄妹が乗ってきた。私があのころの歳の時、私には電車に乗るという選択肢はなかった。あれはもう、未知の乗り物だった。
しかし彼らは乗り慣れているのか、ふつうに話をしている。昨日の日南線もそうだが、年少者に感心することは多い。
車中で列車ダイヤを調べる。すると、このままJRを乗り継いで佐賀側から入っても、17時ごろには川棚に着けることが分かった。しかし、おカネはかかるけれども、フェリーの行程を入れたほうが、旅に彩りが出る。それに、島原鉄道にも乗りたい。
玉名、という将棋関係者が下車したくなるような駅で、女子高生2人が乗り、私の向かいに座った。
私の行先は、兄妹や彼女らに委ねようか…。どうする?
(29日につづく)
西都城は思い出深い地で、数年前ここを訪れた時、ひょんなことから地元の老夫婦と知り合いになった。お二人とも体調は万全ではなかったが、気力は充実しているように見えた。昼食までごちそうになり、後日写真を送ったら、その数日後、新米を送り返してくれた。今はお元気だろうか。
この話を書いているとキリがないので、2014年に戻る。さて、夕食である。駅前に食事処の類はないので、駅前通りをぶらぶらする。ポツポツと食堂の類はあるのだが、帯に短しタスキに長しで、どうもフンギリがつかない。
牛丼のすき家があったので、入る。吉野家が12月17日から牛丼並盛を300円から380円に値上げする。すき家は4月の消費税増税後に270円に値下げしたが、(2014年12月12日)現在は291円。容量の問題もあるが、大いに奮闘しているといっていいだろう。
すき家の牛丼は美味かった。大いに満足して、西都城駅に戻る。駅構内の待合室はだだっ広い。何かイベントに使えそうだが、そうしたことはあるのだろうか。
18時47分の日豊本線下りで、鹿児島中央に向かう。20時17分、鹿児島中央着。今夜泊まる宿は「かごしまプラザホテル天文館」。天文館までは歩いて行くが、そこから先が分からない。
さんざん道に迷って、ようやく見つけることができた。チェックインする。素泊まり3,900円だから多くは期待しないが、室内は清潔でなかなかよい。
2階にビジネスルームがあり、PCが無料で使えるとのことで、早速向かった。
室内はLPSA金曜サロンと同じ匂いがして、懐かしい。ともあれこれでブログが書けるが、2台あるうちの1台は、なぜか「ひらがな入力」しかできない。もう1台は起動せず、これで困ってしまった。
私はスタッフを呼んで直してもらうが、やっぱりひらがな入力に戻ってしまう。私のイライラも頂点に達し、有料でパソコンを借りてしまった。
ブログを書くために1,000円の出費…。バカじゃなかろうか。もう、旅先のブログは止めたほうがいい。いや、ブログ自体の毎日更新を止めればいいのか…。
今夜はさすがに、有料ビデオは利用しなかった。
13日(土)は、朝6時すぎに起きた。今日は年に1度のお楽しみ(のひとつ)、長崎県川棚の喫茶店「あんでるせん」で、マスターのマジックを楽しむのだ。予約は午後5時半だが、「青春18きっぷ」をメインに使うため、机上の計画では、観光の時間がない。
それなら最初から長崎空港に向かえばいいじゃないか、とも言えるが、徐々に目的地に向かい、気分を高めていくのがいいのである。
交通費節約のため鹿児島中央まで徒歩で行き、改札で青春18きっぷの2日目にスタンプを捺してもらう。
07時04分発の川内(せんだい)行きに乗る。車内はほどよい混み具合で、私は立って行った。
川内着07時56分。タイム3分の待ち合わせで、すぐ先にある肥薩おれんじ鉄道に乗り換える。
肥薩おれんじ鉄道は、九州新幹線開業と引き換えにJR鹿児島本線から分離され誕生した路線である。が、JR九州はドル箱の鹿児島中央―川内間は手放さなかった。移管した川内―八代は赤字路線だが、おれんじ鉄道は健気に頑張る。最近のヒットは、列車内で豪華な食事が摂れる「おれんじ食堂」が有名だ。
川内―八代は2,620円。同区間を九州新幹線で利用すれば、自由席利用で3,550円。川内―新八代間は約30分で、これでは全区間を乗り通す人が、新幹線に流れる道理だ。
それでも私が肥薩おれんじ鉄道を利用したのは、今回青春18きっぷを提示することで、「おれんじ18フリーきっぷ」が、2,060円で購入できるからであった。
しかしその購入に手間取ったため、あたふたする。私の乗車を待って、1両の列車は出発した。
出水着08時59分。ここで25分の待ち合わせである。出水は新幹線の停車駅ではあるが、駅周辺にこれといった店はない。遠出はせず、列車の写真などを撮った。
09時24分発。車内は私、男性2人組、女性2人組、男性1人の計6人。私はボックス席を独り占めしたが、これはふつうの行動だろう。
だが、八代に近づくにつれどんどん客が乗り、ボックス席にいる私が場違いな雰囲気になってしまった。
10時48分、八代着。ここで再び鹿児島本線に戻る。おれんじ鉄道は、ただ通過するだけで終わってしまった。
タイム23分の待ち合わせで、11時11分、八代発。熊本には、11時48分に着いた。
このままJRを乗り通すと川棚着が危ぶまれるので、ショートカットをする。1.ここで三角線に乗り換え、三角港からフェリーで島原半島に渡り、島原鉄道→大村線というルート。2.ここ熊本で下車し熊本港からフェリーに乗り、島原半島に渡るルート…があるが、私は鹿児島本線の上りに乗るつもりだ。そして長洲で下車しフェリーに乗るつもりで、これが最も料金が安く済むのだ。
熊本駅では「吉祥うどん」なる立ち食いそば屋があったが、かけそばが370円では食う気がしない。たぶん、かしわ肉が入っているからだと思うが、私の頭は、豊吉うどんの190円が基準になっているのだ。
その隣の吉野家にも入りたかった。何しろ、300円で並が食べられるのも、あと4日なのだ。ただ、次の列車の乗り換えまで14分しかなく、断念せざるを得なかった。
12時02分発の上りに乗る。列車はロングシートで、これは余裕で座れた。
西里で、幼い小学生の兄妹が乗ってきた。私があのころの歳の時、私には電車に乗るという選択肢はなかった。あれはもう、未知の乗り物だった。
しかし彼らは乗り慣れているのか、ふつうに話をしている。昨日の日南線もそうだが、年少者に感心することは多い。
車中で列車ダイヤを調べる。すると、このままJRを乗り継いで佐賀側から入っても、17時ごろには川棚に着けることが分かった。しかし、おカネはかかるけれども、フェリーの行程を入れたほうが、旅に彩りが出る。それに、島原鉄道にも乗りたい。
玉名、という将棋関係者が下車したくなるような駅で、女子高生2人が乗り、私の向かいに座った。
私の行先は、兄妹や彼女らに委ねようか…。どうする?
(29日につづく)