80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

クモハ51013の整備(モーター換装編)

2009-11-04 11:29:41 | 大糸線方面
ここ数日、朝晩冷え込んでますね。
こちら東京・多摩南部でも秋色が一段と深まっています。


さて先日紹介したクモハ51013ですが、調べてみると少なくとも左サイドの客扉は3ヶ所ともHゴム窓ではなく中桟入りの2分割タイプのようです。私の撮った右サイドの写真(しかも逆光)では連結面寄がHゴム、中央が中桟入り、運転室寄は開いていてよく見えない(^^;というものでしたので、えいやっとすべてHゴムにしてしまったようです。かなり旧作ですし…。

このへんも含めてボディ関係はどこまで手を入れるかもう少し検討することにして、まずは足回りの方をリニューアルしましたのでご紹介します。
御多分にもれずこのクルマも動力は旧式で、カツミDV181モーターと日光の31mmインサイドギヤの組み合わせです。これをインサイド方式はそのままにモーターだけカンタイプに換装し省電力化を図ります。


使用したのはMCR3B00という型番のモーターで、スペックはDC12V/5000rpm,本体φ=24mm×H=21mm,シャフトφ=2mm,L=22.5mmとなっています。秋葉原のジャンク屋で300円くらいだったと思いますが、モーター自体はジャンク品ではないようで新品かアウトレット品のようです。このモーターで換装される方は多いようです。


DC12V仕様なので普通ならそのまま載せ変えれば済むのですが、最大の難関はシャフト径が2mmと細く(縦型モーターは2.4mm)シャフト長が長いため、これらをアジャストする必要があるということです。
まず長すぎるシャフトをカットします。私は旧モーターに合わせて12mmにカットしましたが、後述のとおり床板との干渉を避けるためには15mm程度にされることをお勧めします。さてこのモーター軸、かなり硬質のハガネが使われていてヘラクレスの糸鋸で歯が立たず、ステンレス用の鋸刃をホームセンターで調達しやっと切ることが出来ました。全部切る必要はなく、軸の半分程度まで切れ目を入れペンチで挟んでえいやっと力を入れれば、硬い材質ゆえポキッと折れてくれます。


シャフト径の違いは真鍮パイプで調整します。使ったのはエコーモデル発売の外径2.4mm内径2.0mmの細密パイプです。モーター軸はメッキの関係か半田が乗りにくいので、フラックスと半田で薄くコーティングされたような状態にしておいて、コテを当てて加熱しながらパイプとウォームを圧入しました。なおウォームは旧モーターから外したものなので、内側に半田の皮膜がつくられていると思われます。圧入しただけで実用上の問題はなさそうです。



ここまでくれば後はインサイドギヤに再びネジ止めしてやればOK!のはずが、ちょっと問題がありました。縦型モーターは本体に対し3mm程度の取付け台座が出ているのでいいのですが、カンモータを直付けするとこの余裕がなく、台車を付けた状態では床板の「穴」をくぐらせることができないほか、取り付けた後もモーターが床板が当たってしまい首を振ってくれないのです。ウォームの噛み合わせ調整も済ませた後だったので、横着な私は床板をサクサク削ってお茶を濁しましたが、本来は2~3mm厚のスペーサー(ナットでもよい)を挟んで取り付けるのがベストでしょう。
ちなみに、この加工に先立って試作したときは、余りの硬さにモーターシャフトのカットを断念し、10mmくらいのスペーサーをかませてモーターを取り付けたため、首振り問題は発覚しませんでした・・・


最後に配線を戻し試運転。極めて快調です!しかしノイズは思ったほど減らず、インサイドギヤに由来する部分が大きいものと認識した次第。まあ釣掛車ですからあまり静かになられても困るのですが・・・
その他の変化としては電流をOFFした後の惰行距離が伸びました。昨今のフライホイール装着車かそれ以上のフィーリングです。なぜでしょうか?とにかく過走事故に注意した運転が必要でしょう。トルクや牽引力の変化については今のところ不明なので、追い追い検証したいと思います。

↑イメージ映像(^^;
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする