80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

台枠の構造

2009-11-21 13:33:08 | レイアウト
台枠の精度に関するご質問のコメントがありましたので、台枠の基本的な構造と製作方法などについてご紹介させていただきます。

台枠本体は15×30mmのラワン材(一部に杉を使用)を「ロ」の字型に組んだ上に、厚さ9mmのベニヤ合板を木工用ボンドと3.1×20mm平木ネジを併用して貼っています。必要に応じて斜めに補強材を入れています。

ベニヤは1820×910mmの定尺ものをホームセンターで求め、寸法図を示してカットを依頼しました。ワンカット50円なのでなるべくカット回数が少ない方がよいわけですが、このへんは店員さんも慣れたものでうまく切ってくれました。
ラワン材は長さ1820mmのものから自宅で必要な寸法に切り出しました。

ホームセンターの木材は安くて品数が豊富なのが魅力ですが、反りや歪みが大きいものが結構紛れ込んでいるので注意が必要です。特にラワン材は在庫品すべてが捻れていたこともあり、組立てに苦労しました。
下の写真は隣接する台枠との接合面をヤスリで仕上げているところです。


台枠どうしの結合はφ6mmの蝶ボルトによっています。
台枠高さを合わせるには結合した状態で一気に穴を開ければよいのですが、台枠高さが30mmしかなく電動ドリル本体が当たって平行な穴が開けられないため、仕方なく個別に位置をケガいて開けましたが微妙にズレてしまいます。
発想の転換で、正確な位置に開けるのではなく、ドリルをグリグリやって少し遊びのある穴を開け、位置を決めたら一気にボルトで締め上げるということにしました。


この写真は2層めを取り付ける前に撮影したブロック1の様子です。左側のブロック2とともに大きな穴が開いていますが、これは点検用ピット兼軽量化のために開けたものです。
また緩和曲線の微妙なカーブが2つの台枠にまたがっているのがお分かりいただけるかと思います。設計上どうしてもこのような区間が多くなるため、ここでは台枠を結合した状態でレールを敷き、後から糸鋸で切断するという方法を試してみましたが、糸鋸の弓が台枠に当たって切りにくいのでこの後はやめました。


さて、部屋を普通に生活できるようにするにはレイアウト全体を持ち上げる必要がありますが、わが家は賃貸なので壁に釘を打つことが出来ません。このため壁に沿って支柱を立て、それらを梁で結んだ上にレイアウトを乗せることにしました。
支柱は30×40×1800mmの赤松材でこれもホームセンターでまとめ買いしたものです。梁は「NEXT」というブランドの30mm角アングルで、本来は展示棚などを組み立てるものです。
台枠の幅が広いもので900mm、狭いものでも500mmはあるので、外周だけでなく内側からも支えてやる必要があります。コーナー部では写真のように斜めに梁を渡しているほか、部屋をシェアするために置いてある本棚でも支えるようにしました。駅部分の台枠はほとんど本棚の上に乗っかっています。
文章だけではわかりにくいと思い、梁や支柱の位置関係を図にまとめてみましたのでご覧下さい


コメント (2)
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