付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「リオフレード魔法学院」 小太刀右京&三輪清宗

2007-09-05 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 魔界戦記カオスフレアというTRPGのリプレイ。なんでもできるゲームだぜい☆とばかりに、今回は魔法学園もの……というか、ネギ先生? 絶望した!

 長男が今同級生たちとやっているゲームがカオスフレアなのですね。だからリプレイはこまめにチェックしてるみたいで。そしたら「うわーっ!」と悲鳴。
 なにかと思ったら「うちのご先祖様が陰陽師に!!」……どれどれ。うーむ。これは間違えようがないねえ。まあ、そういうこともあるだろうさ。前に大学の教授に「失われた十支族?」とかいわれたぐらいだから、陰陽師くらい会計士と税理士くらいの違いさ。
 自分としては、学園モノで、クーデターで、メインのプレイヤー・キャラクターの名前が「泉祐司」といった時点で大爆笑なんですが。偶然?

【リオフレード魔法学院】【小太刀右京】【三輪清宗】【魔法】【学園モノ】【クーデター】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ワールドコン~Nippon2007』 9/2PM

2007-09-05 | イベント・コンベンション
 昼ご飯を食べた後は、これくらいは一度は見せておかなくてはと『星雲賞授賞式』へ。実はついさっき会場を発見して、時間割を確認したという……。

 日本長編部門 谷甲州「日本沈没 第二部」
 日本短編部門 野尻抱介「大風呂敷と蜘蛛の糸」
 海外長編部門「移動都市」
 海外短編部門「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」
 メディア部門「時をかける少女」
 コミック部門「ヨコハマ買い出し紀行」
 アート部門「天野喜孝」
 ノンフィクション部門「宇宙へのパスポート3」
 自由部門「MVロケット」
 特別賞「米沢嘉博」


 短編部門を受賞した野尻さん、「(JAXAの人がなんでSFで賞をもらえるか判らないと言っていたけれど)ロケットはSFそのものなのです」と語って満場の拍手。いちぽんは疲れが出たか、うつらうつら。本人に言わせるとここは冷房が効きすぎて寒すぎ。「まるで冬の授業中に居眠りしたみたい」とのこと。ばかもの!!

 2時からは新城カズマとR・シルヴァバーグが古典文学を語るという『SFと古典』、『田中芳樹の全仕事』といった魅力的な企画もあったけれど、「……古典」の方はピンッとした空気が張り詰めていたし、「田中芳樹……」は入り口がスライド上映しているド正面。どちらも途中で入退場は難しそうな雰囲気。
 そこでおとなしく円谷プロによる『どうして怪獣は現れるのか?』へ。
 司会は桜井浩子。ええ、声は昔のままでしたが、話す内容はかなり辛辣。監督や脚本家らパネラーそれぞれの怪獣観を語る前に、「あんたは桜井派か、ひし美派か!?」と踏み絵を迫るような迫力。すてき☆

 そしてついに最後の企画。午後3時からは「空想音楽大作戦2007」。串田アキラが渡辺宙明の曲を歌いまくり、合間に渡辺先生とのトークやビデオを挟んでの2時間!
 席位置は「最前列が取れないなら中央通路際」のセオリ通りに布陣。何度も会場に駆け下りて、目の前を歌いながら走り抜けていったよ☆ 握手もしてもらっちゃった。
 曲目は「太陽戦隊サンバルカン」から「神魂合体ゴーダンナー」まで。最初に渡辺宙明と串田アキラそれぞれの活動の歴史を90秒でまとめたビデオ上映。これだけ短いとそれだけで笑えるねー。
 サンバルカンを歌っては司会から「愛國戦隊……ごにょごにょ」と突っ込まれて、「そんな歌を歌って渡辺先生に詞を勝手に変えるなと怒られたらタイヘンですから」とコメントしたり。【註】
 メキシコで大人気のジャスピオン。ビデオでメキシコのアニメイベントの様子も上映。会場を埋め尽くした何千人ものメキシコ人観客が拳を振り上げ「ダイレオン!」と合唱する光景は壮絶。負けていられない。
 そして最後は「宇宙刑事ギャバン」のオープニングで締め。盛り上がって終わった2時間10分でした。

 終了後は名残を惜しみつつも急いで帰路に。明日から新学期だもの、早く帰りたいと焦らせるいちぽん。ところが横浜から名古屋への車中。いちぽんはウォークマンで買ってきたばかりの串田アキラBESTを聞きつつハインラインを読んで、なかなか余裕のあるところを見せてくれる。

 なんとか夜9時には戻ってこられたので、晩飯はご近所のイオンショッピングセンターのフードコートでスガキヤ。なんか無性に「ラーメン」が食いたかったんだよー。いちぽんは石焼きビビンバ。食いたいものを食いたいだけ食べて帰宅。
 これにてワールドコンは終了。めでたしめでたし。

【註】当時、森進一が歌詞を勝手に変更して歌ったと作詞家の川内康範の怒りをかって騒動になっていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ワールドコン~Nippon2007』 9/2AM

2007-09-05 | イベント・コンベンション
 9/2。自分たちにとっては最終日。
 さすがにいちぽんも中華に飽き始めたらしいので、ホテル近くのファミレスでモーニング。日曜日早朝のジョイフルはがらがら。ワールドコン参加者らしい客が1組とサラリーマンらしいのが1組。ぼくは目玉焼き・ソーセージ・ベーコンのモーニングプレート。いちぽんはトーストに追加で唐揚げ。合計するとこっちの方が高いぞ。
 お部屋に戻ってグレンラガンの燃える展開を見ながら荷造りし、宅急便で送る手配をしてから会場へ。

 まず、その日始めて存在に気がついたのは、メイン会場1階のファンジンアレイ(ディーラーズ・ルーム)。そうかあ。いつも2階から直通でロビーに入ってきて、そのまま上の階に行ってたので、足元にディーラーズ・ルームがあったとは気づかなかった。けっこう探してたのに。ついでにいえば、そのときメインホールも初めて発見。まあ、いいけど。
 はじめての同人誌販売コーナー。製本屋さんのところでは、いつもの特装本を鑑賞。普通の文庫をいったんバラバラにして、立派な分厚い表紙を付け直して製本し直したもの。昔の欧州では本なんてものは購入者が自分の好みで装幀するものであって、それをSF系の文庫でやってしまうところがミソ。自分も名古屋のコンベンションで何冊か落札してますが、良いモノですよ(普段読むには読みづらくなりますけれど)。
 10冊ほどの内外作家の特装本にはちゃんと作者本人によるサインもされていて、海外の作家なんかわざわざ「TOTEMO KIREIDESU」とか書いていて、なんかすごく喜んでいるみたい。作者喜び、サインもらったファンも喜び。こういう特技がある人は良いなあ……。
 続いて覗いた場坂さんのところでは、都築由浩の『CAVE IN』を買ってサインももらいました。ありがとうございました。

 同人エリアから企画へ向かおうと通過したロビーで、いちぽんが受け取った時刊新聞53号には、日本SF図書館員協会による推薦図書決定の記事が。「図書館戦隊ビブリオン」と「図書館戦争」の同率1位だったそうで。
「お父さんっ! ビブリオンが1位だって!!」
 おとうさんは、その反応はなんか違うと思うな。

 次に新作予告編とかが流れるという『日本アニメ上映』の部屋にでも……と思ったのに、時間となっても始まる気配もなく、案内もないので『日本特撮の映像快感』へ。
 こちらは池田憲章が日本特撮の歴史やカメラワークのセンスまで語って語って語りまくり、合間合間にポイントとなる映像を挟んでまた語っての90分……という企画。
 「ゴジラvsキングコング」とか「海底軍艦」あたりは良かったのだけれど、最後になって「地球大戦争」を出してきた! しかも他作品の倍以上の尺をかける……ダメだよ、おれ、この話、キライなんだ。特撮がスゴイとかそれ以前に、それまでのストーリーがリフレインしちゃうんだよ。今回紹介された部分だって、十分に痛いぞ。
 眠る子供を抱くお祖母さん、遠洋航海に出ている夫の写真を見る新妻、色紙のリボンで飾り付けられた教室の椅子にぽつんと座る先生、手術を引き延ばしても和平工作に奔走していた総理大臣が1人座る会議の円卓……。
 それが次の瞬間には光り、消えて、あとには溶岩に沈む街と大きなキノコ雲。東京、ニューヨーク、パリ、ロンドン、モスクワ。これでフランキー酒井が出てきてたら泣いてたよ。ちくしょー。

 昼は再びサブウェイでBLTサンドにチェダーチーズを追加して。おまけにケンタッキーのチキン1ピースとサラダ。はぐはぐ。身体が生野菜を欲しているみたい。いちぽんはケンタのツイスター・セットにクリスピー1つ。
 ていとくたちは近くのタイ屋台料理「ゲオチャイ」で宴という相談をしていたのだけれど、まあ子連れだし、パパッと食べて企画に戻りたいということでパス。少し残念。あくまで中華で押し通すという選択肢もあったしなあ……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ワールドコン~Nippon2007』 9/1PM (1)

2007-09-05 | イベント・コンベンション
 行こうかと思っていた『SF軍事解説』が超満員で近寄ることもできません。前のジュブナイルSFと同じ部屋だったのですが、人が戸口からあふれています。岡部いさく、野尻抱介、吉川卓の戦争SF話を聞きたい人がこんなにも多いとはうかつなり! かといって子連れでメシも食わずに陣取り続けるなんて不可能だし……。
 どうしようかと途方に暮れつつ、当日配布版タイムテーブルを見ていたら「おぼろげ絵画教室」と書いてあるのに気づきます。
 事前配布のプログラムガイドなどには掲載されていない、急遽差し替えの企画です。タイトルだけでどんな企画か見当がついたので、急遽突貫。事前にまともな告知もない企画にしては、会場にはすでに60人くらいの参加者が!

 これは与えられたお題について、みんなうろ覚えの記憶で描いて巧さやインパクトを競うという企画。制限時間は3分。与えられる情報はお題と3つのヒントだけ。
 その部屋にいる全員が描くのです。そして審査員によって8作品程度がノミネートされ、全員の投票で1位が決まります。1位になった人は次のお題を提出する権利……というか義務が与えられます。そして最後にそれぞれの1位作品の中からグランドチャンピオンが選ばれます。
「あ、この人、知っているけれど描けない!というもどかしさが出てるね」
「ぜんぜん知らなくて開き直ってる」
「これはうまい。ツボを押さえてる」
などといろいろ講評をしてくれるメイン参加者兼審査員は、一本木蛮、環望、長谷川裕一、赤井孝美ら(もう1人いたけれど、突発企画なのであとから調べることができず)。1番目のお題は「ゲゲゲの鬼太郎」、2番目は「モコナモドキ」、以下「吾妻ひでお」、「グレンラガンのヨーコ」、「デスラー総統」。

 ぼくは、5題中3題でノミネート進出。うち1つで1位獲得! でもグランドチャンピオンは僅差で取れなかった! 残念。副賞の「全員の描いたイラスト」が欲しかったよお。一本木、環、長谷川、赤井といったメンバーが3分で描いたヨーコも入ってるんだもの!!! ああ、自分ってば、なんでもそこそこってところがあいかわらずだよ。
 誰か、コピー見つけてください。

 さて、会場を闊歩している周囲の外人さんたちの体格があまりにいいので、自分もまだまだだなあと思っていたら、いちぽんに「おとうさん、上には上が、下には下があるんだから、そんなことで安心していちゃいけないよ」と説教されました。
 ごめんなさい。いつもおまえに説教しているセリフだね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ワールドコン~Nippon2007』 9/1AM (1)

2007-09-05 | イベント・コンベンション
 朝は6時起きで横浜中華街へ。
 この前たいちょおさんから教えてもらった馬さんの「龍仙」。こんな時間にもやっている本格的なお店で美味しいお店というのは貴重。いちぽんと2人で、牛肉粥、水餃子、冷やしネギラーメン、ザーサイをオーダー。
 はぐはぐ。
 水餃子もジューシーで美味しいわ。いちぽんにも好評。でもここの小龍包の味は並だった記憶があるので注文せず。小龍包は名古屋に帰って上海湯包小館で食べることにしよう。2人だけだったしね。やはり中華は4人くらいで来たいよね。
 特にいちぽんは、蕎麦は好き、うどんはそこそこ好き、でも他に選択の余地があるならラーメンはパスしたいという口なので戦力としてあてにならず。それにまだ子供だから、香りのキツイもの、独特なものには弱いのだね。パクツィー系はダメ。
 ネギラーメンの冷たいのも美味しい。後で写真を見た嫁さんは「ラーメンに氷が入っているの……?」とかなんかイヤそうな顔をしていたけれど、韓国冷麺だって冷やし中華だって、冷たい麺には氷が入っているもんだろ!?
 とにかく冷たいスープに麺。胡瓜と葱と叉焼を細く刻んだのが山盛りになっていて、崩さず麺と一緒に食べてと言われてもなかなか難しいな。けっこう叉焼が沈んでしまう。最後にそれをすくっては粥の方に放り込んだりして、それもまた美味しい。
 ザーサイは260円だか280円のくせに皿に大盛りで食いきれるかと少し心配になるくらい。こいつに関しては、いちぽんはまったくアテにならない。塩気もさほどきつくないので、ぽりぽりかじって食い続ける。
 お粥もどんぶりでドンッと出てきます。塩加減とか良い感じ。ちょっと多いかと思ったけれど、いちぽんがあらかた食べてしまい、1/4ほど残ったところで「おとうさん、あとはザーサイでもなんでも入れて食べると良いよ」というので、残ったザーサイをすべて投入し食らいつくす。
 2人で食べる朝食としては適当な量だったかな。満腹にして満足。良くを言えば、青菜炒めも欲しかったかな……誰か、他の人に声をかければ良かったのか……。

 だいたい、SF大会の朝にはここで食事するSF者が何組かいるはずなんだろうけれど、今回は初日ではないこともあってかオシャレカップルと家族連れのみ。ハマコン2のときは沖ツーのアロハ着た人とか大勢いたけれど、まあ、始まってしまえば早起きは難しかろうねえ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ワールドコン~Nippon2007』 8/31PM

2007-09-05 | イベント・コンベンション
 ワールドコンといっても、目新しい企画、普段お目にかかれない企画の大半は英語オンリイなので、普通に回っているといつもの大会と同じになっちゃうってところが悲しい。冒険しようかと思ったけれど、今回は中学生の引率に専念。
 でも今年の展示ホールは豪華でしたね。インパクト十分。しかもこちらは入場無料ってんだからスゴイよ!

 巨大なホールに入ると、いきなり右手はコミケコーナー。ベネツィアビエンナーレで公開していた「コミケの箱庭」とかの展示が再現されてます。一方左手はメイドカフェ。いきなりコミケとメイドでお出迎えです。
 その危険地帯を突破すると、しばらくは安全地帯。日本のSFファン活動とかワールドコンの歴史の展示ブース。ヒューゴー賞とかTシャツとか。円谷のブースでは人間大バルタン星人と記念撮影とか物販。1/1メーヴェの展示。ハインラインコーナー。そのあたりを過ぎると、また別の意味での危険地帯。
 まずはゲスト・オブ・オナーである天野喜孝の複製原画展。もちろんいつもの解説おねえさん付だ☆
 それから日本の企業や海外からの出品者の物販ブースが続きます。まあ、本とかビデオは良いとして、ブロンズ製のプラチナドラゴン像(価格応談)とか、ラブクラフトの初版本2冊セットで60万円とか。もう、隣で売ってる白無垢着物2万円がお買い得に見えてくるよねー。
 まあ、無難に不気味社でCD3枚購入。いっけいが海外の銀河系Tシャツを購入。革製ブックカバー(NIPPON2007のロゴ付)2枚購入。ウスダヒロのカラープリント3枚購入。ウスダヒロというのはオンラインゲームのイラストとかも描いているのだけれど、我が家ではエディングスの『エレニア記』『タムール記』新版の表紙イラストでお馴染みのイラストレイター。ぼくがタムール記の表紙絵を2枚買い、いちぽんは中国製オンラインゲーム用のイラストを1枚買って満足。

 アートコーナーでは加藤直之、マイケル・ウィラン、ボブ・エグルトンといった内外イラストレイターがイラスト作成していて黒山の人だかり。1時間半くらいでドラゴン絵などが完成してました。すごい。あと、原画展で釘付け。
 加藤直之の「変異混成術師の夜」のボックスアートには泣いた。懐かしいなあ、RtoL。それから末弥純とか草琢仁とか九月姫とか、やっぱ原画を間近に見ると感動するね。あと、クリーミーマミ「ロンググッドバイ」の原画も足が止まって動かない。
 とりあえず、物販エリアで新作RPGの宣伝用Tシャツをもらってしまう。でも、これ、「for ADURT」なんだよな……。着替えがなかったので最終日はこれで過ごした。
 加藤直之のお店では、手書きのバーサーカーの色紙が700円と格安! がらがらで商品山積みだったけれど、本人が今ちょっと向こうでライブペイントしてるのでお留守。あとで来ようと思ったら、お客もぞろぞろっとひとかたまり憑いてきたため、とうとう買えず。失敗。これが今回唯一の痛恨事。
 欲しいと思ったときに買わないとねー。一期一会。

 時間が空いたし喉も渇いたので、カフェで一服。いちぽんはバナナコーラ、自分はパインコーラ。帰りのレジでリボンをもらったけれど、今大会で唯一獲得したリボンはメイドカフェのやつだなんてのはナイショです。

 2時からはデンキネコを見たいという長男を『デンキネコ それなりにおおきめの上映会プラス』に置いて、ぶらぶら他の企画を見て回ります。
 まずはちょろっと『ヲタクエクスプレス 東京発モスクワ行き』。「オタク」「ショタ」「メイド」「ヘンタイ」……。今ではみんなそのままロシア語になっちゃってますよ、日本人はロシアをあまり好きじゃないけどロシア人は日本が好きだよというあたりで退室して『地球テレビ~並行世界の人気者』へ。
 こちらはドラマやアニメを海外で放送する際に、その国固有のフォーマットに変換する実例を主に日本の実態から検証。日本人はよく日本のアニメが勝手に変えられているというけれど日本だってよくやることだし、むしろ手を加えられている方に馴染んでいるよねという話。
 「スタートレック」……ではなく、「宇宙大作戦」のスコッティがチャーリーに、スールーがカトウになってるよね。「バイオニック・ジェミー」とか「謎の円盤UFO」なんか日本のオリジナル・ナレーションが入っている方がすっきりするよねとか。これまた3時過ぎには抜け出して、再びデンキネコ上映会へ。もごもごもごのフィルムを視て満足したところでいちぽんと合流。

 配布していた瓦版に自民党幹事長からワールドコンへの祝辞が掲載されていてニヤリ。そつがないな。

 そのあたりで会場を後にして、夕方は横浜中華街まで出ます。
 まずは大世界をぶらぶら。ダスクとかいわれたら覗くしかないじゃん。ここで台湾コーラとワンタンスープを注文して、2人で半分こ。台湾コーラは香料のきついドクターペパーかな。ワンタンもまあまあ。
 さらにぶらぶらと中華街散策。しばらく歩いて、適当な店で食事。口福とかいう店。どの店も有名人が来ているかテレビ取材が来ているんで、どこでも一緒だよねー。あとは好みと値段の差だけでない?
 いちぽんの意向で五目チャーハンと水餃子と小龍包。それぞれにそれなりに美味しかったけれど、小龍包のスープがこぼれちまってんでマイナス。スープたっぷりのままの小龍包を食べさせてくれる店って少ないねえ。そういう意味では「愛がなくても……」に出てくる店でも4人以上で行くときは不可だね。

 世のSF者はルームバーティーだか宴会の真っ最中だろうけれど、未成年を抱えているので、コンビニでジュース買い込んだらおとなしくホテルに戻ることに。翌日の企画をチェックして9時には就寝。健康的だ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ワールドコン~Nippon2007』 8/31AM

2007-09-05 | イベント・コンベンション
 今まで英語圏で開催されていた世界SF大会が初めて非英語圏のアジアで開催。もう何年も有志の方々が誘致活動され続けた結果です。その話を聞いていても、オリンピックや万博の誘致とは雲泥の違いで、予算はないけれど前向きで熱心で草の根ネットワークの大切さを痛感させられます。ぼくもサポート登録で、開催地決定で投票したことになってます。アメリカで。
 まあ、そんなわけでへたすりゃ日本でのワールドコンなんて2度と無いぞとばかり、中学2年の長男を連れて行った次第。大会そのものは8/30から9/3までだけれど、さすがにそこまで参加できないので真ん中の3日間。8/31から9/2まで行ってきました。以下ワールドコン記事は知り合い以外、敬称略にて失礼します

 朝6時に長男いちぽんとこっそり家を出て、電車を乗り継ぎ、名古屋駅へ。プラットホームのきしめんを朝飯にして、そこからはのぞみに乗って9時半には会場到着。のぞみは速いねえ。横浜へ来たのは数えるほどだけれど、会場となるみなとみらいのパシフィコ横浜は過去の第44回日本SF大会ハマコンHAMACON2や仕事関連の全国大会などでも使っているので土地勘はあります。ふんふんふんと迷わず受付の展示ホール前に到着。
 受付は既に前々日からおこなわれているので、すでに付近には参加賞をぶらさげた内外の参加者がぶらついています。

 受付はあいかわらず開始が遅れていて、いざ始まっても人の整理ができずトラブル多し。「予想通り、受付は遅れております!」のアナウンスに、いちぽん「いつもなの?」と訊くので、「仕事でいつもやっていることとは違うからね。万全の準備をしていても遅れるものなんだよ」と答える。
 でも、待つのは慣れているのだけれど、手際が悪いのはイライラするね。人がずらーっと並んで待っているのに、手の空いたまま人が来ないよと待っている窓口もあるんだもの。人の整理ができてない。1人、交通整理だけのスタッフをおけば済む話なのに。このあたり手慣れてない。案内の声も小さい、内容ごとに列をわけない、窓口に人を呼ぶのに人数を言わない……。
 ぼくもトラブル。同伴したいちぽんは予備登録から本登録に切り替え済みで参加費も完納していると何度も言っているのに、「参加費を支払う参加者はあちらの列です」と言い張る窓口。
「人の話を聞いて、提出している書類に目を通してくれ!」
 最初は落ち着いて、封筒の登録記録とメールで到着した登録切替のプリントアウトを提示しつつ説明していたのに、だんだん頭に血が上り始める。いかんいかん。でも登録クラス「Y」は未成年参加者の登録済の記号のはず。いや、本家サイトでも判りやすいところに載せてないんで困るんだけどさ。記号を打っておいて、わかりやすいところでその意味を説明しないってのは問題だわな。

 なんとか10時までには受付も済みました。渡された一式の中に「もやしもん」の菌イラストのチラシが入ってましたけれど、あれ、何種類かありますね。ぼくはA・オリゼー。いちぽんはナットー。

 受け取るモノを受け取って、まずは『エンタの神様は沈黙せず』へ。山本弘による懐かしのSFバカ話・ヨタ話・替え歌とかの紹介。J・G・バラードの作品内容を歌にしたり、太陽戦隊が3000人だったらどうなるかとか。いちぽん、やけに気に入って、帝國の歌を口ずさんだり「雷鳥三号はなんで井戸なんだろう?」と父親に質問したり。
 いや、みんなSWの帝国とか地球防衛軍の唄なんか歌えますよ。常識じゃないですか。昔はこんなのは夜の合宿宴会でやってたことですよ。

 2時間企画だけれど、1時間で抜けて『びっくり科学実験室』へ。液体窒素をばんばん流し込んで、バナナでクギ打ったり、バラの花をバラバラにしたり、5分でアイスクリームを作ったりと、楽しい理科教室。タメになるなー。子連れなら、この企画は最低限押さえないと。
 PRESSの腕章をした女の子もいっぱいいてニギヤカだったよお。

 昼は会場近くみなとみらいのQ's Diner(フードコート)へ。
 ハマコンで来たときは中華とかいろいろあったのに、今はマクドナルドとサブウェイとケンタッキーとアメリカン・ハウスのみ。寂しいけれど、まあ、ここで中華は食わないよなあ。
 ぼくはサブウェイでハム系全部のサブウェイクラブ(サンドイッチ)。ウィートで
ハラペーニョ多目でわさび醤油ドレッシングで。生野菜うまいにょ。いちぽんはケンタでツイスターのセット。ぱくぱくと食べて会場へ帰還。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「デイヴィッド王の宇宙船 」 ジェリー・パーネル

2007-09-05 | 宇宙探検・宇宙開発・土木
 『デイヴィッド王の宇宙船』は、他の星々との交流が絶え、文明が第一次大戦後あたりのレベルにまで後退した星の話。惑星の再統一も間近で、その暁には新たに星間帝国に加盟することになったのだけれど、ひそかに探り出したところによると加盟する際に自力で宇宙へ飛び出すことが出来なければ未開地として植民地扱いされてしまうらしい。
 統一戦争に勝利する前になんとか宇宙飛行の技術を手に入れようと、なんとか帝国宇宙軍にコネをつけ、別の世界までこっそり連れて行ってもらえることになったのだけれど、そこがまた自分たち以上に文明が遅れている世界だった……。


「本当に厄介な人間とは、人一倍に愛国心が強いものだ」
 カステリアノの言葉。

 『神の目の小さな塵』に代表されるパーネルの未来史作品群の1冊。宇宙飛行に成功するか否かが、独立国として残れるか植民地化されるかの分かれ目となれば必死ですね。こういう動機もありでしょう。そして、宇宙船乗りは小柄なことが最優先条件……って、ロケットガールですね。
 最後の有人ロケット打ち上げシーンに於けるデイヴィッド王の態度は見習いたい。いや、見習って良いのか、仮にも惑星の支配者が……いや、その心意気やよし。

【デイヴィッド王の宇宙船】【ジェリー・パーネル】【木嶋俊】【ハヤカワ文庫SF】【壮絶なる未来戦史】【図書館】【ミリタリー】【宇宙開発】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アンブッシュ!」 VG

2007-09-05 | 戦記・戦史・軍事
 ゲームの世界にはパラグラフ・ゲームというジャンルがあります。
 今ではコンピュータRPGなどが普及して、あまり見られなくなったタイプで、ゲームブックみたいなシステムをマップボード上でやるもの。ヘクスマップに番号が振ってあり、キャラクターが移動するごとにヘクス番号でチャートを参照したりしてダイスロールし……ゲームブックよりマップを自在に動き回れるだけ自由な感じがします。
 ファンタジー系だと『バーバリアン・プリンス』。これは今でもあって現役で遊んでますが、戦闘システムにバグがあるんでない? それ以外だと、第2次世界大戦の西部戦線で歩兵分隊を率いて戦う『アンブッシュ!』とかが有名。

 パトロール任務とかこなしながら兵士たちを成長させていくのだけれど、これをプレイした人間の感想はたいてい「霧の向こうから聞こえてくるキュラキュラという音が恐怖」というゲーム。一歩前進してパラグラフでイベント発生の有無をチェックしていきますが、敵戦車が出てきた日には「バズーカは誰が持ってる!?」「橋の向こうで釘付けになってる!」と大騒ぎすることになります。
 ボードゲーム/シミュレーションゲームと違って、敵ユニットが最初から配置されてませんから、どこから出てくるか予想しつつ兵士を配置していきますが、予想ってのは裏切られるものなんですね。
 続編の『ムーブアウト!』は太平洋戦線。敵は日本兵。わらわらとバンザイアタックしてくる敵兵をBARでなぎ払う七面鳥撃ち。心境複雑。

【アンブッシュ!】【歩兵戦闘】【奇襲】【ソロプレイ】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする