架空戦記も単なるブームが終わり、ジャンルとして独り立ちした感があります。そのあたりの分析評価は専門のサイトやマニアにお任せするとして、漠然と端から眺めていると読む作品から受ける全体的なイメージの移り変わりがあるような気がします。
初期は「侘び寂び」。過程がどれだけ違っても(自衛隊がタイムスリップしようと大和が米本土に特攻をかけようが)所詮歴史は変わらないし、戦争そのものが虚しいという結末が多く、その中で滅び行くものに新たな角度でスポットをあてる……というようなものが多かった気がします。小説ごときで太平洋戦争の結末を変えるのは申し訳ない……といった雰囲気すら漂っています。
それが佐藤大輔が登場するあたりから「燃え」になります。その戦争が始まってから小手先であれこれ弄っても結果が同じなら、10年前100年前から歴史を変えてでも、心おきなく兵器のスペックをフルに使って戦える戦場を用意しよう。その結果として、歴史の結末が変わってしまっても無問題!……という感じ。
で、最近は「萌え」がこのジャンルにまで浸透し始める予感。まだぜんぜん数は少ないけれど、ゲームやライトノベルまで含めると、やたら美少女が戦場に立つような話が目立つようになっています。ファンタジーとかSFならともかく、日露戦争とか太平洋戦争で美少女部隊や船魂少女が出てくると頭を抱えてしまいますが……その一方で「それもまた良し」と思う自分もいたりして。
冊数では20年前と数が全然増えていない(ジャンルとして全体像を把握し切れていない)人間の感想ですが、読みあさっている人の感想はどんなものなんでしょうね。
太平洋戦争のさなか、木星が突如太陽化し、その影響で地球から夜の闇が消えてしまった。各国はその対応に右往左往することになり、結果として史実とは異なった歴史が綴られていくことになる。
木星太陽化+巫女+メイドという架空戦記。もうイロモノの極みかと思いきや、中身は普通でした……? アメリカ軍が一方的にカリカチュアされた戦争悪になっているのが、ちょっと引っかかりはするんですが、戦記としては普通だよね。それで戦果に巻き込まれた民間人という位置づけで登場する、サイパンの神社の巫女4姉妹という設定も普通(え?……次女ですね)。ただ、そこに乗員の99%がメイドという天体観測船のような仮装巡洋艦が登場すると……力技だなあ……好きだけど。
オチも(ある種の本では定番だけど)よし……ということで、吉田親司の『血闘絶対国防圏~邀撃の巻』を中2の息子に貸したら「これ、SFでしょ!?」とか言い出した。
かもしれないねー。
【血闘絶対国防圏】【邀撃の巻】【反撃の巻】【吉田親司】【Chiyoko】【今道英治】【巫女】【メイド】【恒星間飛行】
初期は「侘び寂び」。過程がどれだけ違っても(自衛隊がタイムスリップしようと大和が米本土に特攻をかけようが)所詮歴史は変わらないし、戦争そのものが虚しいという結末が多く、その中で滅び行くものに新たな角度でスポットをあてる……というようなものが多かった気がします。小説ごときで太平洋戦争の結末を変えるのは申し訳ない……といった雰囲気すら漂っています。
それが佐藤大輔が登場するあたりから「燃え」になります。その戦争が始まってから小手先であれこれ弄っても結果が同じなら、10年前100年前から歴史を変えてでも、心おきなく兵器のスペックをフルに使って戦える戦場を用意しよう。その結果として、歴史の結末が変わってしまっても無問題!……という感じ。
で、最近は「萌え」がこのジャンルにまで浸透し始める予感。まだぜんぜん数は少ないけれど、ゲームやライトノベルまで含めると、やたら美少女が戦場に立つような話が目立つようになっています。ファンタジーとかSFならともかく、日露戦争とか太平洋戦争で美少女部隊や船魂少女が出てくると頭を抱えてしまいますが……その一方で「それもまた良し」と思う自分もいたりして。
冊数では20年前と数が全然増えていない(ジャンルとして全体像を把握し切れていない)人間の感想ですが、読みあさっている人の感想はどんなものなんでしょうね。
太平洋戦争のさなか、木星が突如太陽化し、その影響で地球から夜の闇が消えてしまった。各国はその対応に右往左往することになり、結果として史実とは異なった歴史が綴られていくことになる。
木星太陽化+巫女+メイドという架空戦記。もうイロモノの極みかと思いきや、中身は普通でした……? アメリカ軍が一方的にカリカチュアされた戦争悪になっているのが、ちょっと引っかかりはするんですが、戦記としては普通だよね。それで戦果に巻き込まれた民間人という位置づけで登場する、サイパンの神社の巫女4姉妹という設定も普通(え?……次女ですね)。ただ、そこに乗員の99%がメイドという天体観測船のような仮装巡洋艦が登場すると……力技だなあ……好きだけど。
オチも(ある種の本では定番だけど)よし……ということで、吉田親司の『血闘絶対国防圏~邀撃の巻』を中2の息子に貸したら「これ、SFでしょ!?」とか言い出した。
かもしれないねー。
【血闘絶対国防圏】【邀撃の巻】【反撃の巻】【吉田親司】【Chiyoko】【今道英治】【巫女】【メイド】【恒星間飛行】