近代国家としての日本が形成されつつあった明治期に活躍した9人の伝記集。『西国立志編』を翻訳し、日本人の勤勉性に1つの方向付けを与えた中村正直。『武士道』を著した新渡戸稲造。電気・鉄道事業を推進し、銀行家として企業への融資を推進した岩下清周。政争で陥れられた人々を救うために奔走した弁護士、花井卓蔵。壮大なビジョンを実現させようとする官吏であり、東京放送局(後のNHK)総裁となり、日本ボーイスカウトの初代総長となった後藤新平。その他、伊藤博文、野口英世、トーマス・エジソン等々。
その共通点は、作者の父である星一と交友があるなり、人生の一点で交差した人々。つまり彼らを描くことで明治を描き、そして政争に巻き込まれ、冤罪で地位や財産を失った父親の軌跡を描くことにもなるわけです。
近代日本史の復習という意味でも一読の価値有りです。
「明治の人物誌」★★★★
【政争】【マスコミ】
その共通点は、作者の父である星一と交友があるなり、人生の一点で交差した人々。つまり彼らを描くことで明治を描き、そして政争に巻き込まれ、冤罪で地位や財産を失った父親の軌跡を描くことにもなるわけです。
近代日本史の復習という意味でも一読の価値有りです。
「明治の人物誌」★★★★
【政争】【マスコミ】