「戦には“いい”ところなど何ひとつありはしない。戦闘に“華々しさ”など何もない。戦が意味するものは、おまえやおれの愛する人々が死んでしまう、それもおそらく無意味に死んでしまうだろうというだけだ。生き永らえた者も体が不自由になるだろう。それなのに戦を始めた愚か者どもは城の高みにのんびりとすわって、自分たちが失った資産を取り戻すための策を練るだけだ」
<星の風>の言葉。でも、そんな難しい言葉で語っても、幼い子供には理解できないでしょう。
武門を誇る領主の跡取り息子ながら華奢な美少年として生まれ、剣より歌や書を愛するヴァニエルは当然のことながら父親に疎まれ、都で<使者>を務める叔母サヴィルのもとへと送り出される。
そこで彼は<使者>訓練生の少年タイレンデルと出会うのだが……。
ヴァルデマール年代記の他の作品で伝説の<魔法使者>として何度も言及され、時には幽霊として登場しているヴァニエルの生涯を描いた3部作の1冊目です。
序盤のゆったりした展開に、いったい話がどこまで進むかと思っていると章を追うごとに加速して、最後は一気呵成に最後の戦いと目覚めに向かいます。ヴァルデマール年代記の中にはなかなか読み続けるのに気力が必要なものもあるのですが、これは読むのが楽しかったですね。主人公はひねた美少年だけれど……。
【魔法の使徒】【最後の魔法使者1】【ヴァルデマール年代記】【マーセデス・ラッキー】【BL】【温泉】【イヤボーン】
<星の風>の言葉。でも、そんな難しい言葉で語っても、幼い子供には理解できないでしょう。
武門を誇る領主の跡取り息子ながら華奢な美少年として生まれ、剣より歌や書を愛するヴァニエルは当然のことながら父親に疎まれ、都で<使者>を務める叔母サヴィルのもとへと送り出される。
そこで彼は<使者>訓練生の少年タイレンデルと出会うのだが……。
ヴァルデマール年代記の他の作品で伝説の<魔法使者>として何度も言及され、時には幽霊として登場しているヴァニエルの生涯を描いた3部作の1冊目です。
序盤のゆったりした展開に、いったい話がどこまで進むかと思っていると章を追うごとに加速して、最後は一気呵成に最後の戦いと目覚めに向かいます。ヴァルデマール年代記の中にはなかなか読み続けるのに気力が必要なものもあるのですが、これは読むのが楽しかったですね。主人公はひねた美少年だけれど……。
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