付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「“文学少女”見習いの傷心。~DVD付特装版」 野村美月

2009-12-27 | 本屋・図書館・愛書家
 インフルエンザでへろへろになっているところにフラッとメール便にて到着。何かと思えば、もう随分前に予約していたっけ。
 限定DVDは短編「“文学少女”今日のおやつ~はつ恋~」と劇場版予告編。あれこれ感想はさておいて、遠子先輩が本を食べる描写は結局“味皇さま”と同じになるんですね。そうかー。ライバル作品は「ミスター味っ子」か……。
 本編の方は、日坂さんには自分が普通でないという自覚が足りないという意見には同感です。

「怪物なんて、いない。人が怪物になるんじゃないか」
 あたりまえの人間が、ふいに得体の知れないものになって理解を超えたことをするから怖いのだと井上心葉。シリーズを総括する一言でした。(2009/12/27)

【“文学少女”見習いの傷心。】【野村美月】【竹岡美穂】【みずうみ】【フランケンシュタイン】【夜長姫と耳男】
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「マリア様がみてる/キラキラまわる」 今野緒雪 30

2009-12-27 | 学園小説(不思議や超科学なし)
 イベントは色々あったわけだけれど、ひとことで言ってしまうと「蔦子さんが毛布を手放す」話なんでしょう。

 中途半端に終わってしまった祥子と祐巳の遊園地デートのリベンジとばかり、東京近郊の某巨大有名遊園地に集合する山百合会とそのお友だちの少女たち。
 ところがどういうわけか、みんな遅刻してくるし、誰も彼もがなにやら考え込んで浮かない顔。すれ違い有り行き違い有りの遊園地デートは無事に終了するのでしょうか?

 誰でもちょっとしたことで不機嫌になったり落ち込んだりするけれど、またちょっとしたきっかけで気分が良くなり明るくなれるわけで、そのきっかけをくれるのが「ともだち」というやつなんでしょう。

【マリア様がみてる】【キラキラまわる】 【今野緒雪】【羊羹】【ジェットコースター】【花火】【ツンデレ】【リベンジ】【ライナスの毛布】
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「ケルベロス 壱」 古橋秀之

2009-12-27 | 時代・歴史・武侠小説
「めでたいぞ、めでたいぞ! 今日はめでたい日だ!」

 天下を取ると豪語しながら逃げ出した男がいた。どこにもない鐘を突き続ける男がいた。亡国の皇姫を自称する餓鬼がいた。
 この3人の半端者が、どこの国にも属さない街で出会ったとき、“怪物を殺す怪物”が産声をあげた……。

 古橋秀之と秋山瑞人が中華風ファンタジーでシェアードワールドをやろうといって始めたのが「龍盤七朝」。秋山瑞人の「DRAGON BUSTER01」が第1弾として登場して1年半。やっとこさ第2弾の登場ですが、これまた破壊力バツグンの話です。
 武侠小説ってのは、たいてい人間離れした超人が出てくる話なんですが、これはすでにヒトとしての理を超えてしまってます。ラオウかと思っていたらゴジラだったという話ですね。サシの勝負ならゴジラに勝てるかもしれんな、こいつなら……。歩くだけで敵も味方も死屍累々。入浴介助は命がけ。
 上げて落とすのが上手いので、あっという間に読了。すごく面白いけれど、まだまだ序章。続きを楽しみに待ちたいと思います。

【ケルベロス】【龍盤七朝】【古橋秀之】【証文】
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