付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「キューピング」 堀江蟹子

2009-12-09 | その他フィクション
「ハハハハ、親に免許はいらないからね!!」
 「平和を愛する心やさしい子に育ちますように」と妻が長男の成長を願ったので、夫は次男を兵器を愛する軍事マニアとして育ててしまいました……。

 UMAマニアでオシャレ好きな“兄ちゃん”と軍オタな“ボン”が登場する4コマまんが集。腹黒くて村八分なパパや料理下手なママも頑張ってます。
 『俺は憲兵』も収録。

 「アームズマガジン」の『第二次大戦紳士録』の方も十分に濃かった上に「事実は小説より奇なり」というものでしたが、どちらかというと少女向けのギャグ・コメディ雑誌の連載でミリオタとUMAネタの4コマ漫画が2巻まで出たなんて奇跡みたいなもんです。こういうのって理解の足りない編集者の横やりで一般的=つまらないものになりそうなものですが、「ウンポコ」って懐の深い雑誌だったんだなあ。

【キューピング】【堀江蟹子】【98式臼砲】【KH-11】【CV-61レンジャー】【タトゥー】【モノス】【帝国海軍艦艇写真集】【船越英一郎】
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「江戸川乱歩と少年探偵」 編:堀江あき子

2009-12-09 | ミステリー・推理小説
「どうせ大人の雑誌に子どもっぽいものを書いているんだから、少年雑誌に書いたって同じことじゃないか」
 「少年倶楽部」に書くことになった江戸川乱歩ですが、意外にあっさりした割り切り方でした。

 江戸川乱歩が生み出した「怪人二十面相」とそのライバルである「名探偵・明智小五郎と少年探偵団」を軸に、江戸川乱歩の創作の軌跡を雑誌掲載時のイラストと共に辿ったもの。平井憲太郎によるエッセー「祖父・江戸川乱歩の思い出」や略年譜も収録。
 当時の挿絵や少年探偵手帳、すごろく、映画のポスターなどさまざまな図版が盛りだくさんの反面、わたしらの世代には懐かしいポプラ社版のイラストはほとんど登場していないのがちょっと寂しいです。
 しかし、挿絵師によってはまつげパチパチの明智探偵や小林少年がいたりして、とても同一人物と思えなかったりしますが、少女クラブにも掲載されていたりしますからそれも有りなんですね。うーむ。
 ところで、『妖人ゴング』や『魔法人形』に少女探偵の花園マユミが登場しますが、この掲載誌は「少女クラブ」ではなくて「少年」なんですよね。奥が深い……。

【江戸川乱歩と少年探偵】【堀江あき子】【山川惣治】【梁川剛一】【中村猛男】【柳瀬茂】【松野一夫】【石原豪人】【吉田郁也】
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「ガンパレード・マーチ 逆襲の刻」 榊涼介

2009-12-09 | 異世界結合・ゲート・ゾーン
「誰ひとりとして逃がさない。命令に従っただけだなんて言わせないから。冗談じゃないわよ……。自分の頭で考えなかった報いを受けるがいいんだ」
 テレビ新東京のレポーター、桜沢レイの怒り。

 カーミラ派との休戦協定は締結された。
 しかしそれを良しとしない軍産複合体と好戦派がクーデターを画策する……。

 さて、日本の国はあいかわらずです。負け戦、あるいは敗北一歩手前の勝利でさえ宣伝工作のために勝利!勝利!大勝利!と情報操作し、それを真に受けた連中がならば行け!行け!と損害を回復させる間もなく次の戦いに駆り立て、それでやっとこさ勝っても大損害を素直に公表できないものだから……(以下繰り返し)
 で、ついに首都動乱です。
 5121小隊も反乱鎮圧に投入されますが、物語の重心は大原首相ら政治家、一般の学生や店のおばちゃん、漁師さんたちに置かれています。正統派の群像劇ですね。後半、意外な人物が活躍することになりますが、それよりも目立ってしまっているのは茜たち士官学校組でした。
 結論をいえば「憲兵は怖い」というところでしょうか。
 4ヶ月連続刊行の第1弾だそうです。そうすると、今年度中はしっかりガンパレで愉しめますね……でも、そのタイミングだと4月あたりにもう少し何かありそうです。まずは、この4ヶ月を愉しみましょうか。

【ガンパレード・マーチ】【逆襲の刻】【東京動乱】【榊涼介】【きむらじゅんこ】【首都戒厳令】【かつ丼】【住宅ローン】【はないちもんめ】【皇居】【憲兵隊】【ペンタ】
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